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何が悪い

朝食を済ませると妻が唐突に尋ねた。
「仕事へ行きたいッ?」
難しいことを聞かれて答えに窮した。働きたくても盆休みと夏休みで仕事がない。当然子育てなどもない。すこぶる健康である。食べる物が有り、真夏でもエアコンの効いた部屋で読書に耽り、昼にビール、そして昼寝。2時間の散歩で体を痛めつけてシャワーを浴びて、夕食後エアコンの効いた部屋で熟睡する毎日は天国なのだが、妻にはたった10日ほどの休日を持て余しているように見える。
「実はその通りだ。」
不満はないが、満足していない。私は少し病んでる。その治療薬代わりに作文を書く。

金メダル取った社員に1億円
若いお嬢ちゃんが顔を殴り合って何が面白いのかねえ。スポーツ評論家
名古屋市長、金メダルを噛む。
文科大臣が金メダルを交換を支持か指示。教育上よろしくない
なんか世の中変!

 金メダル取った自社の社員にだけ1億円をプレゼントは会社の宣伝に使ったお金だと思われる。どうでもいいがアスリートの金メダルを目指す目的が気になった。金メダルにはいろんな報奨金がつくらしい。少し前に呟いた。
「金メダルって必要ですか?」
「世界選手権1位で十分じゃないですか?」
この呟きの答えがここに有る。世界選手権1位と金メダルでは報奨金が違う。プラス名誉の重さが違う。だとしたら、彼らが金メダルを目指している姿を無条件で応援などできない。
陸上競技の例、
世界選手権金メダル1000万円
リオデジャネイロ金メダル2000万円

 金メダルを噛まれた本人がチームメートと一緒に表彰式でもらったメダルだから交換しなくていいと言っているのに交換させろと周りが騒いだ。70歳間際の育ちの良くない元教員には謝って終わる程度のイザコザがニュースになること自体理解に苦しむ。もし、生徒間でメダルを噛む事件があっても私は親にも連絡しない。神経質な親が怒ってきたら噛んだ本人も謝っているし◯◯さんも謝罪を受け入れてくれたので許してやってください。
「これで、チョン」
文科大臣がしゃしゃり出るって私には考えられない。メダルは単なる証明書であって、市長に噛まれたぐらいで優勝した事実に傷つく物ではない。例えが適切でないかもしれないが、子供が転んで怪我をした場合に母親のとる態度が手本になる。
「ヒドイ傷だ。」
「これは大変だ。」
母親はこんなこと言わない。周りで見ていた人も言わない。母親が続ける。
「大丈夫だよ。痛いの痛いの飛んでけ」
周りが声をかけるべきではない。夏休み中の私同様に大臣も暇らしい。

 張本勲のお姉ちゃん発言に対して抗議だって!
「人の言うこと一々真に受けてたらってボクシングなんてやってられない。」
私ならこう思ってしまう。あの人は私より高齢の頑固ジジイを売り物にしているただのタレントだから気にする方がおかしい。マスコミが取り上げるのは尚更おかしい。
 最近は何言っても抗議されるけれども、そんなに抗議したいのなら私の作文に抗議して欲しいものである。
 誹謗中傷がなく、いじめがなく、いたずらもなく、正しい言葉遣いで、お互いを尊重し合わなければいけない。とにかく間違えたらいけない。正しくなければいけない。そう言う環境なら勉強はオンラインで行い、学校など要らない。
 人間はそんなに清く正しくは生きられない。間違いを犯す生き物だから、イタズラもするしイジメもするし、人を罵倒することもあれば、殴ってしまうことさえ起きる。間違えたら誰かが指摘し気づかせ、謝罪して、周りが許してやる。許せる一線をどこにするかは人により違いがあるから、そこは当事者で話し合えばいい。そして,最後は法律がある。
 まあ、噛まれた金メダルを交換しろと言い出すような文科大臣のいる国では、まともな学校など期待できない。
 これで朝の仕事は終了。少しだけ実り有るものにできたかな?

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