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24歳のジャズ・ヴォーカリスト、「サマラ・ジョイ」の魅力とは?

仕事場ではジャズを流していますが、仕事中はヴォーカルは聴きません。なぜか集中できなくなるのです。仕事が終えた後がヴォーカルタイムです。お酒を飲みながら、ノラ・ジョーンズやダイアナ・クラールをよく聴いています。

ところがですね、「サマラ・ジョイ(Samara Joy)」を知ってしまってからは、サマラばかり聴いています。圧倒的な表現力を持つ正統派ジャズ・ヴォーカリストに痺れっぱなしです。しかも24歳ですよ。

1998年生まれのサマラ・ジョイは、NYのブロンクスの音楽にあふれた一家で育ちました。家族が聴いていたソウルやファンク、R&Bを聴き、教会でも歌うようになったそうです。音楽環境が彼女に影響を与えたんでしょうね。

高校時代からジャズにも取り組むようになり、NY州立大パーチェス校に進学して、ジャズ・プログラムを専攻、本格的にジャズを学び始めました。TikTokやInstagramにも地道にアップし、次第に話題になっていきました。

2019年に「サラ・ヴォーン・国際ジャズ・ヴォーカル・コンペティション」で優勝、2022年に名門レーベルのヴァーヴ・レコードと契約してレコーディング、2023年には「第65回グラミー賞」の最優秀新人賞を受賞しました。

べルベットボイスという手垢のついた言葉がありますが、まさにその通り。柔らかで暖かみのある声質に加え、情感の豊かさが半端ではない。下記は来日時のインタビューです。こちらは24歳らしい雰囲気で表情が可愛らしい。

大学の講師でもあるギタリスト「パスクァーレ・グラッソ」と共演したYouTubeもありました。このギタリストもすごい。パット・メセニーが「自分の人生で聴いてきたなかで最高のギタリスト」と大絶賛したそうです。

僕はずっと50年代から70年代のジャズを聴いてきました。いまのジャズはちょっと食わず嫌いだったなあ。新しいジャズを聴いてみようと気付かせてくれたサマラ・ジョイです。そろそろワインを開けてサマラを聴こう。

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