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高校野球を知らないマイフレンズに捧ぐ 高校野球ってなあに? 前編

お疲れ様です。
ざるそばです。
今、金の出るサンドバッグをフルパワーでパンチしていた所でした。

えー今回はですね、私の大好きな高校野球の概要について説明したいと思います。主に高校野球を知らない友達に向けて書いてるので内容は初心者(ていうか私がにわかなのでこのレベルしか書けない)向けです。詳しい人もそうでない人も是非読んでいってください。

尚、技術面とかそういうのさっぱりわからないんで じ〇やまさんとか やま〇んさんとかの記事や度ハ〇りさんの呟きを読んでみてください。私は野球は知らないです笑笑
恥ずかしながら私自身、甲子園で1度も観戦しておらず、野球未経験、しかも現地からじゃストライクとボールの違いすらわからないしストレートか変化球かも見分けられないレベルなので本人の競技の知識に関しては察してください。

1 みんな一度は聞いたことある、夏の甲子園って?

①夏の甲子園ってなに?

・部活人生最後(最後じゃない人もいるけど)の全国大会の公式戦

夏の甲子園の正式な名前は全国高等学校野球選手権大会です。選手権、夏大、甲子園とも呼ばれます。
ようするに夏にやる全国大会で、この大会で3年生は引退します。3年生にとっては3年間の集大成になります。あらゆる季節の大会の中で重要度は1番高くこの夏の大会に優勝するために多くの高校生は日々努力しており、まさに夢と希望と涙が甲子園には詰まっています。

②どんなシステムなの?


・大会方式 トーナメント
・出場校数 49(あくまで原則)
東京と北海道からは2校、その他の県からは1校。

各都道府県で都道府県大会を行い優勝した一校が甲子園(選手権本戦)に出場します。
基本は各県1校ですが、北海道、東京は2校出場します。
※北海道は北北海道と南北海道、東京は東東京と西東京に分かれて予選を行います。

なので計49校が甲子園(選手権本戦)に出場となります。
その49校でくじを引きトーナメントを行って大会を進めていきます。

尚例外として10の倍数(昔は5の倍数も?)の開催回は記念大会として大阪、兵庫、愛知、神奈川、埼玉、千葉、福岡(100回大会以降)からは2校出場します。
よって出場枠が増えます。

※余談ですが、夏の県大会は正式には夏の甲子園の地方予選では無いという話も聞いてます。調べるのが面倒臭いのと私がそんな細かいところ興味無いのと、この記事は初心者向けに書いているのでそれについては記載してません。興味ある方は調べてみてください!

2 大会って他にどんな大会があるの?

春の県大会
春の地区大会
秋の県大会
秋の地区大会
国体
神宮大会

かんたんに分けるとこんな感じです。
流れで言うと........


選抜

春の県大会

春の地区大会

夏の選手権予選(県大会)

夏の選手権本戦(甲子園)

秋の県大会

秋の地区大会 国体

神宮大会
と言った感じです。

高校野球の一年を振り返りながら具体的に解説して行きます

1~2月 オフシーズン

完全なオフシーズン
この時期は皆練習に励んでいます。

3月 雪解け、春は選抜から。春県大会が始まる。

・春の選抜(詳細は後述)
出場学年 新2~3年生(学期制に従えば一応1~2年生)
春は選抜から という言葉があるがその言葉通り、高校野球ファンの1年が始まります。

・春の都道府県大会の予選(あくまで神奈川の場合、地区によって地味に開催時期が異なる)
出場学年 新2~3年生(学期制に従えば一応1~2年生)
大会方式はリーグ戦だったりトーナメントだったり様々です。

4月 新1年生のお披露目。試しの春前半戦。

・春の県大会本戦序盤~中盤(あくまで神奈川の場合)
出場学年 1~3年生
大会方式 トーナメント
ここで新1年生の登場。強豪校に進学した去年のスーパー中学生のお披露目となることもあります。
なおこの大会で上位進出(神奈川だと16強以上)で夏県大会のシード獲得です。まずはこのシードを目標に春を戦う学校も多いです。

