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ICT支援員業務日誌「eライブラリ」

 小学1年生を相手に2クラス、タブレットで使うアプリ「eライブラリ」の説明をしました。
「たいへん。めちゃ、大変!」
でした。
 eライブラリにログインするためには3つのコードを入力しなくてはなりません。

・ 学校を識別するための数字11桁の学校コード
・ 各児童の8桁の個人ID
・ 小文字アルファベット「t」と8桁の数字を組み合わせた各児童を識別するパスワード

「eライブラリ」のログイン画面には「学校コード・IDを保存しておく」チェックボタンがあるので、チェックボタンを押した状態でログインすれば、それ以後はパスワードだけの入力で済みます。しかし、最初だけは3つのコードを入力しなければいけません。
「そんなの、小学1年生にはとても無理です。」
こう思ったので、1週間前に2クラス50人全員のアカウントでログインしておきました。多分、一週間後に児童がブラウザの「Safari」を開けばeライブラリにログインしたままになっていると考えました。ただし、
「上手くいかないかもしれない。」
そんな不安を払拭するためにブックマークにログインした状態を「お気に入り登録」しておきました。そんなマドロッコシイことをしなくても、キーチェーンを使えばブラウザがパスワードを覚えているはずですが、市内で使う児童・生徒用iPadにはキーチェーンが使えないように設定してあるから仕方がありません。
 当日、1年生の教室に行って児童のiPadのSafariを開いてみました。eライブラリのホーム画面は出てきましたが、ひとつボタンを押すと「長時間が経過しています。再ログインをお願いします。」というメッセージが出てきました。すぐ、お気に入り登録したアイコンをタップしましたが、結果は同じでした。結局、パスワードだけは小1児童に入力させることになりました。
 画面キーボードを使って小文字のアルファベット「t」の場所を教えて押させ、続けて8桁の数字を入力してもらいました。大騒ぎの中で無事に全員ができてほっとしました。
 eライブラリのアプリを説明する時、

・「つぎへ」のボタン、
・「こたえあわせ」のボタン、
・「もどる」のボタン など、

瞬時にひらがなが読めない児童は「どこ押すの?」と聞いてきます。毎回、半数以上の児童が聞いてきました。エアコンのある教室ですが、私の額からは汗が噴き出していました。

夏休みにパスワードさえ入力できない小学1年生にタブレットで学習させる意味があるのか考えさせられました。

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