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映画の感想

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映画とかドラマの感想とか。
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2020年8月の記事一覧

「鑑定士と顔のない依頼人」

「ニュー・シネマ・パラダイス」のトルナトーレ監督の2013年の作品。 凄い映画です。ネタバレ厳禁。 老練で高名な、でも偏屈な鑑定人の元に届いた依頼。決して顔を見せない謎の女性に翻弄される鑑定人。ミステリー的なストーリーですが、トルナトーレ監督らしい詩的な映像に引き込まれます。 ラストは衝撃。

「病院坂の首縊りの家」

原作を読み終えたので映画を。1979年市川崑監督、石坂浩二の金田一。 「廃屋での婚礼写真と生首の風鈴」という舞台装置は残るけど、かなりストーリーは変わっている。2時間の映画に収めるためか。マドンナ役の法眼由香里は桜田淳子。物語の軸になる法眼弥生、誰が演じるのかときになってましたが佐久間良子。ほぼ原作のイメージに近いかな。

「日本のいちばん長い日」(1967)

リメイクもされているけれど、岡本喜八監督版を。 鈴木総理は笠智衆、阿南陸相は三船敏郎、米内海相は山村聡。映画史に名を残す名優の重み。 昭和天皇や演じた松本幸四郎(先先代かな)がクレジットに無いのも昭和を感じます ときに単に好戦的な狂人の如く描かれる事もある阿南陸将ですが、この映画では自分の信じたものが失われる事に苦悩するさまが描かれています。 制作されたのが昭和42年という