東日本大震災を忘れない(9)-塩釜・松島・石巻を巡り、再び仙台へ。
こんばんは。今日もお疲れ様です。
2011年のゴールデンウィークに、自分の車で福島と仙台に行き、支援物資を運んだ話の続きです。
前回の話は、こちら。
さぁ、ゆささんのお店でたっぷり癒された二人組のおっさん達は、さらに
海岸沿いを目指します。
もう、何を見ても大丈夫、な気持ちになってました。
同行のカツオ君のガイドで、仙台から北を目指します。
仙台駅前を出発して、塩釜駅を通ります。
塩釜駅の先で、日本酒の蔵元、浦霞(うらがすみ)本社に立ち寄ります。
皆さんもお聞きお呼びの有名な蔵元だと思いますが、震災の年に出来上がったお酒に、ラベルを貼ってる作業の最中に震災にやられ、大量のお酒を喪失してしまいました。
土蔵にも崩れた跡が生々しく。
せっかくなので、1本買っておきました。
ちなみに、震災関係の画像をアップした枚数がこれでちょうど100枚になりました。
これで全体の1/3~1/4程度になりますが、最後までお付き合い頂ければ幸甚です。
裏手の建物自体は、無事だったようです。
私はこれ以降今でも、浦霞が置いてある和食のお店では、必ず浦霞を飲むようにしております。
そして、松島です。
あ、私は仙台に生まれて初めて来たので、松島も初訪問です。
松島は、天然の堤防というか、浜辺には建物が少ないので被災せずに済んだ数少ない土地です。
桜が満開で、「みんな、頑張れよ」って言っているように見えました。
今回は仕事とは直接的に関係なく、個人旅行でしたので、こうした名勝地では車を停めて景色でも堪能すべきですが、あいにく時間もなく...。
松島の先、石巻に向かう途中で、サッカー場が大きく掘り返されておりました...。
隣の列は既に埋められて、そして3ケタの数字が書かれた標識が打たれ、菊の花が植えられておりました...。
このサッカー場は、もう、本来の目的では使わないんだね、という意味以上に...。
大震災で亡くなられた方々に対し、心より哀悼の意を表するとともに、心より、ご冥福をお祈りいたします。
...石巻に入ります。
塩釜同様、まだ街のあちこちが、ぼこぼこです...。
笹かまぼこで有名な白謙(しらけん)さんが2011年4月から本店で営業再開し、遠方からも買い物に来ています。
お店のある道路は復旧工事中だし、店の前は東京ナンバーの車がずらっと停まってるし(←そのこと自体は嬉しいことでしたが)、近くの駐車場を探しました。
まだまだ旅の途中、車の後ろの席は支援物資で満杯でしたし、自宅に持ち帰るには保冷剤が山ほど必要になってしまうので、宅配便で注文しました。
カツオ君がひと袋、買いましたのでご相伴。
おおお~こんな柔らかな食感の蒲鉾は、これまで食べたことありません!
車内で、お行儀悪かったですがf(^o^;
白謙の営業再開は、のぞえの大学時代の友人に教えてもらいましたが、あいにくそのサイトは現在は閉鎖されてしまいました。
仙台在住経験のある別の友人が、「ここのかまぼこのおいしさは世界一!
