何清漣氏★BLM運動の見せた常識はずれの極左暴力  2020年7月06日


 暴力によって政権を奪取しようという「黒人の命は大切だ」(「BLACK LIVES MATTER=BLM)の街頭革命は、すでに一段落したようです。ニューヨーク・タイムズ紙7月3日の速報では、6月のBLM革命は、全米で4700回、毎日平均140回、参加者は1500万人〜2600万人(誤差1100万人)の規模だったと報告されています。

 記事には革命拠点の地図は掲載されていますが、革命の”成果”たる、各地の銃撃事件や暴力襲撃、高級ブランド店や中小の商店がどれぐらい略奪されたかは記されていません。民主党と左翼メディアは歩調を合わせて、次の戦略重要拠点は世論戦だと見てとり、今は、重点攻撃は新型コロナウイルスの流行状況の深刻さに焦点を当てました。トランプ大統領の対策失敗や、経済再開を11月まで拒絶したことを取り上げていますが、その方向が間違っていたとは言いません。経済はトランプ政権の得点であって、そこにスポットライトを当ててはならないからです。

 ★BLMの方向なき暴力は、味方をやっつけた

 5月26日ミネアポリス市のフロイド氏が警官によって圧死させられた事件が、7月1日のシアトルのキャピトルヒル自治区(CHAZ)の死亡事件まで )が警察によって一掃されたことで、ここ約1カ月の出来事は、「民主党のアメリカ対共和党のアメリカ」という馬鹿げた状態が赤裸々にわかります。

 民主党は「街頭政治」を支配しており、CNN、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、その他十数社の主流メディアが街頭政治を応援して、ホワイトハウスの外に「ブラックハウス自治区」が出現したのに大喜びです。

 民主党の握る各州の警察が皆、予算削減を蒙っている時、極左派は自分たちが米国政府を前倒しで乗っ取れると思いこんでいました(ジョー・バイデンの陣営は以前から影の政府の形成を表明していた)。というのも、BLM連合の発起人のカルロス女史が、6月23日にメディアに姿を現し、現在自分たちの目標はフロイド氏のことではなく、もっと簡単な、トランプ大統領の退陣だと語ったからです。少なからぬ米国人は、BLMの目標はもともと反人種主義ではなく、クーデターだったのかと驚きました。

 これに加えて、BLMが全国、特に民主党の州で1カ月以上にわたり、全国、破壊行為や殺人を行っているという事実が加わり、アメリカ国民はBLMに対する見方が劇的に変化しました。

 民主党は大いにBLMを支持していますから、破壊略奪行為や殺人の主戦場となったのは民主党の州でした。シアトルのキャピトルヒル自治区(CHAZ)は、このBLM革命の象徴であり、民主党市長の高い支持と、負けじと支持する議員によって、警察は当該地域から退出させられました。BLMの参加者たちはこの地域を3週間にわたって占拠し、無政府状態と周囲の焦点を略奪、混乱に陥れ、地域の治安はさらに悪化したのでした。

 混沌とした無政府状態と周囲の事業者への嫌がらせに加え、地域の法秩序はさらに悪化し。警察も出入り禁止の「自治区」内では、銃撃事件が多発し、少なくとも二人の若者が死亡し3人が重傷を負っています。

  シアトル警察によると、先月、抗議者がキャピトルヒル付近の数ブロックを占拠して以来、この地域では他にも銃撃事件が相次いで発生し、その他の凶悪犯罪も起こりました。 各方面からの圧力を受けて、警察予算削減を高々と主張していた市長は、事態収拾のために警官を再び送りこまなければなりませんでした。

 BLMの革命拠点、ニューヨーク市は「血の6月」に突入しました。 6月の最初の3週間で、ニューヨーク市での銃乱射事件は125件と25年ぶりの高水準になり、 あらゆる種類の強盗や殺人が急増しています。 警察犯罪対策本部長のマイケル・リペトリ氏は、ニューヨーク市がこれほど銃乱射事件が多発したのは、前回が「血の6月」は1996年に遡ると言いました。

