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ざるそばの取材シリーズ  横浜保土ヶ谷ボーイズ

ざるそばの取材シリーズ  
横浜保土ヶ谷ボーイズ


お疲れ様です。ざるそばです。
今回は中学硬式野球のクラブチームの一つであるボーイズリーグの横浜保土ヶ谷ボーイズ様に取材させていただきましたので読んで頂けると幸いです。
では横浜保土ヶ谷ボーイズとはどういうチームなのかを簡単にお伝えしたいと思いますのでまずは全体総活から入ります。



・横浜保土ヶ谷ボーイズ 全体総括


(1)保土ヶ谷ボーイズとは?

・スタッフ
代表 徳田勇人
監督 古木克明
ヘッドコーチ 長友大
コーチ 土居龍太郎(横浜ベイスターズ‐千葉ロッテ) 池浪智也 堀一帆
・ボーイズリーグって?
中学硬式野球のリーグの一つです。シニア、ポニー、ヤングなど中学硬式野球のリーグが存在します。これら硬式クラブチームの出身者が強豪校に進学して活躍することが多いです。
横浜保土ヶ谷ボーイズは、比較的新しいチームで、2015年1月に創設されました。 
現在は横浜ベイスターズとオリックス・バファローズにてプレーした古木克明氏が監督を務めています。

・実績
2017年には坂東(桐光学園-東京農大)や鬼頭(横浜-立教)、水谷(花巻東→明治)、平本(鎌倉学園)らを擁して関東大会出場、横浜市長旗杯優勝を果たし翌年の2018年には横浜市長旗杯3位という実績を残しています。 
保土ヶ谷ボーイズのHPはこちら
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主な卒業生
鬼頭勇気(横浜→立教大学)
坂東俊太(桐光学園→東京農大)
水谷公省(花巻東→明治大学)
平本龍太郎(鎌倉学園)
二宮康輝 (鎌倉学園)
主な進学先
県内
横浜 鎌倉学園 日本大学高校 桐蔭学園 横浜隼人 桐光学園 法政二 川和 湘南学院 藤沢翔陵 市立金沢 など
県外
日大三島 世田谷学園 報徳学園 岐阜第一 国士舘 都立雪谷 暁星国際 聖望学園 明秀日立 明桜 など



(2)どんなチーム方針なの?

チーム方針 
①勝利至上主義ではなく、選手育成主義。自ら考えて行動する、「考動」をスローガンに掲げ、生徒たちに考えさせることを重点を置いています。
②少数精鋭で、選手一人一人に目を向けてしっかりとサポートします。また医療と野球の二本柱を軸とし、専門の医療スタッフも充実してます。選手の成長に合わせた適切な指導を心がけています。
③練習時間は他のチームに比べれば短いですが、限られた時間の中で効率的な練習を行っています。ハードワークをさせず、野球を楽しんでもらうことをモットーにしています。



・個別総括

この章ではインタビュー形式で取り組みや信念に対して掘り下げていきます。

・関係者様へのインタビュー

(1)指導者様へのインタビュー

今回は保土ヶ谷ボーイズの現監督と現コーチの2名の方にお話を聞かせて頂きました。
・監督 古木克明さん
・コーチ 池浪智也さん
の2名です。
では行きましょう!


・監督 古木克明氏


経歴 
高校時代は豊田大谷高校に在籍し、2年、3年夏に甲子園に出場。3年夏は東福岡、宇部商業、智弁和歌山、浜田を破りベスト4へ進出。その後横浜ベイスターズ、オリックスバファローズで活躍。
2020年9月に保土ヶ谷ボーイズ監督へ就任。

インタビュー内容
・監督に就任したきっかけ
・監督としての目標

ざるそば「本日は宜しくお願いします。」
古木さん「宜しくお願いします。」
ざるそば「では始めさせて頂きます。(相手が元プロ野球選手ということでさすがに緊張している。)古木さんは、2020年9月から監督として就任し指揮を取られてますが監督を努めようと思ったきっかけがあれば教えて下さい。」

古木さん「ベイスターズ時代に現保土ヶ谷ボーイズのコーチの池浪さんがフロントスタッフとしてベイスターズに在籍しておりました。私自身も保土ヶ谷ボーイズの存在は知っていたので、監督に就任する前からコーチとして保土ヶ谷ボーイズに参画していました。監督としての誘いが来ていたものの、当初はタイミングが合わずお断りしていましたが昨年9月に満を持して務めさせていただいております。」

