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僕の「あしたのジョー」の時代(1)

 2014年9月に終了したイベント「あしたのジョー、の時代展」に刺激を受けて、私(昭和40年生まれ)がリアルタイムで影響を受けたあの頃…1980年の劇場版1作を中心とした時代の資料をまとめてみたいと思い立ちました。
なお、私は当時、東京都・足立区在住。記憶の感想が他の方と異なる事もあると思いますがあくまでも私個人の視点である事をご了承いただきたい。

 プロデューサーの川野泰彦氏の証言によれば、劇場版1作の企画のスタートは1977頃。当初は実写で考えられており『ひそかに、プロダクション、劇団関係に新人捜しの網を張ってみました。ついには、大学のボクシング部や運動部の青年たちにも会ってみました。しかし結果は、帯に短しタスキに長しで、これこそ“ジョーだ”というタレントには出会えなかったのです。』
また、原作者の梶原一騎氏は『監督を決めてキャスティング全部したことがあるんだよ。段平もいた、葉子もいた、力石でさえイメージ通りの役者がみんないるけど、だけど、ジョーがいないんだよ』(※1)
上記の梶原氏の発言。気になりますねー。その予定されていた候補の俳優さんの名前、知りたいなぁ…。

 という流れからアニメとして製作する方向に進み、松竹と日本ヘラルドの協力が決まって正式にゴーサインが出たのが1978年初夏の頃。内容は真っ白に燃え尽きるラストまで描きたかったが、時間の関係から断念して力石の死までとしてTVアニメを編集して作られる事になった。(※1) 公開は1979年3月を予定されていたがその後、延期となり最終的には1980年3月公開(※2)

 公開にあわせて1980年2月21日から日本テレビ(関東地区のみ)TVシリーズが再放送。これが3回目の再放送となる。(※1) 詳細は不明だが、その1つ前の再放送が1977年頃、確かフジテレビ。同時期にちばてつや漫画文庫シリーズとしてコミックスが発売されている。この辺りが自分にとってのジョー体験の原点になっていると思われる。

※1…スクリーン臨時増刊 あしたのジョー カラー・ハイライト・シーン・スペシャル

※2…徳間書店刊 ロマンアルバム13「あしたのジョー」

僕の「あしたのジョー」の時代(2)を読む!