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東日本大震災を忘れない(20)-福島県いわき市へ

こんばんは。今日もお疲れ様です。

最初に、大震災で亡くなられた19,729名の方々に対し、心より哀悼の意を表するとともに、ご冥福をお祈りします。

そして、とうとう行方がわからないままにしてしまった5,229名の方々に、心からお詫び申し上げます。

(数字は、いずれも以下の最新情報です。)

大震災から、今日で9年と7か月が経過しました。

実は、このシリーズの(18)と(19)も既に書き進めているのですが、こちらを先にアップさせて頂きます。

2011年の7月末になりますが、福島県いわき市でボランティア活動をしてまいりました。

ツイッターでも以前つぶやきましたが、福島県いわき市は地震・津波・火災・原発事故の四重被害を受けた地域。

地元の青年達が中心となって団体を立ち上げ、県内外からも協力者が集まって地域再生への取組みが開始されてました。

これは支援しなければ。

いまではそのサイトがなくなってしまいましたが、当時、「北いわき再生発展プロジェクトチーム」というWikiサイトが立ち上がっておりました。

うっかり締切過ぎてましたが、民主党ボランティア隊に慌てて応募して、
参加認めてもらいました。

被災地ボランティア活動は行先によって、旅程がかなり違ってまいります。

宮城県南三陸町や気仙沼・岩手県は日程的に0泊3日、金曜日の晩に出発して土曜日に作業、土曜日の晩に現地を出発して、日曜日の朝に東京に戻ります。
こちらは日程的にも体力的にもつらいので、若手陣に任せてのぞえはパスさせて頂いておりました。

宮城県石巻市から福島県相馬市・南相馬市にかけては、金曜日の晩に出発して土曜日に作業、その日のうちに東京に戻って来れるので0泊2日となります。
一方、福島県いわき市は東京から日帰りでボランティア活動ができたです。

朝5時台に自宅を出て、7時30分に衆議院第一議員会館の駐車場に集合しました。

お隣は首相官邸です。

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のぞえの同業があまり来れないのでどうかな、と思ったのですが、夏休みだからかな、下は19歳の学生さんから上は70代の方まで、幅広く参加してくれました。

観光バス2台。参加者総勢60名近くも居る。素晴らしい!

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この日、豪雨で新潟と福島37万人に避難勧告が出ていましたが、いわき市=浜通りは大丈夫だと判断し決行です。

常磐道方面に向かうので、スカイツリーを横切ります。

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途中のSAで小休止です。何か、居ます。(笑)

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水戸黄門ちゃんでした。

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団扇、もらいました。

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それと、朝眠かったので、SAにあるスタバでコーヒー買いました。

配布される防塵マスクが、新型になりました。

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真ん中の部品のおかげで、だいぶ呼吸がし易くなりました。

のぞえはまた10名程のグループの、班長だ。

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道が途中渋滞しましたが、11時に福島県いわき市久ガ浜に到着しました。

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町並みが突如なくなる場所にバスを留め、徒歩で現地に向かいます。

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壁だけ残して屋根も流されてる土蔵、何で派手な模様が書いてあるのかな、と思ったら、現地支援団体が描いたものだそうです。

こちらは、津波だけでなく、地震による火災にも被災した地域なんです。

燃え尽きた郵便ポストや、まだ放置されている車両に絶句しました。

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現地で結成されたボランティアグループが、そうした車両や取り壊し予定の家屋に花の模様を描き、荒廃した光景に、少しでも「華」を添えようとしてくれていました。

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車両とかは、法的には所有者が廃車手続きをする仕組みにになっているので、勝手に処分できないんですよね...。