 今回、ニューヨークの警察官は最も激しい攻撃を受けていますが、犯罪が多発のため、現在も多くの警察官は職を失ってはいません。 ビル・デブラシオ市長(民主党)の在任中に最悪の3週間の取り締まりだったとマスコミは報じています。 彼は、もはやニューヨーク市の治安の良さを自慢することはできません。

 BLM革命の起きている地域は、状況はニューヨーク市と似たり寄ったりです。私は、何清漣氏★「古い世界をぶっこわせ」――米国の「文革」⑴ ⑵ 2020年6月13日 で、「革命」の激しい所ほど刑事事件が多発しているデータをあげておきました。

 公共の安全が深刻に破壊されたために、米国人は自衛を考えざるを得なくなりました。米国全国ライフル協会(NRA)は、ツイッターで、「米国人は6月に230万丁の銃を買い、前年同月より145%増えた」と言います。多くの小売店が、在庫がなくなったと言います。3月以来、830万丁の銃が売られ、2020年は史上最高の年になるだろうと言われています。

 ★献金した金持ちも免れず

 欧米社会の福祉の高さは、実は底辺からの革命を”贖う”ためのものなのです。 アメリカでは、福祉が草の根に偏っており、大資本主財閥は、草の根レベルの金持憎悪を無くそうと、民主党と手を組んできたのです。

  元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏によると、BLMは3年の歳月をかけて計画されたものだといいますが、結局のところ、BLMは高度に組織化されたレーニン主義政党ではありません。ほとんどがその場しのぎで集められた烏合の衆したから、多くのブラックユーモアを生み出しました。 ネット上で広く流布している話がいくつかありますが、一番面白いのは、自分たちの主人にお金を裏で出しているスポンサーを攻撃してしまった話です。

 6月27日には、BLMの大集団が「 Eat The Rich!」「Abolish Capitalism Now!」と叫びながら、ロサンゼルスのビバリーヒルズ地区を攻撃しました。この地区の住民は、すべて民主党の鉄板の支持者たちで、多かれ少なかれ、民主党のスポンサーです。

 例えば、ハリウッドのスターやハイテク企業の重役で、多くがオバマやヒラリーの長年の献金者でした。また皆、「警察予算を削減せよ」にも賛成していたのですが、まさか自分たちが支持している革命家たちが「 Eat The Rich!」などと叫んで押し寄せるとは思いもよらなかったでしょう。最後には、自分たちが見捨てた警察を呼ぶ羽目になりました。

 6月28日には、セントルイス市のマーク・マクロスキーと妻のパトリシア夫妻の前庭を襲った事件が発生しています。 パトリシアは前庭で銃を振りかざしながら、大人数の不法侵入者の侵入を阻止していました。彼らは「デモ」と称してマクロスキーの家を通り過ぎて ライダ・クルソン市長の家に向かったと言われています。

 マクロフスキー夫妻の行動は、BLMとその支持者たちから強い非難を受け、セントルイス管区検事のキム・ガードナー氏(女性、黑人)は「デモ隊はあのような暴力的攻撃を受けるべきではなく、自分たちはデモ隊を威嚇した事件として捜査している」と述べました。

 マクロフスキー夫妻は、自分たちはBLM運動と平和的な講義を支持していると声明を発表しました。これは、弁護士の同夫婦が主に「法の執行による市民権侵害から市民を守る」ことを目的とした傷害補償の仕事をしているので本当の話です。 彼らは民主党員であり、民主党の献金者でした。

