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美味いコーヒーの淹れかた

 みなさん、コーヒーはお好きですか? 私は以前コーヒーショップに勤めてたこともあり、自分なりに美味しいコーヒーの入れ方を研究しました。そんなこんなで、美味しいコーヒーの淹れかたを伝授します。

レッスン1「豆を選ぼう」
コーヒーは鮮度が命です。野菜と同じ、新鮮なものが美味しいのです。コーヒー専門店で豆を選ぶ際、煎りたての豆を選びましょう。「本日入荷」や「煎りたて」などのポップを目印に購入してください。空気にさらされて陳列している豆など、鮮度の落ちたものも売られています。注意してください。見た目で鮮度はわからないんですよね。
 購入してきた豆は、そのまま冷凍庫で保存しましょう。引いた豆でも冷凍庫です。ガチガチに凍ったりしませんので、大丈夫。

レッスン2「豆の種類について」
 コーヒーといえば、「ブルーマウンテン」というかたもおられるかもしれません。しかし、ブルーマウンテンは誰が飲んでも絶対美味しいなんてことはありません。好みの問題なのです。ブルーマウンテンは、コーヒーの味の3大要素「甘み」「酸味」「苦味」のバランスが良いだけなのです。単体で3要素が整っているのはブルマンだけ。しかし、5大要素になると、「コク」と「香り」が入ります。ブルーマウンテンは、「香り」はよいのですが、「コク」がなく、あっさりしたコーヒーなんです。飲みやすいコーヒーではありますが、パンチがない、と言ったところです。濃い目のブラックコーヒーが好きな方は、物足りないと感じるかもしれません。

 では、代表的なコーヒー豆の種類を解説します。
モカ・・・酸味の代表選手。香りが抜群によく、私が一番好きな豆です。最近のコーヒーショップでは苦味系のコーヒーが多いですよね。酸味のしっかり入ったコーヒーのほうが断然美味しいと、私は思います。
キリマンジャロ・・・こちらの酸味は独特なクセのある味。パンチがあり、キリマンしか飲まない熱狂的なファンが多い。
コロンビア・・・酸味系ブレンドのベースとなる豆のため、あっさりしていて主張がない感じ。
ブラジル・・・苦味系ブレンドのベースとなる豆のため、あっさりした感じ。

各社、ブレンド豆は5大要素のバランスを整えてブレンドしていますのでブレンド豆を買うのが無難かもしれません。

ちなみに、
 アメリカンコーヒーとは、お湯で薄めたコーヒーではなく、本来は浅煎りのコーヒー豆を抽出した酸味のあるコーヒーです。
 エスプレッソコーヒーは強煎りのコーヒー豆に圧力をかけて抽出した苦味のある濃いコーヒー。濃い、というとカフェインが多く夜に飲むと眠れなくなると思いがちですが、強い焙煎なのでカフェイルは飛んでいますから、夜に飲んでも大丈夫です。
アイスコーヒー用の豆は、煎りが強く酸味を飛ばしています。苦味のパンチですっきりした喉越しになります。ホットコーヒーを冷やしても美味しいアイスコーヒーにはなりません。

レッスン3「器具をそろえる」
コーヒーを淹れる方法は、ドリップ式、サイフォン式、エスプレッソ式、水出し式などがあります。一般的なのは、ドリップ式でしょう。コーヒーメーカーもドリップ式ですが、今回は、ドリッパーで淹れる方法を解説します。

[使用器具]
ドリッパー、ペーパーフィルター、軽量スプーン、サーバー、コーヒーポット、手回しミル(グラインダー)の6点です。
 ドリッパーは、一般的には3つ穴のカリタ社製と1つ穴メリタ社製があります。メリタのドリッパーは、豆を細かく挽き、豆の量が少なくて経済的ですが、本来コーヒー豆は粗めの多めが美味いので、メリタは少し味は落ちるでしょう。3つ穴のカリタがおすすめ。他にもネルドリップ式があります。フランネルの布のフィルターなのです。ほら、冬に着るチェックのネルシャツの生地。毛羽立ったやつね。しかし布フィルターの管理(毎日水洗い、水を張ったタッパに入れて冷蔵庫で保管)が面倒なので、家庭向きではないでしょう。(味は最高なんだけどね)
 これら器具の中で欠かせないものは、コーヒーポットです。細口のヤカンみたいなものです。上の写真の赤いやつ。これがなければ美味しいコーヒーはできません。必需品です。

レッスン4「抽出」
①豆を冷凍庫保管している場合は、淹れる前に常温に戻しておりましょう。(10分程度)
②豆を挽きましょう。豆は熱に弱いので、電動ではなく、手回し式のミル(グラインダー)でゆっくりと。豆の量は1人分12グラム。軽量スプーンはカリタ式10グラム(半球型、円柱型)に小山もり1杯。(円錐型は8グラムのメリタ用です) 豆は粗めに挽きましょう。美味いコーヒーは粗めの多めです。やはり、コーヒー豆は入れる直前に挽いたほうが美味しいですよ。
③お湯を沸かす。水道水で十分。カルキを飛ばすため、3分間沸騰させたままにする。それ以上は水のミネラル分(旨み)が抜けてしまうのでダメ。水の旨みはミネラル分のおかげ。ミネラルの抜けたまずい水で淹れたコーヒーも、やはりまずい。ヤカンをコンロから下ろして1分待つ。お湯を93度まで下がっています。(私はヤカンからコーヒーポットに入れ替えることで温度を下げています。) コーヒー豆は温度に弱く、100度キンキンだと、タンニンなど苦味やエグミ成分が抽出されてしまいます。少し温度を下げるのがコツ。
④あらかじめ、ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、サーバーに乗せておき、ペーパーフィルターに挽いた豆をセット。豆を平らにならしておく。そこに、コーヒーポットから静かに93度のお湯を注ぐ。お湯の量はコーヒー豆が湿るくらい。ドリッパーの下からポタポタと数滴コーヒー汁が落ちる程度。ここで30秒待ち、豆を蒸らします。最初に落ちた数滴のコーヒー汁ですが、残すとコクがあり、捨てるとあっさりした味わいになります。新鮮な豆だと、蒸らし中に豆がこんもり盛り上がります。鮮度の見分け方は、ここでようやくわかります。サラーッとお湯が染み込んでいく豆は鮮度が悪い証拠です。
④さらにお湯をを注ぐのですが、500円玉くらいの大きさの円を書くように、コーヒーポットの口から出るお湯の線がよれないように、コーヒー豆の層を崩さないように、ゆっくりと注ぎます。コーヒーポットがないと、お湯の線がよれて豆の層をが崩れ攪拌されてしまいます。これがダメなんだよね。お湯をコーヒーの層にくぐらせる感じです。2、3回に分けてお湯を注ぎ、サーバーの人数分のラインまでコーヒーが抽出されたら、ドリッパーを外します。ドリッパーに少しお湯をが残っているのが理想です。ドリッパーのお湯が出切って終了だと、ちょっと苦味が出てしまいます。

 美味しいコーヒーは、紅茶の色程度の透明な茶色ですが、しっかり味が出でいます。真っ黒のコーヒーは苦いだけで、大失敗です。普段、お砂糖とミルクを入れなきゃ飲めないって人も、ブラックでいけちゃう!

 そんなこんなで、美味しいコーヒーをどうぞ!


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