ざるそば「そうなんですね、コーチの池浪さんとそんな縁が。保土ヶ谷ボーイズのどういったところに魅力を感じていますか?」

古木さん「野球に対する思いに魅力を感じています。僕自身、厳しい練習をひたすらするよりも、のびのびと野球を楽しんで欲しいですし自分の個性を伸ばして欲しいと考えています。」

ざるそば「なるほど。確かに古木さんと保土ヶ谷ボーイズさんの野球に対する価値観が一致してますね。今年度からいよいよ古木監督の一期生が入ってくると思いますが、その思いを胸にどういった指導をしていきたいですか?」

古木さん「監督としては野球の基本をしっかり指導していきたいというのと、試合の勝ち負けはあくまで経験でしかないと思っています。なので勝ち負けにこだわらず個々の能力を伸ばしていけるような3年間にしていきたいと思っています。」

ざるそば「ありがとうございます。結果にこだわらず、技術を高めていけば野球を楽しみやすくなると思います!就任してまだ数ヶ月ですが監督としての今後の目標があれば教えて下さい」

古木さん「目標としては野球を辞めさせない、嫌いにならないように子どもたちを育てていきたいと思っています。というのも野球を始めた頃は野球が好きだったんですけど、野球が本当に好きなのか悩む時期が長いことありました。これは小学生からプロ野球選手を引退するまで続きましたね。」

ざるそば「そうなんですか!? 結構意外です…!それでもプロ野球選手として長年プレーしてらっしゃって凄いですね。 」

古木さん「そうですよ。でも好きで始めているので好きだった頃はどういった気持ちで始めたのかを考えて指導しています。特に野球をやる時の姿勢が大事だと思っています。持論ですが野球に限った話ではなく、何事も自主的に取り組まないと上達しないと考えています。なので野球を楽しんでもらい、自分から上手くなろうという意識を引き出したいと考えていますしその引き出しを後押しするのが自分の役目だと思います。」

ざるそば「ありがとうございます。自主性はとても大事ですよね。自分から積極的に取り組んでいくと能力が向上しやすく、成果も出やすいと思いますしなにより「楽しい」と感じると思います。」

・コーチ 池浪智也氏


経歴 北嵯峨高校→立命館大学卒。
横浜ベイスターズの職員を経て、現在は侍athlete株式会社の代表取締役社長を務め、スポーツ選手のライフサポートやセカンドキャリアを支援。神奈川野球総合雑誌BK(ベースボール神奈川)を発行しています。

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インタビュー内容
・指導理念
・取り組み
ざるそば「本日は宜しくおねがいします」

池浪さん「宜しくお願い致します。」

ざるそば「ではさっそく質問に移らせて頂きます。保土ヶ谷ボーイズさんは2015年に新設されましたが保土ヶ谷ボーイズさんの設立のきっかけを教えて下さい。」

池浪さん「元々、主にプロの指導と医療の二本柱を掲げて野球塾として立ち上げました。方針としては、上手い選手だけを獲得しようというよりは、身体的なことや、硬式野球に不安のある選手を受け入れてしっかり育成、指導していくというスタイルですね。楽しく硬式野球をやろう をモットーにしています。野球を長く楽しんでもらうために成長に合わせて指導しており、医療体制も整っています。」

ざるそば「ありがとうございます。硬式野球に対して抵抗がある親御さんが少なくないと思いますし、小中学生時代からのボールの投げ過ぎで、成長しきっていない段階で肩を壊してしまう選手も多いと思うので保土ヶ谷ボーイズさんのようなチーム方針だと安心ですね。
保土ヶ谷ボーイズさんは勝利にこだわりつつも勝利至上主義ではなく高校野球で活躍できる選手の育成や成長を考えての指導、人間育成に力を注いでいるとお聞きしますが、具体的にどういった取り組みをしていらっしゃいますか?」

池浪さん「はい、私達は「考動」をスローガンに掲げて指導しています。これは自ら考えて動くという意味ですね。選手が考えて動けるようなチームにして行きたいと思っています。指示待ちの人間になってしまうと社会に出ても苦労してしまう部分があると思います。」