仙台を離れてからも何かにつけて買い続けてきました。今年の新年早々仙台から(友人の住む海外に)お客さんが来たのですが、その時も配送が終了してしまった年末に、白謙さんには無理を言って客人宅まで配送をお願いし、
仙台からスーツケースに詰めて(海外まで)運んできてもらったほどです。」とまで惚れ込んだ店です。
ゴールデンウィーク中に、東京に戻りましたが、この石巻は震災ボランティアを積極的に受け入れる環境を一番整備してくれて、民主党のボランティアグループは、その後私が参加した回でも3回、バス派遣を実施していました。
毎回作業内容が違ってましたので、そちらも順次ご紹介して参ります。
この日の午後、本当は、石巻から仙台に戻りたかったのですが、連休中は、仙台市内のホテルはすでにどこも予約で満杯でした。
カツオ君が「最近インフラが復旧したから、行ってみれば部屋空いてるんじゃないの?」と楽観的な事を言ってましたが、今や日本中からボランティアがGW中に東北を訪れているので、その認識は甘い事が判明しました。
また、この翌日に何人かに会いましたが、他県から応援に来ている行政職員さんも、かなりの数の方が応援に入ってくれていました。
本当、ありがたいことです。
のぞえはA型なので(笑)、新幹線でひと駅の古川駅前のビジネスホテルにあらかじめ予約しておきました。
古川から、新幹線は高いのでJR在来線で仙台に戻ります。
もっと早く予約しておけば、往復1,500円払わずに済んだのですが...。
ホームから見た古川駅前はこんな感じでする。
あ、この右手のビルの広告看板のお菓子、家族ご指定のお土産なのを思い出しました。
駅の売店ちゃんで、早速買いました。
同じJR東日本管内ですが、古川駅ではSuicaではまだ切符が買えません。が、売店ではPasmoでもお土産が買えました。
この電車で、小牛田って駅まで行きます。
「小牛田」って、辞書で一発で出てきましたが、「こごた」と読みます。
そうそう、席空いてるか、事前にお店に電話して聞かないといけません。
お店の人「はい、金蔵本店です」
私「今晩2人入れますか? 6時半くらいにお店行けますけど」
お店の人「大丈夫ですよ。お名前頂けますか?」
私「のぞえです」
お店の人「のぞえさぁ~~~ん!!!」
私「佐々木さんですね♬」
(注:私はまだ金蔵には行ったことありません)
小牛田から、さっき車で半日かけて移動したルートをJRで逆戻りです。
仙台に6時半過ぎに到着しました。
佐々木店長から、せっかくタクシーが一番早いと聞いてたのに、カツオ君が仙台の懐かしの地下鉄に乗りたいと言い出したので、すっかり遅刻してしまいました。(汗
JRから、地下鉄への乗り換えがこれほど不便とは、想定外でした。
30分も遅刻。
ちなみに、今回ご実家に仕送り品を運んであげたシャンチィさんは塩釜に5年程住んでいて、学生の頃にこの画像の一番下のメキシコ料理のお店に行ったことがあるそうです。( ´∀`)
そしたら、別のレビュアーさんからも「私も行きました。懐かしい!」というコメントを頂きました。
世間は狭い。
https://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4000759/
炭火焼肉と博多もつ鍋 炭焼 金蔵 本店というお店ですが、URLが変なので、もしかすると佐々木店長が転職後、移転したのかも。
仙台に行くまではちっとも知らなかったのですが、お昼に行った牛たん東山とこちらは同じ経営だそうです。
仙台駅から地下鉄南北線に乗り、2つめの勾当台公園駅の公園2番出口を出たすぐのところです。
入り口でベルを鳴らしたら、佐々木店長が迎えに出てくれました。
佐々木店長はブログでも顔出ししてるので、すぐに判りました。
味乃桃ノ井のももさんや東山のゆささんと同じく、ネットでやりとりさせて頂いていて、リアルでは初対面でした。
2011年4月25日に営業再開したばかりですが、のぞえらが入ったら、それで店内満杯になっておりました。
カツオ君は福島在住の頃、しょっちゅう仙台に来て飲んでたので経験者ですが、これだけ賑やかな店は珍しいと褒めておりましたぞ。
まずは琥珀の時間600円を頂きます。
喉にしみ渡りますた。
お通しがバリ美味で、うっかり他の料理を注文するのを忘れるところでした。
いや、目の前にこれが並べられてるので、真剣にメニューに食い入る二人です。(笑
さっそく運ばれてまいります。
この色合いがなんともたまりませんね。
焼いちゃいます。
頂きます。
ん、これはコプチャンだったかな。
こちらも。
う〜ん、なんか物足りないかなぁ、と思ってたら、さっきから満席の店内で走り廻ってる佐々木店長が、ワインボトルを抱えてニコニコやってくるじゃあありませんか。
メニューにないのですが、店長が密かに集めたワインを出してくれました!
