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スマホ決済のこれから

(8/17追記 目次が表示されてなかったのと、リンクが正しく表示されない箇所があったので、再編集しました)

こんばんは。今日もお疲れ様です。

Facebook&リアル友人が、下記の記事をシェアしてくれました。

利用者も加盟店も?じわじわと広がる「スマホ決済離れ」の予兆

利用者も加盟店も?じわじわと広がる「スマホ決済離れ」の予兆急成長を続けてきたQR・バーコード決済サービスに「曲がり角」の兆しが見えてきた。これまで増え続けてきた加盟店に、脱退の動きmaonline.jp

銀行でシステム部勤務だった時分、決済系システムとの接続とか決済系システムを活用した情報提供サービスの構築に関わっていましたので、この手の話は若干知見があります。

スマホ決済におけるオートチャージ機能の位置づけ

スマホ決済の現状分析については、概ね上記の記事通りだと思いますが、オートチャージ機能についても考察する必要があります。

スマホ決済は、そもそも使い過ぎを防ぐために事前にチャージしとかなきゃいけないサービスが、若者や高齢者に受け入れられている面が大きいですが、クレジットカードを何枚も持ち歩くより、スマホ1台で済む、という機能を重視する利用方法もアリだと思います。

携帯会社系は月々の料金請求に乗せちゃえばいいので、彼らのスマホ決済サービスは、元々オートチャージ機能が最初から付けられます。

LINE Payなども、銀行口座から直接デビットカードのようにチャージできる仕組みを多くの金融機関とサービスを連携して提供しています。

つい先月には、LINE PayがVISAと提携した「Visa LINE Payクレジットカード」との連携サービスを開始しています。

スマホ決済は、支払いの際の手続きのステップが多くて煩雑なのが不評ですが、チャージするときも煩雑なのです。

それが、オートチャージ機能で軽減されるので、スマホ決済事業者は、やはりその部分の強化によってサービスレベルを高めていくべきでしょうね。

スマホ決済は解約の仕方がまだ社会に認知されていない

銀行口座を解約する際、手数料を徴収する金融機関は日本では皆無です。

また、店頭で解約する限りにおいて、残高があったら現金で払い出ししてくれます。

スマホ決済だと、まだそこまでの手続きの流れが世の中に定着してないので、例えば家族が不慮の事故等で急死してしまって、携帯のパスワードが判らなかったりすると、そもそもその家族がスマホ決済を使用していたのか、使用していたのならどこの事業者のサービスを使っていて残高がいくら残っているのか、その残高は家族に支払ってもらえるのか、不明のままで終わるケースも考えられます。

銀行口座の場合は、ATMカードや預金通帳が残りますので、遺産継承手続きは半端なく面倒臭いですが、それでもそれで確認することが可能ですが、スマホ決済はスマホの端末の中に情報が閉じ込められてしまい、証跡を探すのが困難、ということなのです。

スマホ決済に大きな禍根を残した7ペイ

スマホ決済の大きな事故と言えば、昨年7月にサービス開始したものの不正アクセスが防げず、1か月でサービス停止が発表されたセブンペイでしょう。

流通大手が提供するスマホ決済としては、あまりに脆弱な作りでした。

サービス開始直後に不正アクセスが殺到し、報道の限りでは5,500万円の被害が発生しました。システムを即時に止めなかったため、このような被害になってしまったのですが、このため、監督官庁である金融庁も、スマホ決済について立ち入り検査を開始するなど、監視体制を強化せざるを得ませんでした。

(上記の記事で、LINE Payから検査を開始するというのは、単にユーザーの多いところを率先して検査するということでしょうから、特にLINE Payに何か問題がある、という意味ではありません。)

今月末に政府のキャッシュレス・ポイント関連事業が終了

政府のキャッシュレス・ポイントを付与する事業は、予定通り今月末の6月30日で終了となります。そうなると、キャッシュレス決済の主流はクレジットカード決済に戻るというのが大方の見立てとなっています。

スマホ決済が生き残るためには、より一層の使い勝手の向上と、セキュリティの確保の両輪が求められます。

では、また明日。

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