ざるそば「確かに指示待ちの人間になってしまうのは良くないですよね。自分も社会に出てつくづく感じています。自主性を促すにあたってどのような活動をしていますか?」

池浪さん「練習内容を選手たちに決めさせたり、個人を尊重させるために生徒一人ひとりとのコミュニケーションをしっかりとっています。またコーチが数人かいるのですが、コーチによって様々な視点や見方があります。様々視点から引き出しを多く出して、その選手にあった上達プロセスを自分で考えさせて成長させていきます。」

ざるそば「ありがとうございます。一つの視点ではなく、複数の視点で物事を見るというのは非常に大切ですよね。自分も常に意識していきたいです。ところで最近のスポーツ教育では「褒めて伸ばす」という言葉をよく聞きますが叱り方に関してはどういった点を心がけていますか?」

池浪さん「自分たちは野球を楽しんでもらうことを第一だと考えてるので、そこまで理不尽に叱ったりはしません。重視するべきは結果ではなくてプロセスや準備だと考えてます。ただ硬式を用いた野球ですから最悪の場合命に関わりますので、叱るべきポイントではしっかり指導しています。」

ざるそば「確かに結果だけを重視しても自分の成長に繋がらないですよね。これは自分にも当てはまりますがプロセスを分析し、なぜこういう結果になったのかを考えることは今後生きていく上で非常に大切だと思います。」

(2)この春の卒業する卒業生様へのインタビュー

今回はこの春に保土ヶ谷ボーイズを卒業した3名の選手にインタビューさせて頂きました。

Q1 保土ヶ谷ボーイズを卒業してみての感想
Q2 自分の強み
Q3 高校野球での抱負
Q4 進路

以上のテーマについてインタビューさせて頂きました。
それではどうぞ!!!

インタビューNo1 吉澤大晴選手


Q1 保土ヶ谷ボーイズを卒業してみての感想を教えて下さい!
短時間で効率的な練習が出来たので良かったと思います。練習時間が少ない分、自分の時間が多く生まれて時間の使い方を意識出来るようになりました。自主練習を大切にしていきたいと思います。

Q2 自分の強みを教えて下さい!
身長は小さいですが、走塁と守備が持ち味です。
高校では守備範囲を広げて、走塁では今以上に積極的な走塁を魅せて行きたいと思います。

Q3 どちらの高校に進学されますか?
横浜商業高校です。

Q4 高校野球での抱負をどうぞ!
一年の秋から背番号を貰い、甲子園に出場したいです!

インタビューNo.2 松永凜賢選手

Q1 保土ヶ谷ボーイズを卒業してみての感想を教えて下さい!
体験会で選手一人一人が、楽しそうにプレーをしていたので入部しましたが、このチームに入って本当に良かったと思っています。
元プロ野球選手に実際に技術指導させて頂けたのはとても大きかったです。

Q2 自分の強みを教えて下さい!
バッテイングです。特に長打力に自信があり高校でもここぞというときに長打を打ち、チームに貢献できる選手になりたいと思っています。

Q3 どちらの高校に進学されますか?
日本大学高校です。

Q4 高校野球での抱負をどうぞ!
チームのクリーンナップを担い、神奈川の他の強豪校に勝って甲子園に行きたいです。

インタビューNo.3 針谷颯太郎選手


Q1 保土ヶ谷ボーイズを卒業してみての感想を教えて下さい!
チームのテーマである「考動」を通して成長出来たと思います。

Q2 自分の強みを教えて下さい!
走攻守において積極的に攻めて行けるところです。

Q3 どちらの高校に進学されますか?
兵庫の報徳学園高校です。

Q4 高校野球での抱負をどうぞ!
小園海斗選手(報徳学園→広島カープ)のように誰からも頼られる選手になりたいです。


以上、卒業する3名の選手へのインタビューでした。
対応頂きありがとうございました。これからも目標に向かって頑張ってください。県大会、甲子園での活躍を楽しみにしています!!


・おわりに

普段とは少し変わったジャンルの記事でしたがお楽しみ頂けたでしょうか。
神奈川高校野球は全国屈指の激戦区ですが、その礎となる神奈川の中学硬式野球もかなりの激戦区で全国大会でも活躍する程の力を持ったチームが沢山存在します。 高校野球を知るために是非中学野球にも関心を寄せて見るのも面白いと思います。
ではこの記事はこれにて失礼致します。
この記事の作成に携わって頂いた古木克明様 池浪智也様 そして保土ヶ谷ボーイズの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

※本記事は池浪様校正のもと、生徒や保護者様の許可を経て公開しております。


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