これこれ。
やっぱ、肉には赤でしょ。
どれもボトル3,000〜4,000円だそうで、せっかくですから4,000円のこちらにしました。
ラベルにレゼルバって書いてありますからね~。
佐々木店長に促されてテイスティングします。
アルゼンチンの2008年マルベック・リザーヴでする。
しかし、このボルドーグラスが地震で割れなくて、なによりです。
ポリフェノールたっぷりのブドウ品種ですな。
ミディアムボディーで飲みやすいです。
特選タン塩も頂いてしまいます。
遠慮なく、焼きます。
葱も一緒に焼きます。
照明のおかげばかりでなく、ピカピカ光ってますねぇ〜。
珍味のチャンジャー。
同じく、クリームチーズだったかな...。;
実はこれからもう一軒回るというのに、ダメ押しの注文です。
美味い美味い美味い美味い(笑
すっかりトロケちゃいました。
佐々木店長、ゆっくりお話しできず残念でしたが、忙しい合間を縫って席に来てくださり、かたじけない。
金蔵を後にし、歩いてこちらに向かいました。
2012年に閉店してしまいまいたが、jinen bar Kuccinaというお店です。
お洒落な入り口です。
メニューもお洒落ですな。
ちょうど、春のロゼワインフェアーをやっておりました。
浪速の女性バーテンダーみちゃもんさんに、ロゼワインを注いでもらいます。
国産のメルローですが、メルローはロゼの定番ですな。
国産とは云え、今年のベストワイナリーを選ぶランキングでアジアトップ、全世界で30位になった鞠子ワイナリーを運営しているメルシャンなので、間違いはありません。
とは云っても、9年半も前ですけどね、飲んだのは(笑。
前菜もうま美味で。
バジルソースがたっぷりかかってるから、ついジェノヴェーゼを頼んでしまいましたよ。
ワインをグラスの赤に変えて、待ちます。
ボトルに描かれてる犬の写真が微笑ましい。
ジェノヴェーゼのパスタがあがってまいりました。
やぁ、こちらもバジルソースがふんだんに使われてますね。
金蔵でお腹いっぱい焼肉を食べて来たのに、スルスルと入ってしまいました。
最後に、穂高恒彦シェフにご挨拶頂きました。
のぞえ「今までに食べたジェノヴェーゼの中で、2番目に美味しかったです。」
1番目に美味しかったジェノヴェーゼは、10年前に書いた食日記でも紹介してますが、しかし、もっと気の利いた褒め言葉が言えなかったかね〜と後で反省しました。
穂高シェフは、震災の翌日から、お店で無料の炊き出しを続けられておられたのです。
立派な方です。
私と同い年ですが、仙台に腰を据え、アウトドアで使う道具とか、魚を釣る仕掛けとか、大量のホヤをさばく器具とか全部自分で工夫して作り、仲間と美味しく食べたりお店で提供したりしている御仁です。
終電が10時だったので、ゆっくりお話しできませんでした。
でも、車を置いてこれたので、美味しいワインも味わえました。
金蔵の佐々木店長、ジネンバーの皆様、ご馳走様でしたm(_ _)m。
のぞえの初宮城県入りはたった一泊だけでしたが、ぐるなび店を3軒も回ることができました。
個人の力なんて微々たるものですが、せめて被災地に1円でも多く落とそうと、ワインも高い方、肉はメニューの一番下の高い方、パスタも一番下の高い方、と選びまくりました。
さて、福島と同系列のホテルに宿泊しましたので、朝食も似てます。
県の中心部から離れてるので朝食の開始時間も30分早いのですが、のぞえが行ったときには既に肉じゃがが品切れでございました。
まぁ、朝っぱらから肉じゃが食べなくても、ねぇ。
ホテルの朝食の割に味噌汁はなかなか。
画像では伝わらないと思いますが、この、東京に居たら絶対に味わえない風味の違いって、なんなんでしょう。
朝食を済ませ、チェックアウトし、カツオ君と合流、また仙台を離れ、さらに北に向かいました。
続きます。