 アマゾンのCEOジェフ・ベゾスに起こったことは、さらに典型的な例です。彼は、BLM運動の固い支持者で、早くも2019年始めに、Amazon者の黒人従業員比率は26.5%でした(アフリカ系アメリカ人は人口の13%)。 BLMのキャンペーンが始まるとすぐに、彼は、今年は黒人労働者の少なくとも30%に増やしたいと言いました。同時に、警官の暴力を強く非難し、社会正義実現のために1000万ドルを寄付すると言いました。また、顔認識装置は運動参加者を傷つけ、脅威となるから、警察からの仕事は受けないとも、高らかに宣言しました。しかし、こうして革命に賛同していたのですが、BLMの革命軍は、彼のワシントンの住宅地区の前に、ギロチンを設置して、その前に「貧者を救い、金持ちに反対せよ」と看板を掲げたものです。

 ★青ざめたBLMの支持者

 ネット上には、山ほどBLMの破壊行為や放火行為の映像がアップされていますが、多くの支持者とメディアは、それらは少数の仕業で、主流の人々は良いのだと言い張っています。彼らが、自分たちの豪邸に打ちこわしに来てから、やっと態度を変えるのです。


 ワシントン州のオリンピア市の市長の民主党員シェリル・セルビーは、BLMの固い支持者でしたが、6月中旬、自宅がBLMの打ちこわしに会い、BLMと警察解散のスローガンがスプレー落書きされたとたんに態度を変え、彼女に絶賛されていた「革命家」は「国内のテロリスト」になってしまいました。

 セントルイスのレダ・クレソン市長がフェイスブックのライブを使って、警察改革を求める人たちの住所と名前を読み上げたところ、約300人の抗議者が広場の彼女の自宅前に行き、クレソン市長の辞任を求めて抗議しました。 クラウセンは謝罪してライブ映像を削除し、公に警察予算削減への不信感を表明しました。

 SPNのスポーツ記者のクリス・パーマーは打ちこわしや放火行為に声援を送っていました。貧乏人たちが、未完成の建物に放火した写真に「やれ〜、やれ〜全部燃えろ」とツイートしましたが、数日後に自分のツイートを削除しました。理由は単純で、自慢の自分の住む地域がBLMに襲われて、落書きだらけにしられて、打ちこわしにあったのです。この記者は「放火したいなら自分たちの街でやれ、こっちでやるな」と言ったものです。

左翼文化の偽善と二枚舌は、これらの事件を見れば一目瞭然です。

 ★BLM運動の非常識

 アメリカ人はもちろん、フロイド氏の死が警察の暴力的な執行行為の結果であることを知っています。BLMのストリートバイオレンスはこの旗印で始まりました。 しかし、政府の対応に間違いはなかったのですが、BLMが無制限に拡大し、様々な要求をしていく中で、いくつかの象徴的な出来事を経て、多くの人が見方を変え始めています。

 以下のような事件です。

 シアトルのキャピトルヒル自治区は、BLMの暴力キャンペーンの結果が、人の命を塵芥のように扱う混沌とした無秩序な暴力であることを露骨に示しています( あえてそこへ行ったのは黒人、というのは黒人でなければ入って行けなかった)。

 BLM責任者が登場して、自分たちの要求は米国の民主制度を転覆させて社会主義国家を作ることだと述べ、BLMの人種差別の訴えは、もう現実とは無関係です。

 と言うのは、米国の法律、大学への入学、企業の就職などでは、十分に黒人の権益は守られています。彼らは、歴史的な奴隷制度の償いとして、一人当たり40万ドルの巨額の賠償と、大学への無償入学、基本的な生活費と各種の特権を要求しています。

 歴史の清算を求め、アメリカの歴史的遺物の荒らし、南北戦争の歴史的な南軍の人物の記念像を破壊し、最近では、サウスダコタ州のラシュモア山にある4つの大統領像を爆破するとも脅しています。理由は、「奴隷商人」だから、です。

 彼らが創立したエール大、ハーバード大、ジョージタウン大など米国の名門校だからで、さらにエール大学を卒業したやつは、みなパージされるべきだともいいます。

 一部のプロテスターは、さらにアメリカ合衆国、アメリカ大陸の「アメリカ」という名前自体にも問題がある。なぜなら、その名称は、植民地主義者で奴隷商人のアメリゴ・ヴェスプッチにちなむものだから、と言うのです。

