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「人を変える」を捨てる

「ブランドになるためにゴミ箱に捨てる10のこと」の第7回目は「人を変える」。商売でもビジネスでも最終的な競争力は「人材」。だから多くの経営者は人を変えようとします。でもこれをごみ箱にポイしちゃいましょう。

 人は人によって変わらない、本人の意思のみで変わる

「人が変わる」ことの難しさを多くの経営者が感じています。「さまざまな方法で変えようとしたけれども思うようにいかない」と嘆く声をよく耳にします。でもね、結論からいうと「人を変える」ことはできません。

 人生は自分自身でやったことしか返ってきません。人がやってくれたことではなく、自分がやったことが返ってくるのが人生です。ならば、人を変えようとせずに、自ら変わることの大切さを伝えるのが上に立つ人の役割です。

 周りができるのは、「変わろうとする人を応援する」こと

「そんな悠長なことはいってられない」「すぐにでも変わってくれないと困るんだ」という声が聞こえてきそうですね。でもね、あなたにできるのは「変わろうとする人を応援する」・・・やっぱりこれだけしかありません。

 「応援する?そんなのでいいの」と思われるかもしれませんが、これって結構大変ですよ。具体的な応援を二つ説明します。一つは「習慣を変える」ことを応援する。人が変わる・・・これは「習慣が変わる」ことです。

「習慣を変える」ことのアドバイスをする

「人を変える」ことは出来ないけれども、「習慣を変える」ことのアドバイスならできます。ポイントは「手と口と足をどう動かすか」です。「がんばれ」「やればできる」など何の役にも立ちません。

 例えば「いつもありがとうをいう習慣を作る」・・・「何かをしてもらったら、ありがとう」「お金を払って品物を受け取ったら、ありがとう」「食事を運んできたウェイターにも、ありがとう」、この行動で人は変わります。

 「変化をよく見てあげる」ことで応援する

もうひとつの応援は「変化をよく見て伝えること」です。「いつもありがとうを返してくれるね」「あなたのありがとうで回りが明るくなったよ」・・・こんな一言でどれだけ勇気づけられることでしょうか。

上に立つ人ができるのは、習慣を変えることのアドバイス、そして本人が自らの意思で変わることを見守る・・・この二つです。「なあんだ」と思うかもしれませんが、これは本気に取り組まないとできませんよ。

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