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休日の昼下がりは「アート・ペッパー」

昨日は仕事で出社したが、今日はかみさんと買い物に出掛けた以外は、自宅で過ごした。お昼に冷やし中華を食べて、ちょっと昼寝もした。読みかけの本を読んでは投げ出し、アート・ペッパーを聴きながらぼうっとしていた。

アート・ペッパーは1925年生まれのジャズ・アルトサックス奏者、リズミカルで美しいメロディが特徴ですが、ドラッグに溺れていた時期が長い。西海岸を拠点にリハビリ、復帰を繰り返しながら、名盤を出している。

学生時代に最初に購入したペッパーのレコード(CDじゃない)は、『Art Pepper-Meets The Rhythm Section』。購入したのは確か新宿のディスクユニオンだと思う。探したらありました。何度も聴いたなあ。懐かしい。

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このアルバムは、マイルス・デイビスのクインテットが西海岸に来ていた時に、マイルス抜きのリズムセッションをバックに1957年1月に録音されたもの。だから「Meets The Rhythm Section」というわけだ。

ベースは「Paul Chambers」、ドラムスは「Philly Joe Jones」、ピアノは「Red Garland」、申し分ないメンバーです。この3人をバックに一発録りのセッションらしいのですが、実にキレの良い演奏です。

実はペッパーは当日の朝までセッションについて知りませんでした。録音の日取りは妻のダイアンが決めていたのですが、彼女は夫がセッションのことを心配して硬くなるのを恐れて黙っっていたのです。

その心配をよそに、リズムセクションに支えられたペッパーはエキサイティングな演奏をします。極め付けは1曲目の「You'd Be So Nice To Come Home To」(ペッパーの極め付けと言ってもいいのだけど)だと思う。

ジャンキー状態でこんな演奏ができるんだから、そうでなければと思うのですが、そうはいかないところが悩ましい。何だかまとまらない文章だけど、休日の午後に聴くにはもってこいのアルバムであることは間違いないね。


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