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映画の感想

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映画とかドラマの感想とか。
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2024年4月の記事一覧

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2024)

ときは昭和31年。鬼太郎誕生の哀しい物語。『ゲゲゲの鬼太郎」の現代的再解釈。「犬神家の一族」の舞台を借り、登場する最強の妖怪は京極夏彦の小説にも登場した「狂骨」。東京から会社の密命を帯びて因習の村を訪れる水木をとおして、戦時の悪夢や経済成長、そして現代の世相への皮肉も。なかなかの傑作だと思った。 少しだけ登場する猫娘、子供の頃に見たゲゲゲの鬼太郎とは違って今どきのアニメ風ですが、個人的には田中麗奈の実写版猫娘が好きです

「オッペンハイマー」(2024)

やっと見れました。3時間の大作ですが時間を感じさせない密度。 「原爆の父」オッペンハイマーのお話ですが、物理を学んだ人には馴染み深い、ボーア、ハイデルベルグ、ファインマン、そしてアインシュタインといった人々が登場します。時間軸が異なるシーンがつなぎ合わされていく映画なので少し迷子になりそうになりますが、3時間でも中だるみのない緊張感は凄い、色んな意味でハードな映画。ラストの40分はオッペンハイマーと政治家ストロースのいわば法廷の戦いになってこれはこれで大変おもしろいのですが、

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」(2023)

伊藤沙莉。新宿歌舞伎町の場末のパブのバーテンマリコ。実は探偵業。 怪しい外人(FBI)からの依頼は「歌舞伎町で行方不明になった’宇宙人を探すこと」ビンボー忍者?の竹野内豊。 なにかのストーリーがある感じではなく、歌舞伎町に生息するいろんな人間模様のコラージュのようでそれがいいです。