小雨が時々降ってて、ちょうど凌ぎ易い天候。

支援団体の若者7名+東京からのボランティア60名で、この日は2軒の家から家財を運び出し、分別しました。

しかし、震災から4か月以上放置してあると、場所によっては強烈な臭い。

初めて参加してくれた人が多いのですが、皆さん果敢に作業してくれました。

避難所から、住んでた老夫婦と他県に嫁いでた娘さん家族が手伝いに来てたので、気を使いながら作業を進めます。

間に一回小休止を入れて、午後1時になって昼食休憩にしました。

支援団体のお兄さんから事情を聞いて、抱いていた疑問に納得がいきました。

いわき市から、2011年4月の段階で、解体を希望する家屋の中の荷物は、放置しておいてよいとの通達が出たんだそうです。

その通達により、いわき市での市民レベルの瓦礫処理が滞ってしまったのは、結果から言えば残念なことです。

しかし、支援団体が自主的にゴミの分別をしてるのは無意味かと言えばそうではなく、解体業者が取り壊す前に分別しておけば、解体作業もスムーズに進みます。

この支援団体だけでも、これまで150軒以上の倒壊家屋からゴミ出しをしてきているそうです。

納得できれば、作業にも身が入ります。

夕方まで、怪我をしないように留意しながら、家財の運び出し作業を続けました。

例によって、作業した対象の家屋の所有者に配慮して、撮影はしませんでした。


帰りのSAで、ずんだアイスを買って食べました。

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こういう時なら、甘味も美味い。

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そして、お土産~。

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あとで、福島県のHPで確認しましたが、いわき市全体で全半壊家屋は約25,000棟もありましたので、150軒では焼け石に水とも思えますが、でも手伝わなければ、早くは終わりません。

こちらのボランティアグループとも、やるべき作業がすべてなくなる日まで、付き合い続けるつもりです、と当時の日記に書きましたが、翌年から民主党内で予算がつかなくなってしまい、バスがチャーター出来なくなってしまいました。


2011年8月20日(土)は、石巻市雄勝地区での作業と、南相馬市でのひまわり復興イベントが両方あり、どちらに行くべきか、悩みました...。

ひまわりは、翌年も見ることが出来るだろうと判断して、ボランティアの方に行くことにしました。
詳細は、後日アップさせて頂きます。

以下、当時の食日記に登録ユーザーの方たちがコメントしてくれていたのを、今回に限り収録します。



ぴーころ さん
08/15/2011 19:28:26
のぞえさん、またまた、お疲れさまでした。

毎回同じコメントになりますが、本当に頭が下がります。<(_ _)>

今回も大勢の方が復興支援にお出かけになったんですね。素晴らしいことです。

この車・・・こんな状態でも勝手に処分できないって言うのは、何だかおかしいですよね。
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巴里の恋人 さん
08/15/2011 20:06:30
いつもお疲れ様です。
昨日見たニュースで特に被害が大きかった三県(岩手、宮城、福島)の中で瓦礫の撤去作業が一番滞っているのが、この福島だと知りました。
風評被害も含めた放射能の影響がその理由みたいです。
どうかくれぐれもお体に注意して頑張って下さいね。

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中国飯店 代官山 花壇 ホールスタッフ ゆう さん
08/15/2011 21:42:35
のぞえさん、お疲れ様です(*´`*)
相変わらず活動を続けられてますね。
本当にすごいです!

焼けたポストや車が、、、
とても痛々しくて(>_<)
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sei-sei さん
08/15/2011 22:22:36
長い息のボランティア、お疲れ様です。

先日名古屋には「ハワイアンズ」の皆さんが来てくれていたようです。
去年「行ってみたいね」なんて話をしていたのに。。。

いつか行ける日を信じて。
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トルコ料理トプカプ 丸の内店 マネージャー バスマジェ久美子 さん
08/16/2011 16:49:21
いつも本当にご苦労様ですm(_ _)m

先日、福島県知事さんのお名前で、お礼状のお手紙が届きました。

四重苦の被害は、言葉では言い尽くせないほどの大きさであると

心にズシンと来ました。

のぞえさんの、こうしたご報告のブログを読み、ますます長きに亘る

支援を皆で分担しあって続けていく事の重要さを実感するばかりです。

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新和食 るちあ シェフ 走る料理長 さん
 08/16/2011 18:57:46
ボランティア活動、お疲れ様でした。

本当に頭が下がります。
おいそれとコメントできませんが、現実は
まだまだ想像以上に厳しい様子がわかりました。

体に気をつけてくださいませ!
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コメントは、以上です。

では、また明日。

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