 


 今回のBLM運動で極左が行った最も間抜けなことは、BLM(Black Lives Matter)、一つの人種の優位性を強調するスローガンを使いすぎて、すべての人種の平等を表すスローガン「ALM(すべての命が大切だ)」に反対したことです。

 ハーバード大学卒業生のジャノヴィッツ女史は、「喉を切り裂いてやる」というような暴力的な言葉で、ALMを主張する人たちを威嚇し、最後にはデロイト(有名会計会社)での仕事の契約を失いました。

  著名なBLM支援者であるシアトルの民主党の市長や議員たちもまた、彼らが黒人の権利や、それすらも本当のところは、気にしていないことを自らの行動で証明しています。

 シアトル在住のホレス・ロレンツォ・アンダーソンJrは、シアトルの”自治区”で射殺された19歳の息子を埋葬した後、FOXのインタビューに答えました。「埋葬して1時間もたたないうちにトランプ大統領から電話がかかってきて、衝撃的な感動を覚えた」と。 彼は、息子の死から多くの日が過ぎ、自治区創設を容認し、殺人事件が起こるままに放置したシアトル市長は、自分のことを全く無視している、と言いました。

 民主党が主導し、ニューヨーク・タイムズ紙やCNNなどの主流メディアが支持するBLM運動は、アメリカを「文化的恐怖」の状態に陥れました。

  このアメリカの「政治的検閲」は今も続いており、この「政治的検閲」の下で、個人、企業、あらゆる組織が、「差別主義者」というレッテルを貼られるのを避けるために、「ポリコレ」に頭をさげさせられているのです。

 この「文化的恐怖」の”成果”は、カルバンクラインがニューヨーク市に立てた新しい広告塔で、これはBLM運動のシンボリックなブランド広告です。モデルは男性から女性に性転換した、同性愛者の黒人のジャリ・ジョーンズ(訳注;動画はこちら)で、これぞ民主党政治のポリコレの極致で、常人の世界の審美眼をあべこべにしたものです。

 しかし、警察予算の削減や、歴史の清算は、米国ではすべて少数の極左派の仕業であり、多くの社会の人々から歓迎されてはいないことは、事実が証明しています。

 最新のラスムッセンのアンケート結果では、「警察予算の棚上げ」に関して、警察を解散すべきだと答えた人は、わずか17%で、59%が強く反対し、27%が予算は減らしても警察をなくすべきではないと答えています。

 ラシュモア山(4大統領の丘)の閉鎖を求める世論調査では、75%の選挙民が閉鎖や変更に反対しており、17%だけが閉鎖や改変すべきだと答えました。注目すべきは、警察をなくすべきだ、歴史を清算すべきだと答えた17%の人々は、多くが40歳以下の集団に属しています。これは、この20年間の米国の左翼教育関係する深刻な問題です。


 BLMの共同創設者カルロス女史が始めた路上暴力は、民主党が全面的に支持しているが、民主党が望んでいた結果とは程遠いものになりました。 米国民のこの運動に対する姿勢の変化に伴い、民主党はやがて退場し、選挙の政治の戦場に戻らざるを得なりました。

 西洋社会では、選挙政治の結果はいろいろな意味で不満足かもしれませんがが、それでも結局のところ、選挙政治は社会の安定装置なのです。(終わり)

 原文は;何清涟专栏:BLM运动展示了极左暴力与反常识 

何清涟专栏:BLM运动展示了极左暴力与反常识
2020年07月06日

BLM暴力夺取政权的美国街头革命已暂告结束,《纽约时报》于7月3日发佈捷报:6月BLM革命在全美共计发生4700次、平均每天140次、人数估计在1500万-2600万左右(误差在1100万之间)的规模报告,配以革命根据地图片,独独没提革命成果:各地枪击案、暴力袭击案、多少名店与中小商家被抢。民主党与左派媒体步调一致地进入下一轮战略重点大选舆论战,主攻疫情严重,川普抗疫失败、拒绝重开经济直到11月——不能说方向不正确,经济是川普执政亮点,决不能让这个亮点发光。

