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弓道の奥深さと人生の充実 - 76歳の修身者の挑戦

2024年の初げいこで、弓道の的前の後、総評で練士の方から体配、射法八節の一連の動作で意識しなければならない『弓道の基本の動作注意点8項目生・胴・目・息・腰・残・間・確』についでお話しがあった。初めて聴く語彙であった。そこで練士の方にその意味などをお聞きした。

弓道における生・胴・目・息・腰・残・間・確と76歳の修身者

「生・胴・目・息・腰・残・間・確」という弓道の基本要素をベースに、76歳の修身者が弓道を通じてどのように挑戦し、充実した人生を築いていくのか。この修身者が弓道を通じて学ぶこと、成し遂げることに焦点を当て、弓道の奥深さと人生の豊かさを結びつけたストーリーを描いていきたい。


弓道教本第1巻射法編に基本の姿勢と動作の様式が書かれている。
ここに大変興味深い重要なことが記載されている。

弓道においては、修身論に基づく動作が非常に重要であり、その中で真・行・草の三つに分類されている。まず、真の身なりは正しく保つことが求められ、行の身なりは素直さを重視し、草は和の雰囲気を演出することが期待されている。これらの要素は個別に学ぶものでありながら、合わせることで一つの調和を生むとされている。詩人蘇東坡も「真は行を生じ、行は草を生ず」と述べ、その流れを示唆している。

基本的には、最初に「真」を学び、正しい構えと規律を守りながら修練を進め、身体が安定し、動作に余裕が生まれたときに「行」に進むべきとされている。これは自然な進化であり、体の構えが乱れず、動作に隙間がなくなることが期待される。

体の構えや動作において、胴造りの重要性が強調されている。胴造りは射位に立ってからだけでなく、射場に入る段階から整えられなければならないとされている。また、目の使い方も重要であり、目は半眼に開かれ、鼻頭を通して柔らかい生気を持つことが求められている。

動作は正しい呼吸(息)と調和させることが肝要であり、特に短い動作ほど呼吸に注意を払うべきである。全ての動作の基幹は腰であり、腰がしっかりと掘られていなければ体が乱れ、動作が崩れるとされている。動作の終わりには残心に気を配り、次の動作にスムーズに移行することが効果的であるという。

最後に、動作における間の大切さが強調されている。動作中においては間が乱れないように心掛け、特に多人数で行射する場合には相互の間や全体の間に注意を払うことが必要である。初めは基本に則り、大きくて確実な動作を心掛け、練習を重ねることで自然な流れとなり、熟練者のような動きが身につくと述べている。


以上の指導は、弓道を修練する者にとって心身の統一が不可欠であり、技術の向上において基本的な原則を理解し、実践することが強調されている。

精進し、努力するもりだ。76歳の修身者より・・・・・


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