5月 夏の音が聞こえ始める 試しの春後半戦

・春の県大会終盤(あくまで神奈川の場合)
出場学年 1~3年生
大会方式 トーナメント
春の大会の優勝校が出揃う。この県大会の上位進出校は地区大会(神奈川の場合は関東大会)に進出する。

・春の地区大会
出場学年 1~3年生
大会方式 トーナメント
関東、近畿など9の地区に分かれて県大会上位校を招き地区大会を行います。出場枠や基準は地域によって様々だが大体は各県の上位校の1~4校、計15~20チームくらいで争います。場所は開催地区のいずれかの県の球場で行います。どの県になるかはあらかじめ決まっており持ち回りで開催しています。
優勝しても何も特権がないので1番落ち着いて見れる大会というのが大きな特徴です。夏の前哨戦というイメージを持っていただけると近いかもしれないです。
各県の高校は春で色々な選手を試し夏に勝てるチームを作っていきます。 試しの春とも呼ばれていますね。
ちなみに東京は春の関東大会は出場しますが秋には出場せず東京大会のみ実施します。

6月 選手権沖縄、北海道等が開幕

・この期間が練習の大詰め。練習試合も豪華なカードが揃う。
・夏の選手権予選 沖縄大会と北海道大会が開幕。
出場学年 1~3年生
大会方式 トーナメント
6月の中旬位からスタート。

7月 球児の集大成 夏の県大会(選手権地区予選)開幕

・夏の選手権各県の予選がスタート
出場学年 1~3年生
大会方式 トーナメント
7月上旬に大体のところは開催します。
3年生は負けたら引退です。
高校野球はこの時期がめっちゃ面白いです。恐らく高校野球ファンが最も盛り上がる時期のひとつだと思います。
どこが勝った負けたで大盛り上がり。私はこの夏の高揚感がとても好きですね。
とくに7月21~28の1週間の盛り上がり具合は尋常じゃないです。甲子園出場校が出揃うからですね。
私は勿論、かき氷食べならクーラ効いた部屋でテレビをじっと見つめています。
現地いけよというツッコミはNG。一応私は麺類なので直射日光はなるべく避けたい。

8月 甲子園本戦開幕 そして秋の予選がひっそりと

・夏の甲子園
出場学年 1~3年生
8月上旬~8月20くらいまで。
いよいよ甲子園 夏本番です。
予選を勝ち抜いた49の猛者が深紅の大優勝旗(甲子園優勝すると貰える大きな旗)を目指して戦います。
ちなみに現地観戦するなら準々決勝がオススメです。激戦を勝ち抜いた8校の学校がベスト4を目指して戦います。1日4試合の出場校が全て甲子園をある程度勝ち抜いた学校の為、非常にレベルが高く面白い1日が待っています。

・秋の県大会予選
出場学年 1~2年生
大会方式はトーナメントだったりリーグだったりしますので 県により異なります。
夏の甲子園の決勝よりも先に地方では既に選抜を目指す戦いが始まっていることもあります。
夏にごっそり抜けた戦力を立て直すため試行錯誤の日々の高校野球関係者達です。また夏の甲子園出場高校は秋の県大会予選免除の可能性が高いです。(地区によります)
ちなみに夏春連続甲子園に出るのはチームが異なるのでとても難しいです。


9月 新しいチームの公式戦の本格的なスタート 目指せ春の選抜

・秋の県大会(予選&本戦)のスタート
チームの主力が抜けた球児達が試行錯誤しながら選抜に挑む戦いです。
初めてのチームで挑む初めての本格的な公式戦 やはりエラーが多かったりします。この時期から春にかけて投手が有利な印象を私は持っています。気温が比較的低いのとどのチームも打線をそこまで磨けてないからではないかと思ってます。
ロースコアや乱打戦のゲームも多いです。この秋の上位進出校(神奈川だと8強以上)は春の県大会のシードを獲得します。
シード獲得の基準は県により異なります。