BLM的暴力无定向,自家支持者频频受伤


从5月26日明尼阿波尼斯佛洛伊德被员警跪压致死,到7月1日西雅图国会山自治区(CHAZ)被警方清理,这一个多月发生的事情,暴露了美国因党争而陷入「民主党美国反对共和党美国」这种荒谬局面。民主党主导了街头政治,CNN、《纽约时报》、华盛顿邮报等十余家主流媒体为街头政治齐声欢唿,白宫之外出现了「黑宫自治区」 (Black House Autonomous Zone)。就在民主党各州员警都被Defund之时,极左派们以为自己就要提前接管美国政府(拜登竞选团队早就宣佈成立了影子政府),因为BLM的联合创始人卡洛斯女士6月23日现身媒体,声明目前并非真在意佛洛伊德,而是更简单的目标,要川普在11月大选之前下臺,不少美国人惊觉,BLM的目标原来并非反种族歧视,而是要政变。加上BLM在这一个多月内遍及全国尤其是民主党州的打砸抢烧杀的各种事实,美国民众对BLM的态度在发生剧烈变化。

由于民主党高度支持BLM,打砸抢烧杀的主场是在民主党州。西雅图市国会山自治区(简称CHAZ),是这轮BLM革命的象徵。该市市长高调支持,议员表态唯恐在后,员警被命令退出该区。BLM的抗议者佔据该区域近三周,除了混乱的无政府状态和对周围商家的骚扰,社区治安进一步恶化,这个禁止员警入内的「自治区」区域发生了多起枪击事件,已导致至少两名青少年死亡,另有三人重伤。据西雅图警方说,自从上个月示威者佔领了国会山附近的几个街区以来,该地区还记录了一系列的其它暴力犯罪。在各方压力之下,原来高调主张Defund Police的市长只得让员警重返这个区域收拾乱局。

BLM的革命中心纽约进入了「血腥六月」。在6月的前三周内,纽约市枪击案数量发生125起,攀升至25年来的顶峰。各种抢劫、杀人刑事案件急剧上升。市警犯罪控制策略长李佩特里(Michael LiPetri)表示,上一次纽约市拥有这样的「血腥6月」还要回到1996年。纽约市的警员们这次受到的攻击最强烈,但仍有许多人因案件发生的高频率坚守在职位。媒体报导称,这是市长白思豪(Bill de Blasio)在任以来治安最差的三周,他再也不能吹嘘纽约市的安全程度了。」

凡BLM革命发生之地,情况与纽约雷同,我在《打碎旧世界,创造新天地——美国文革正在进行时(1)》一文中列举几个革命激烈之地今年上升的刑案资料。由于公共安全受到严重破坏,美国人不得不考虑自卫。7月1日,美国全国步枪协会 (NRA)在推特上写道:美国人在6月购买了230万支枪,比2019年6月增加了145%。许多零售商报告说,他们的库存已枯竭。 自3月以来,共售出了830万支枪,这可能使2020年成为歷史上最高的年份。」

有产者捐金赎买革命难逃清算


西方社会实行高福利,其实是用这种方式来赎买底层革命。美国对底层实行福利倾斜,大资本集团则一直通过与民主党结盟,来消解底层的仇富情结。这次BLM虽然经过精心策划——据纽约前市长朱利安尼的说法是准备了三年,但毕竟是不是高度组织化的列宁式政党,多是临时集合的乌合之众,于是上演了不少黑色幽默,最有意思的冲击了自家主人背后的金主,这是网上广为流传的几则事件:

