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この半年間のまとめ~新型コロナウィルス対応策の失敗の数々

こんばんは。今日もお疲れ様です。

昨日は、新型コロナウィルスが初めて日本のメディアでも報道されてから今日に至る半年間のまとめを試みました。

そのうえで、本日は、主に政府の対策の失敗を整理しておきたいと思います。

1.緊急事態宣言

4月7日に関東・近畿・九州圏の7都府県を対象とし、「改正新型インフルエンザ等特別措置法」に基づく緊急事態宣言が発令され、5月25日に全て解除されました。

法律を改正して発令するという、法治国家として正しい手続きは踏んだものの、発令までに、いったんは見送ったが東京都医師会長の記者会見などで発令の遅れが問題視され、すったもんだの末の発令となってしまいました。

特に、学年開始早々の中途半端な時期になってしまい、特に教育関係での混乱があったのに、その対応が全くなされていませんでした。
1億3千万人のリーダーたる総理大臣が、特に子供達への説明も全くないまま学校を閉鎖しろというのは、トップ失格としか言いようのない事態でした。

ちなみに、緊急事態宣言本文を見たいと思っても、有識者会議の議事録に、「案」と付されている最終版とも確定版とも表示されてない文書が添付されているだけです。

日本政府って、いい加減ですよね。内閣府がいい加減だけなのかも知れませんが。
国民に広く協力を求めるべき内容の文書なのに。

さて、緊急事態宣言を再度発令するかどうかが、話題になっております。西村担当大臣は、「今はその時期ではない」とおっしゃってますが、では、どのような状況になったらその時期になるのか、明確にしてもらいたいものですね。

2.治療薬の開発・量産・入手

緊急事態宣言は短期対応策ですが、長期対応策がなければダメです。

長期対応策のひとつ、かつ一番重要なのは重症者に投与できる治療薬の開発と量産、入手です。

あいにく日本の製薬企業の技術力では、せいぜいアビガンどまりです。

欧米の多くの製薬企業で開発が治験段階に進んでいます。
彼らが量産体制を構築するのは、まだこれからです。
日本政府は、これを支援することが可能ですが、なんら目立つ動きがありません。
それが重要だということに、誰も気づかないのでしょうか。

政治家の役割は、国民に自粛を求めるにせよ、もっと論理的に説得しないとダメです。
「いついつまでに、私が必要な治療薬を調達してきますから、皆さんそれまでどうか感染し発症しないよう、我慢してください。一緒に頑張りましょう」って言わないと、説得力ないですよね。

3.ワクチンの開発・量産・入手

もし、有効なワクチンが大量配布可能になるなら、これは治療薬の開発・量産・入手と同様に重要です。

自民党参議院議員で医師の武見敬三氏が、世界的な動きについて8月5日に報告していました。

日本もCOVAXのコアグループに参加すべきだ。コロナワクチンは真にグローバルな商品となり熾烈な開発競争と争奪戦が始まった。GAVIが仕掛けCEPIやWHOが協力シンガポール•スイス•カナダ•オーストラリア等がコアグループだ。早くもGゼロ時代に突入した国際保健政治にミドルパワーが素早く対応している
COVAXと言う先進国にも途上国にも開発されたコロナ・ワクチンを大量に安価で購入し、先進国と途上国に価格差を設け、各先進国の人口2割を購入上限とし途上国にも追加支援を可能とする仕組み作りが正念場に入ってきた。
COVAXの舞台はジュネーヴ。GAVI事務局やWHOも所在

武見先生におかれては、ぜひこれを国家最重要課題として周囲を巻き込み、推進していって頂きたいものです。

GAVIというのは、子どもの予防接種プログラムの拡大を通じて、世界の子どもの命を救い、人々の健康を守ることをミッションとした国際アライアンスです。

HIVウィルスワクチンを全世界に広めたい、ちなみに日本も全然対応ができてなかった8年程前、私は参議院議員の公設秘書でしたが、GAVI本部からの陳情を受け、議員に取り次いだことがあります。
その時同席したのが、当時東京大学に勤務されておられた渋谷健司さんでした。

上記の渋谷さんの記事は、大変示唆に富むのでぜひ全文お読みください。
さすが、ちっぽけな日本国内の状況を見るだけでなく、世界情勢からrelevantな情報を素早く拾ってきて紹介してくれています。

4.少子化問題への対策

これは、ネットやメディアの報道を見ても誰も問題にしていないようですが、私にとっては一番の心配点です。

コロナ禍のわが国総人口への具体的影響はまだ推計できるものではないでしょうが、ざっくり言って、最低でも5%~15%程度は、さらに減少が加速されてしまうのではないかと懸念します。

それを論じた投稿を、5月の末にアップさせて頂きました。

これから先、日本が一番心配すべきな点は、若い人達が出合いのチャンスがなくなり、家庭を築くチャンスがなくなり、子供を産んで育てて行くチャンスがますますなくなることです。

コロナ対策のために、政府に至急動いて欲しい件は、上記2.と3.になります。
4.も重要です。
以下は、正直どうでもいいかも知れませんが、一応まとめておきます。

5.特別定額給付金

マイナンバーカードの普及を進める絶好の機会だったのに、初期トラブルでそのチャンスも水泡に帰してしまいました。

ちなみに、まだ給付を受けてない人は結構居るようです。
総務省のHPでは、進捗状況は全く還元されてませんがw

試しに品川区の状況を見ると、まだ4,000人位の人が申請してません。
一人暮らしのおばあちゃんとかが郵送されてきた申請書をとりあえず受け取ったものの、どうしたらよいか判らず、相談する相手も居らず、おじいちゃんの位牌の前に置いて、死んだおじいちゃんに「どうしましょうかねぇ」って語り掛けてるのかも知れません。

申請書の提出期限は、いよいよ今月24日に迫ってます!
そこのおばあちゃん、早く申請しましょう!

「※振り込みまで2カ月程度のお時間をいただく場合がございます。」って書いてありますから、私が3か月前に予言したことが、いよいよ現実となってやってまいりました。
振り込みは、最悪10月まで終わりませんよ、と。

GoToキャンペーンを拙速で出しちゃったおかげで、政権の評判も地に落ちてますから、そろそろ2回目の給付金、名づけて「特別特別定額給付金」の配布を一人10万円しないともたない頃となっていますでしょうか。
もらえたら単純に嬉しい私ですが、財源は結局自分達が払った税金だよな、と考えると、先々が恐ろしいものがありますね。

6.アベノマスク

総務省が(意図的に?)各地方自治体の給付状況を発表しないのとは裏腹に、厚生労働省では、巷ではまだ受け取ってない、って言ってる人が結構居るのに、全国でほぼ配布が完了したかのようにHPで報告しています。

7.PCR検査体制の拡充

上記の記事で渋谷健司さんも指摘していますが、PCR検査体制の拡充は絶対必要です。

私的に簡潔に言い換えますと、PCR全自動検査機を買えるだけ買って導入すべきです。

今のところ、全国でも世田谷区のみですが。

頑張れ厚生労働省。

他にも失策があったような気もしますが、以上になります。

この半年を振り返ってみますと、失策ばかりで成功した政策が一個も見当たらないという残念な結果です。

次の半年は、もっと頑張りましょう。>政治家の皆さま
特に、2.と3.が進まないと、東京オリンピックは来年開催できません。

では、また明日。




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