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インダストリアルデザイナーのつぶやき

独創 (Creation) というコトバがきになり、辞引をひいてしらべてみると、
独創とは
そおぞお (創造) ソウゾウ-
①はじめて造ること
②造り出すことそおぞお

(想像) ソウゾウ
①おもいやること、おしはかること
② (心) 既知の事実 (観念)を材料として新しい事実 (観念)をつくる作用
ついでに読んでいただいた想像ということばと創造とは同音であるばかりでなく、ともに新しいものをつくるという意味を含んでいる。

考察とつぶやきである。

さて、ここからが考察とつぶやきである。

『独創』と『想像』、これらが新時代の頂点を極めるための創造性の源泉となる。
独創は、新しいものを生み出す力であり、枠を超越した創造活動の根幹をなすものだ。辞書によれば、「初めて何かを生み出す力」や「既存の枠を超越した創作活動」と定義されるが、これは単なる想像力にとどまらず、具現化の力も含まれている。
 
一方で、「想像」は思い描くことを指し、心の中で新しい観念を生み出す作用を表す。想像力には「再生的想像」と「独創的想像」の二つの顕著な種類がある。前者は過去の経験や記憶を再構築するものであり、新しさの創出には直結しない。後者の「独創的想像」は、存在しなかったアイデアや形を生み出す、目的意識のもとでコントロールされた想像力の行使を指す。
 
独創的な想像力は、芸術、科学、技術などの分野で重要な役割を果たしている。この力を用いて生まれるアイデアや形は、日常の問題解決から企業のビジネスモデルの変革、社会の課題への対応まで幅広い領域に影響を与えている。例えば、スタートアップ企業が新しい市場を切り開く際には、独創的な発想が新たな価値を生み出す原動力となっている。
 
しかし、独創的な成果を上げるには閃きだけでは足りない。具体化するための努力やリスクへの取り組みが必要であり、社会的な理解と支援も不可欠である。独創的なアイデアはしばしば非難や理解しにくい反応に直面するが、歴史を振り返れば多くの革新が最初は受け入れがたいものとされてきた。
 
例えば、電気を使った照明の発明や飛行機の開発など、当初は奇抜で理解されなかったアイデアがある。しかし、これらの革新的な発明は最終的に社会に大きな影響を与え、受け入れられるようになった。現代でも新しいテクノロジーや社会的な変革には異論があり、理解されにくいものもあるが、時とともに受け入れられることもある。
 
これらの考察から、新時代の頂点を極めるためには、独創的な想像力を具現化する努力とリスクを惜しまず、同時に社会的な理解と支援を得ることが不可欠である。特に、独創的なアイデアには時間をかけて受け入れられるプロセスがあることを理解し、それを乗り越えるためには根気強く、目的を持って取り組むことが重要である。
 
これをインダストリアルデザイナーとしての立場から捉えれば、新たな商品やデザインを生み出す際には独創的な発想が欠かせない。枠にとらわれず、規範を超えたアプローチで顧客に新しい価値を提供することが求められる。同時に、市場や社会の理解を深め、製品が受け入れられるための戦略を練ることも重要だ。
 
最終的には、長期的な視点での独創と想像、そしてそれを具現化するための努力と支援が、未来の価値を創り出す鍵となるだろう。独創的なアイデアが社会に浸透し、受け入れられることで、新時代の価値を生み出す一翼を担うことができるだろう。

これから、気になること。心に引っかかっていること。言わなければならないこと。つぶやきとして 書き残していきたい。

ご意見などいただければ、幸いです。

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