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神奈川の高校野球を振り返って ver2019

お疲れ様です。ざるそばです。 本日は今年の神奈川の高校野球をざっくりと振り返って見たいと思います。
時期としては2019の春から2019の秋ですね、県大会は年度ごとに区切りたい気持ちは山々ですが、まとめてみたかったのでまとめました!


まずは全国大会から振り返ります。

・春の選抜
横浜高校 初戦敗退
初戦 横浜 5ー13 明豊(大分)
桐蔭学園 初戦敗退
初戦 桐蔭学園 3ー5 啓新(福井)

今年の神奈川は春の選抜から始まります。
今年は 桐蔭学園、横浜が春の選抜へ出場を決めました。2年連続2校出場です。とくに桐蔭学園は近年の成績の低迷具合もあり選抜に出場 ましてや関東大会に出ることすら厳しいと考えていたので驚きでした。初戦で啓新に敗れてしまいましたが復活の兆しが見え始めましたね。横浜は明豊に5ー13と大差で負けてしまい、かなり厳しい年のスタートとなってしまいました。横浜高校は選手は揃っているが勝てない時期が続いていますね。

・夏の甲子園
東海大相模 ベスト16

初戦 東海大相模6ー1近江(滋賀)
3回戦 東海大相模4ー9学院中京(岐阜)

紫藤や遠藤、冨重、野口らの上級生と諸隈、石田などの下級生を揃え多彩な投手陣を持ち、遠藤、井上、山村、西川、鵜沼を中心とした強力打線でアグレッシブボールをスローガンに甲子園に臨みました。しかし打線があまり機能せず、近江戦は相手にプレッシャーをかけたことによるエラーの誘発でチャンスをものにして勝利した印象です。敗戦となる学院中京戦は不後くんら投手に苦戦し前半は接戦、中盤は一時リードしたものの後半にビックイニングを作られ敗退しました。投手陣は多彩なものの絶対的なエースが居らずビックイニングを抑えられなかったこと、大会を通して打線が比較的湿っていたことが敗因として大きいと感じています。

2019年 春夏通算甲子園成績
4戦1勝3敗

今年は県勢はあまり活躍出来ませんでしたね。来年は東海大相模の選抜出場が有力視されていますからなんとしても選抜優勝を果たして欲しいですね。

では県大会を振り返ります。

・県大会振り返り

まずは各大会の上位進出校から見ていきたいと思います。

春大会優勝 東海大相模 
春準優勝 桐光学園 
3位 鎌倉学園 横浜  
8強  藤沢清流  相洋 向上 弥栄

夏大会優勝 東海大相模 
夏準優勝  日大藤沢
3位 相模原 桐光学園
8強 相洋 鎌倉学園 横浜 向上

秋大会優勝 東海大相模 
秋準優勝  桐光学園
3位  相洋 三浦学苑
8強 湘南工大附 横浜  横浜商大  立花学園

・全体総括

やはり今年も強豪私学が上位を占めました。神奈川4強のうち慶応がトーナメントの問題で1度も8強以上に残れなかったですね。4強以外には近年上位進出が光る日大藤沢、立花学園、相洋、横浜商大、鎌倉学園は今年も上位進出。とくに夏の日大藤沢は好投手 武冨君の粘投に打線が奮起し、神奈川4強の一角桐光学園を降し準優勝しました。また個人的には中堅の位置付けの湘南工大附も2年連続秋8強入りをみせました。

・近年、以前ほどの上位進出が厳しくなっている学校達は.......?

逆に桐蔭学園、横浜創学館、平塚学園、横浜隼人は今年は上位に顔を出す事が出来ませんでした。隼人はスタイルを変えて一時期低迷していたのでそろそろ勝ち上がって来る頃かなと思います。元ビック4の桐蔭学園も、選抜出場に加え、有望選手を獲得し始めているので復活の兆しがみえていると感じています。また注目高校として、秋は三浦学苑が旋風を巻き起こして日大藤沢、平塚学園、立花学園といった強豪を倒し4強入りを果たしました。


・強豪私立に迫る公立達は.......?

公立は弥栄、相模原を中心に強豪私学と渡り合えていますね。他にも藤沢清流、強力打線の戸塚、伝統の横浜商などが16強付近に食いこんでいます。今年上位進出は果たせませんでしたが金沢や大師、白山、厚木北も侮れないと思います。



全体を振り返ると
今年は 「東海大相模」 の年だったと言えると思います。

今年のチームも来季のチームも好投手を複数枚擁して強力打線と積極的な走塁を武器に勝ち上がり、県内1年間無敗を達成しました。来春も神奈川県大会優勝候補筆頭でしょう。出場が有力視される春の選抜でも上位進出の可能性も十分にあります。

東海大相模を追いかける桐光学園

次いで2番手に桐光学園が上がると思います。 県を2度準優勝し、4強に1度進出。すべての大会で4強以上に入り、関東大会で通算3勝をあげました。今年のチームは2年生エースの安達に加え谷村、富田といった好投手を擁し強力な打線と隙のない守備で勝ち上がりました。秋からはエースの安達、下級生から活躍する選手を中心に激戦ブロックを勝ち上がりました。なんと言っても春秋と苦手だった横浜に連勝したのが大きいと思います。

