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東京都新型コロナウィルスモニタリング会議の委員が使えない件と、都民が認識しておくべきただひとつの事実。

こんにちは。
4連休初日ですが、今日も朝から雨なので、昼食と夕食のおかずを買いに出かける以外は家でおとなしくしております。
九州地方は先日の豪雨災害の影響にも対応しきれてないなか、今夜も大雨になる予報なので、心配です。

下記の記事を読んで、なんだかなぁ~と思ったところをお伝えします。

7月22日に、東京都で新型コロナウィルスのモニタリング会議というのが開催されたそうです。

第1回目は今月9日に開催されたばかりです。
先月までは、新型コロナウィルス関連肺炎 危機管理対策会議、というのを1月下旬から途中名称を変更したりしながら開催されてました。

この会議に出席している山口芳裕さんという方は、杏林大医学部の主任教授なのだそうです。

会議では、医療提供体制の分析結果としては、先週と同じで「体制強化が必要」とのオレンジ色の段階に据え置いた。ただ、山口氏は「しかしながら、これをもって国のリーダーが使われている『東京の医療は逼迫していない』というのは2つの観点から誤り」と述べ、菅官房長官の見解を一蹴した。

とありますが、もし菅長官が下記の理由を聞いたら、「コロナ禍が広く認知されてからもう半年近く経っている。その間、東京都は病床拡大もせずに事態を放置していたかのように聞こえる。それとも、勝手に病床を元に戻してしまったのか」とそれも一蹴することでしょう。

「一つは病床の拡大には2週間以上の時間が必要。病床のレイアウトやシフトの変更、感染防止対策の徹底、すでに入院している患者を他に移動させるといった大変な作業がある。少なくとも2週間先を見越して現場の状況を評価する必要がある。それが責任ある評価だと思う。
「2つ目は、ベッドが確保されているイコール患者を入院させられるということではない。コロナ患者の入退院には通常の患者より多くの手間がかかり、多くのマンパワーが必要。患者対応の長期化で現場の医療は本当に疲弊している。特に週末祝日は空いているはずの病床に患者が入院できない現象が生じている」と警鐘を鳴らす。

国会で、野党議員がよくやってしまうブーメランを投げてしまってますね。

まぁ、この半年間ずっと会議をしていて、その間のひとつの会議での発言を切り取られて批判されるのも、この山口さんという方にとっては心外とは思いますが、文字通り状況をモニタリングしているだけで、状況をなんとか改善しようという当事者意識が全く感じられない発言でありますし、この人の下で働く看護師さん達はたまったものではないだろうな、とも思います。
でも、「特に週末祝日は空いているはずの病床に患者が入院できない現象が生じている」のは、おそらく事実なのでしょうね。
悲しいことに。

さらに、私が下記投稿で指摘したような、データをしっかり読みこなす能力も、残念ながらお持ち合わせではないようです。

繰り返しになりますが、早坂義弘都議会議員の事務所で作成した下記グラフを見て頂ければ、重症患者数が6人から14人倍増したと言っても、4月下旬頃のピークの100人に比べれば、1/7以下であることが判ります。

まぁ、私なんぞよりも菅さんと直接何度も話をした小池百合子都知事は、もっと菅さんのことを承知しているでしょうから、横でこの発言を聞いていて、「菅さんに、そんな皮相な理屈が通用する訳ないじゃない。使えない駒だなぁ~」とでも思ったことでしょうね。

政治家として「次」を目指す小池都知事の想いは別として、東京都民にとってはあまり幸せな状況ではありません。

そして、小池都知事は密かに厳命を下した筈です。

「GoToキャンペーンが如何に愚かな政策か、そして私が出す4連休中の自粛要請が如何に正しいかが明確になるように、検査数を徹底的に上げなさい」

そのせいか、今日発表される東京都の感染者数は空前の300を超えるそうです。
26日まで、毎日300超えの数字が発表され、27日にはぐっと下がる数字が発表されることでしょう。

そのような状況の中で、都民として意識しておくべき点はただひとつ。

「感染しても、簡単には入院できない」場合を覚悟しておくこと。

東京は日本の首都なのですが、そこで暮らしているということは、自分および自分の愛する家族を守ることにはならない、ということです。

悲しいことですが、それが事実でしょう。

では、また明日。

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