6月27日,一大群BLM 高喊「吃大户」( Eat The Rich!),「取消资本主义」 (Abolish Capitalism Now!), 冲击洛杉矶富人区比华利山庄(Beverly Hills)。这宝地住的全是民主党铁杆粉与大大小小的金主,比如好莱坞明星、科技巨头及高管,不少人是希拉蕊、奥巴马多年的老友兼捐款者。住户们这次也都积极支持Defund The Police,没想到自家支持的革命者却沖到门口要吃大户,事到临头,只得唿叫自己刚抛弃的员警救援。

6月28日,对路易士市的马克·麦克洛斯基(Mark McCloskey)和他的妻子派特里夏(Patricia)在自家门前的院子里,挥枪制止擅自闯入他们的私人住宅区的一大群骚乱分子。这些人据称是「游行」经过麦克洛斯基的住宅,并前往市长克鲁森(Lyda Krewson)的住处。这一行动遭遇BLM及其支持者的强烈斥责,圣路易斯巡迴检察官金·加德纳(Kim Gardner,黑人)宣佈,她认为抗议者不应受到暴力袭击,她的办公室正在调查这对示威者造成人身威胁的事件。

这对夫妇事后发表声明,他们支持BLM运动与和平抗议。这话是真实表达,因为这对夫妇从事的业务是伤害赔偿,主要「保护执法部门伤害的公民权利」,他们确实是民主党人,而且一直给该党资金贊助。

亚马逊CEO杰夫·贝佐斯(Jeff Bezos)的遭遇更为典型。他是BLM运动的坚决支持者,早在2019年初该公司黑人员工比例为26.5%。这次BLM运动开始后,立刻表示还要增加,今年内至少要让本公司黑人员工达到30%(非裔在全美人口中占比13%),今后还要增加;与此同时,强烈谴责员警暴行,宣佈将向社会正义组织捐款1000万美元;高调取消员警客户,因为面部识别设备容易伤害参加运动者,让他们感到威胁。但即使如此配合革命,BLM的革命军还是在他的华盛顿住宅区前设置了「断头臺」,竖在「断头臺」前的牌子上写着:支持穷人反对富翁!


自家被BLM革命之后变脸的支持者


尽管网上铺天盖地都是BLM到处打砸抢烧的视频,但许多支持者与媒体都坚持说是少数破坏行为,主流是好的,直到BLM进入他们的豪宅打砸抢时才改变态度。华盛顿州奥林匹亚市长、民主党人Cheryl Selby坚定支持BLM,6月中旬某天,她家被BLM沖进来打砸抢了一番,并喷上BLM 和解散员警标语,态度立刻变化,被她盛赞的「革命者」成了恐怖主义(domestic terrorism)。

圣路易斯市长莱达·克莱森女士在脸书直播中宣读了要求员警改革的民众的住址与姓名,随后有大约300名抗议者前往她位于该广场的住宅门前抗议,要求克劳森辞职。克劳森道歉后撤下了直播视频,公开表示不贊成defund Police.BLM在FBI上公佈家庭住址之后, 

SPN体育记者Chris Palmer 支援打砸抢烧。他看到低收入者未完工建筑被烧的图片时,他发了一条推欢唿叫好:「烧丫挺的,给丫挺的全烧了」(Burn that’s— down. Burn it all down)。几天之后,他把这条推文删除了。原因很简单,他引以为自豪的自家社区被BLM闯入,被满处涂鸦、打砸毁坏。这时这位元记者说:「要烧就烧你自家街区,不要来这地烧」。

左派文化的虚伪与两面性,在这些事件上体现得非常充分。

BLM运动的反常识


美国人当然都知道佛洛伊德之死缘于员警执法暴力,BLM街头暴力之初,举的就是这个旗号。但政府处理此事并无错误,随着BLM无限扩大事态并提出各种要求,在几个标志性事件发生后,许多人开始改变看法。

这几个标志性事件包括:

西雅图国会山自治区赤裸裸地展示了BLM暴力运动的结果,就是混乱无序暴力视人命为草芥(被杀者基本是黑人,因为只有他们有肤色护体才敢去那里);

