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72歳を祝う

Facebookがキッカリ10年前に投稿した写真を探し出してくれた。
「懐かしい。」
とても
「うれしい。」
このバースデーカードは今も書斎の壁に飾ってある。

偉そうに書斎と言っても本は5冊ほどしかない。
子供部屋だったところを使っている訳だが、広くて快適だ。
私の本は電子書籍でネット上にある。
しかも、最近読む本の多くは図書館から借りてきたものだ。
この部屋にはiMacとiMacを載せる机とiPadとiPhoneとプリンタと義父の形見分けで頂戴したベンチが二つとノリダにもらった任天堂Wiiと腹筋を鍛える健康器具が置いてある。
Facebookが探し出した写真と比べると実物は随分色褪せている。

あれから10年経つ。
18日はいつも行くレストランでクラフト・ビールを飲む。
「72歳、おめでとう」
妻に祝ってもらった。
出かける前に東京の孫からオンラインで「おじいちゃん、誕生日おめでとう」と言われた。
食事の最後に妻のコーヒーとデザートがきた。
この時、誕生日を知ったマスターが声をかけた。
「コーヒー、出しましょうか?」
彼の問いかけに、
「最後にウイスキーお願いします。」
先々週ここで飲んだ「山崎」のうまさを思い出したからである。

レジでオンザロックの代金が入っていなかったので尋ねたら、マスターの奢りだと言う。
申し訳ないから、払おうとしたが、聞いてもらえない。
「もっと贔屓にすればいいか?」
こう思って帰りました。

翌日、足が痛い。
腫れている。
やっぱり出ました。
痛風の発作。

そうそう、いいことばかりではない。


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