10月 秋の大会終盤戦 選抜出場有力校がほぼ出揃う 
もう一つの全国大会  国体開幕

・秋大会 の終盤戦
出場学年 1~2年生
10月上旬に大体どの県も秋大会優勝校が出揃います。秋県大会が終わると上位進出高校は地区大会にコマを進めます。
・秋の地区大会
出場学年 1~2年生
大会方式 トーナメント
この地区大会出場枠は地区によって様々で、関東だと開催県は3校ですがその他の県は2校(県大会の優勝高校と準優勝高校)です。
関東の場合は15校で関東大会を開催し、ベスト4以上に進出すると選抜へ大きく前進することになります。
(*詳細は後編の選抜の項で記載します。)
開催県は春と同じで持ち回りで行いますので各県が一定の周期で担当することになります。
また地区大会で優勝すると11月に行われる秋の甲子園と呼ばれる神宮大会に出場することが出来ます。この神宮大会は各地区の王者が秋の全国制覇をかけて争います。

・国体(国民体育大会)
出場学年 1~3年
大会方式 トーナメント
大半の3年生は夏の甲子園で引退します。しかし一部の選手は引退とはなりません。
夏の甲子園でベスト8まで残った8高校に加えて国体の開催県の学校+ベスト16あるいは2回戦敗退の数校が国体に出場します。
具体的に書くと
・ベスト8の学校 8校
・開催県の学校  1校
・ベスト8に残れなかった地区の学校で甲子園で上位成績の学校 3校
(たとえば九州地区の学校で1校もベスト8に残れなかった場合はベスト16あるいは2回戦敗退の高校を選出します。)
いわゆる地域性というものです。好ゲームを演じていると選ばれやすい傾向にあります。

なおこの大会は甲子園のようにガチンコで戦うという雰囲気よりは楽しく野球をやろうという意味合いが強いです。
この国体にどこまで真摯に取り組むかは学校次第でボーナスステージに近いと思います。3年生はこの大会をもってすべて引退します。

11月 1年間を締めくくる神宮大会の開始

・神宮大会
出場学年 1~2年生
大会方式 トーナメント
11月に行われる最初の全国大会です。高校野球の1年のシーズンはこれにて閉幕します。
地区大会を勝ち抜いた学校が秋の全国制覇を目指して戦います。
優勝の特典は神宮大会優勝高校の地区に神宮枠という枠が設けられ選抜への出場枠がひとつ増えます。(所謂神宮枠と呼ばれるものです。)
そしてなんと!!!春の甲子園で優勝出来ないという呪いが手に入ります!
ちなみに先程のはあながち嘘ではなく傾向としては近年では約20年ほど神宮王者は選抜で優勝出来ておりません。

12月 オフシーズン突入

12月1日~3月上旬は対外試合禁止期間と言いまして、練習試合もしては行けない決まりになっています。ここからオフシーズン突入です。

流れはこんな感じです。
ちょっとだけ細かく書きました。

既に飽きていそうな君の顔を殴り飛ばしてから次に進みたいと思います。

3春の選抜って聞いたことあるような… なんだっけ?


①春の選抜ってなに?

・秋の大会の成績を見て高校野球連盟が独断で出場校を決める全国大会。
・別名 選抜、春の甲子園、春、など。
・大会方式はトーナメント方式
・出場校は32(あくまで原則)
・負けた学校でも出れる大会

春の選抜は夏の甲子園とは別の、春に甲子園で行われる大規模な全国大会のこと。
選抜出場校はこの春を経験して夏を目指します。試しの春とも呼ばれます。
出場校数は32で、概ね秋の地区大会の上位進出校+21世紀枠(後述)の高校が出場します。
記念大会(主に最近だと開催回数が10の倍数)の時は36に増えたりします。
選抜の基準である上位進出高校の基準は地区によって様々です。
秋の高校野球において地区は大雑把にこんな感じに分かれます。