苦杯を喫した絶対王者横浜 

ここの所常勝軍団として県内黄金時代を築いていた横浜高校ですが、今年は厳しいシーズンになりました。 実績としては4強1回 8強2回です。負けた高校のうち、2回は桐光学園、1回は県相模原で相模原に負けた際はかなり大きなニュースになりました。 選手達のポテンシャルはかなり高いのですが上手く勝てなかった1年となりました。監督、部長の不祥事もあり来春がどうなるかが楽しみですね。

・今年の激戦の中で上位に複数回顔を出した相洋 鎌倉学園 向上

・相洋
春ベスト8 夏ベスト8 秋ベスト4
近年上位進出する回数が増えてきた相洋は2年生の本田くん、加藤くんのバッテリーで今年は県8強が2度、4強が1度 と安定した成績を残しています。今年の実績だと横浜と同じで、成績だけで言うのであれば県3位ですね!笑
課題は守備で秋の大会はエラーがかなり多く東海大相模戦でもエラーでランナーを出し序盤に先制点を奪われ流れを相模に渡してしまいました。 秋の大会なので仕方がない所がありますが、戦力はあるのでこれからが楽しみですね。
・鎌倉学園
春ベスト4 夏ベスト8 秋3回戦
今年の鎌倉学園は粘り強い打線と硬い守備を武器に接戦をものにしてきた印象です。2018の代がかなり強かったのと昨秋に藤沢翔陵にコールド負けしているので今年はどうなるか と考えていましたが、県でも上位進出出来ましたね。 今秋は桐光学園に3回戦でコールド負けを喫しましたが鎌倉学園は秋から春、夏の伸びが大きいイメージを持っているので神奈川を面白くしてくれる存在になりそうです。
・向上
春ベスト8 夏ベスト8 秋ベスト16
全員野球をモットーに県上位進出の常連となりつつある向上。恵まれてない環境ながら東海大相模や横浜と良い戦いをしています。とくに東海大相模を意識しているようですね。春は鎌倉学園に延長TBで 夏は桐光学園にコールドで 秋は立花学園に終盤までリードも逆転され敗退しています。負け方としては接戦かコールド負けがかなり多く、自分たちの野球が出来れば強いチームだと思いますが中盤以降に1度崩されるとそのまま負けてしまう傾向にあります。 また、選抜出場した桐蔭学園と3度対戦し秋は敗れたものの春夏と勝利しリベンジを達成しました。


今年全体を実績という視点から見ると

東海大相模が頂点に立ち、それに次ぐ桐光学園、横浜、相洋。その下に日大藤沢、立花学園、横浜商大、向上らお馴染みの強豪に加え 躍進し始めた鎌倉学園や三浦学苑、 "神奈川4強"を下した相模原に好投手を近年輩出する弥栄などが追いかける構図ですね。


東海大相模
桐光学園
横浜 相洋
日藤 鎌学 向上 三浦学苑 県相
横浜商大 立花学園 などの強豪私立や弥栄などの強豪公立


↑簡単な実績のピラミッドだと今年の県内は上記のような印象です。
(慶応は今年はトーナメントの組み合わせの問題で上位進出がなかなか厳しく、今回は実績をベースにピラミッドを作ったので記載はしていません。もし実力を考慮して入れるとすれば横浜、相洋くらいにくい込むと思われます。)

・来年へ向けて面白そうな高校

今回はメジャーな学校ではなく他県の人にそこまで知られていない学校を挙げたいと思います。

・藤沢清流
今年の戦績 春ベスト8 夏4回戦 秋1回戦
近年躍進してきた公立で春に慶応義塾を下し8強入りを果たしました。2016夏ベスト16に進出していますし今夏も横浜商と接戦でした。この成績が長く続けば強豪公立の仲間入りしそうな感じがします。今後の戦いぶりに注目ですね。

・三浦学苑
今年の戦績 春2回戦 夏4回戦 秋ベスト4
長い間強豪私学に勝てず上位進出が果たせなかった三浦学苑ですが、近年好投手を育成出来ており上位進出を見る機会が増えました。今秋ブレイクした学校のひとつではないかと考えており、 平塚学園、日大藤沢、立花学園などの強豪を下し秋県ベスト4入りを果たしました。打線も好調で日大藤沢に12ー11で競り勝ちました。ただ守備に関してはエラーが多めの印象で桐光学園戦も序盤はリードしていましたが中盤のミスで流れを持っていかれてしまいました。春を楽しみにしたいですね。






・終わりに

ざっくりと振り返りました。来年は更に混沌とした勢力図になると思っており、どんな学校が活躍してくるのかがとても気になりますね~。
もう年の瀬で色々忙しい時期ですね笑お身体に気をつけて来年楽しい高校野球ライフを送っていきましょう!
今回、以上になります。
読んでいただきありがとうございました。

※なお、カバー画像は球児園にいった際に撮らせて頂きました。お都合が悪ければ削除致します。


 

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