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横さんの福祉授業 自立

皆さん❗こんにちは👋😃
初めまして 横山博則と言います。
今日は よろしくお願いします。
今日から 横さんと呼んで下さいね。

でわ 早速ですが、先生、介助をお願いしたいのですが、誰かお願いできますか?

お尻のクッションの位置を変えていただけますか。

私たち障害者は、あれが出来ない、これが出来ない。だから、この様に介助して欲しいと、自分の事を伝えて理解してもらいながら必要な介助を得ながら生きている。今の暮らしがあります。

私は1歳と2ヶ月の時、障害に侵され、幼い頃から高校を卒業するまで病院や施設で暮らしてきました。自分で選んだ道ならば、そこに生きがいを見出だせたかも知れませんが、何故、自分は、こんな身体に、この生活に納得していないのに続けるのか? 自分自身に問いかけ答えを探す日々でした。そして現在も、そんな思いを抱えながら生きている障害者がいる事を知って下さい。

障害者が社会と関わりながら生きる権利を訴える、理解を求める、社会のあり方を変えていく。それは当然な事です。昔は、障害者の存在が認められず、家に閉じ込められているか。施設に入所するかのどちらかでした。

そのような中で、介助者の確保に苦労しながら、貧しくとも地域で生活を始める障害者がポツリポツリと出てきました。しかし、ほんの一部の障害者しか自立生活は敵いませんでした。施設を出る、一人で暮らす、介助者を探す、自分自身の強い決意、家族や施設の了解、様々な環境の壁、協力者を集めるという高いハードルを越えなければなりませんでした。

その後、障害者自身が社会に権利と保障を求めてきた長い道のりの末、徐々に障害者も施設や家族と同居の生活から離れて、一人暮らしをし社会と関わりを持ち、他人に介助されるだけの存在から、介助を受けながらも社会に貢献する存在へと変わっていきました。自分で身の回りの事が出来なくても、自分の暮らし方を自分で選び、決めて自分の責任において生活する様に変化してきました。でも、喜びを感じる当事者は、ほんの一握りでした。

障害者が一市民として受け入れられない要因
・介助を必要な障害者への介護制度や所得保障
・障害者が住める居住空間
・バスや電車などの交通機関の普及の遅れ
・街中の環境整備(段差、階段、駐車場、トイレ)
・その他

そして1番の課題は、社会側の意識の低さにあります。障害者は施設に入所して保護される存在という意識がまだまだ根強いと感じます。
様々な法律や制度が整えられつつあっても、まだまだ差別や偏見の目があると思う。

障害者を受け入れる社会基盤が整わないと、地域で自立生活が出来ないのでしょうか?

当事者は
自分の意思で一歩を踏み出した事に喜びを感じるんです。それが、1センチの歩みであっても。
また同時に感じる、不安、辛さ、苦しさを身近な仲間や介助者と分かち合い社会へ飛び出して行きたいのです。人と接する1センチの心の距離感を感じながら。

ここで一つ 皆さんと共に考えてみましょう
思いを伝える作業➡️これが難しい
何故➡️諦め、恥ずかしさ、面倒、分からない

たとえば、車椅子の障害者が、食事の場所が階段のある2階で上がれなかった場面で当事者は?

①障害者だって皆と同じ様に2階で食事したいと
 伝える人
②1階に食事を用意して貰ったら、そこで食べま
 すと伝える人

①の伝え方が身近な権利擁護であり、大切なことです。でわ皆さんは、何を考え、どの様な行動をとりますか?

障害者も、地域の中で社会と関わりながら、皆さんと同じ様に暮らす事を望んでいます。しかし、小さい時から施設に入所する障害者が多く、地域の方々や他者とのコミュニケーションが上手くとれない方もいます。

障害者の社会参加を促進しようと、様々な取り組みが行われる様になりました。この大きな課題を実現するためには、障害者自身の熱意と行動が必要である事は確かですが、何と言っても地域の住民が理解する事が最も大切なことです。しかし、日常的に障害者と接する機会がなければ、障害を抱える人を真に理解する事は難しいことだと言えます。

自分を含め、障害者が地域の中で、ありのままに生きられる様に、声を上げていく道は、決して平坦ではありません。日々の積み重ねが、少しずつ人の輪を広げていき、共生社会へ向かっていくでしょう。











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