新年度 コロナも紅麹もしっかり情報整理を

いよいよ4月1日からワクチン含めてコロナ診療に対する補助が無くなります。どうか皆さん無理な無双はなさらないように。コロナ含めて感染症での入院費、治療費結構かかりますからね。

今流行りの紅麹問題。いわゆる毒物一部混入問題にすぎません。そう健康被害が出たロットだけの問題で、食品における「紅麹」はそれほど気にする必要はないと思っています。

薬物、健康食品関連の腎障害なんて実臨床ではよくある話でそれほど珍しくはありません。まあ食中毒みたいなものです。

もちろん細かい点でいろいろな問題はあります。

1 薬より特定機能性食品がいい?
コレステロールを下げるだけなら、紅麹から生まれたスタチンという安全性も高くしかも安い保険薬があるんですが、イメージなんでしょうか、薬より「健康食品」にみんな惹かれてしまうんですよね。

2 メディアの煽り
あくまで「紅麹」産物の一部に毒性物質が混入(変異?)したロットの問題で、ここ半年の製品の問題に限局できると思っています。それを数年前から飲んでいる人や、食品関連会社にまで恐怖を広げる報道はどうかな。

3 ワクチンの「薬害」隠し? 
この「紅麹」問題をワクチンの「薬害」隠しだと陰謀論にしようとする「医療者」「政治家」「活動家」のバカさ加減に呆れています。あるテレビキャスターは時期的に同じだから腎障害はワクチンの性だと番組で印象づけようとしてますからね。感染の時と全く同じ間違い。

4 製薬業界と医師の金への関連づけ?
そして臨床医の研究費関連情報と絡めて「政治と金」のように「医療と金」に持っていく人間たちに呆れています。小林製薬は医師にお金払ってないから陥れられたとか。

メディアも政府も役所もちゃんと情報整理しましょう。毒性が疑われるロットがどこにいったのかしっかり調べて対応しましょう。それだけで多分大丈夫です。(台湾でも被害が出ているみたいです)

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