BLM负责人出面说明他们要颠覆美国的民主制度并建立社会主义国家。BLM成员的种族歧视诉求已经完全与现实无关,因为现实中,美国法律、大学入学、企业就业都充分保障黑人权益。他们算是的歷史上为奴之债,每人要求40万美元的巨额赔偿与免考免费入学、每个黑人的基本生活费与各种特权。

清算歷史,破坏美国歷史文物,南北战争时期南方邦联歷史人物的纪念雕像遭到毁坏,近日部分抗议人士又扬言炸毁南科达他州的「总统山」(Mount Rushmore)上四大总统花岗石头像,要求废除由 「奴隶贩子 」 创建的耶鲁大学乃至哈佛大学、乔治城等美国名校,并宣称耶鲁大学毕业的人都应该被清算。一些示威者还宣称,美国(United States of America)甚至整个美洲大陆的名字亚美利加(Americas)也有问题,因为这个名字来自于义大利殖民者和奴隶贩子亚美利哥·维斯普奇(Amerigo Vespucci)。

本轮BLM运动中,极左派最愚蠢的行为,莫过于用BLM(Black Lives Matter)这个强调某种族至上的口号,去反对代表所有种族都平等的口号ALM(All Lives Matter),哈佛大学毕业的贾诺威小姐甚至用「割喉」这类语言暴力威胁主张ALM的人,最后被德勤取消了工作合约。高调支持BLM的西雅图民主党市长与议员们也用自己的行动证明他们并不真在意黑人的权益甚至生命,西雅图市民豪瑞斯·安德森(Horace Lorenzo Anderson Jr )19岁的儿子被枪杀于西雅图自治区内,他接受FOX採访时,提到自己在掩埋儿子后,没想到第一时间接到了川普总统的电话,这个电话令他震惊而感动。他告诉记者,自他儿子死后,这么多天过去了,西雅图市长,那个纵容自治区成立,对那里混乱视而不见导致多起杀人事件的市长,理都没有理过他。

民主党主导、纽约时报与CNN等主流媒体全力贊襄的BLM运动,让美国进入了「文化恐怖」,这种美国式的「政治审查」还在继续,个人、商家、各种组织,都在这种「政审」下向政治正确低头,努力开脱自己,避免被扣上「种族歧视」的帽子。这种「文化恐怖」的成果是CK在纽约街头树起了一个堪为BLM运动形象品牌的新广告,模特是男变女的变性人、同性恋、黑人贾里•钟斯(Jari Jones),达到民主党政治正确的极限,颠覆了常人世界的审美观。

但是,令人欣慰的是,部分非裔意见领袖,比如胡佛研究所(Hoover Institute)的知名经济学家、公共知识份子汤玛斯·索维尔(Thomas Sowell),以及近年非常活跃的坎迪斯·欧文斯女士,他们都超越了肤色政治的局限,勇敢地发表了自己的看法,这类人士越来越多,从名人到退伍军人,以及普通的黑人青年,都纷纷批评BLM运动。

事实证明,无论是Defund Police还是清算歷史,在美国都是少数极左派的事业,不受社会大多数人欢迎。最新的《拉斯穆森报导》调查结果表明,在有关Defund Police的民调中,只有17%的人认为应该解散员警,59%的人坚决反对,还有27%的人认为可以削减预算,但不是取消员警。在要求关闭南科达他州的拉什莫尔山(总统山)的民调中,有75%的美国选民反对应该关闭或变更,只有17%的人认为应该关闭或更改。值得关注的是,贊成取消员警与清算歷史的17%的人,多为40岁以下人群,这说明美国近20多年以来的左派教育确实有严重问题。

BLM联合创始人卡洛斯发动的街头暴力尽管获得民主党全力支持,但效果远非民主党所设想的那样如意。随着美国民众对这场运动态度的变化,民主党最后不得不黯然收场,回到选举政治的战场上来。在西方社会,选举政治的结果虽然有各种不尽人意的地方,但它毕竟是社会的稳定器。


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