地区 ()内は選抜出場枠の数 所属してる県


北海道 (1) 北海道
東北(2) 青森 秋田 岩手 宮城 福島 山形
関東(4.5) 山梨 千葉 埼玉 神奈川 栃木 茨城 群馬
東京(1.5) 東京
東海(2) 三重 岐阜 愛知 静岡
北信越(2) 石川 新潟 富山 福井 長野
近畿(6) 大阪 兵庫 京都 奈良 滋賀 和歌山
中国(2.5) 広島 山口 岡山 鳥取 島根
四国(2.5) 高知 徳島 愛媛 香川
九州(4) 沖縄 福岡 佐賀 長崎 大分 熊本 鹿児島 宮崎

と言った感じです。
その各地区大会で上位進出した高校が選抜の切符を手にすることが出来ます。

詳細は次項で説明します。

②選抜の出場校数と内訳について

選抜出場校数は 原則32校です。

選抜出場校の各地区の選出基準は上記に書いた通りの
北海道 (1)
東北(2)
関東(4.5)
東京(1.5)
東海(2)
北信越(2)
近畿(6)
中国(2.5)
四国(2.5)
九州(4)
の28枠に加え


神宮大会優勝高校の地区のさらに1校(いわゆる神宮枠と呼ばれる)
21世紀枠の3校
計32校となります。


基本的には上位進出した高校から優先して選んでいくので、1枠の地区(北海道)は優勝した学校が選ばれます。2枠の地区は優勝校と準優勝校が選ばれることが多いです。また近年では4枠以上の地区はベスト4がほぼ確実に選ばれます。(昔はちょっと違いました)

③21世紀枠って?

・21世紀枠と推薦の流れ

21世紀枠とは簡単に言うと野球や学問、課外活動などで社会や地域に貢献しており甲子園になかなか届かないある程度の強さを持った学校を甲子園に出させて上げようのコーナーである。
3枠存在し1枠ずつ東日本、西日本で分け合ってあと1枠は地域問わず学校を選びます。
各県から1校ずつこの枠の為に、学校を推薦します。

推薦の流れはこんな感じです。

①各県の47都道府県で1校ずつ出し合う。所謂県推薦と呼ばれる。

②地区(先程記載した近畿とか九州とか)ごとに1校ずつ全国で計9校選ぶ(選抜の出場枠は関東と東京で分かれてるのに今回は東京と関東が合体してひとつになる不思議) 。所謂地区推薦と呼ばれる。

③残った9校のうち3校を選び、その3校は春の選抜21世紀枠として出場権を獲得する。
1校は東日本、1校は西日本、そして最後に地区を問わず1校。

・21世紀枠の推薦、選考基準

具体的な推薦基準はそこまで明らかになってませんが分かっていることは

・成績は秋県大会ベスト16、大規模な県だと32以上。近年好成績を残していることが重視される。
・偏差値の高い地元の名門校が選ばれやすい。
・被災地とか離島等、練習環境が悪いこともプラス評価。
・私立は余程の事がない限り厳しい。
・課外活動が評価される
・話題性も割と重要。
・負け方も見られる。
・地域によって選ばれやすい地区と選ばれにくい地区が存在する。特に東北や中四国はやや選ばれやすい。

他にもあるけどざっくりとこんな感じです。初心者向けに書いてるので議論があるとこは抜きました。
21世紀枠の選考委員は高校野球連盟に所属してる人だけではなく作家なども選考委員に加わることもあります。
またこの21世紀枠は基準が曖昧で暫し高校野球ファンで議論がなされることもあります。私自身も本当に予想が難しいです。


・21世紀枠の最終選考について
21世紀枠の9候補の高校は高校野球連盟の選考委員の前でプレゼンテーションを行い、それと秋の大会の過程を見て選考委員が判断します。
良くも悪くもプレゼンテーションが大きなカギを握る訳ですね。

ちょっと長くなったんでここでひと息。前半を終了します。


後半は
・各地区の選考の解説
・私的 全都道府県高校野球をざっくりと適当に観察してみましたのコーナー!!

を書いていきます。
ここまで読んでくださりありがとうございました笑
後半に続きます。

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