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バッティングセンターのおっさん(2024年)【パワプロ2022 パワナンバー】
田中 正義(たなか まさよし)
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バッティングセンターのホームラン王
滋賀県某所のバッティングセンターに42年間通い続けた男。そのバッセンではホームラン王として名が知られるオッサン。齢49歳にしてそのバッティングは未だ健在で、ボールを果てしなくどこまでも飛ばす。バッティングセンターが喫煙できなくなってしまったため、仕方なく草を咥えて打席に立っている(らしい)。
あまり人と関わらない性格のため、果たしてどんな人物なのかその真相を知るものは少ない。高校時代には野球部で四番を務めていたという噂もあれば、野球経験はないという説もあり、本当の姿は見えてこない。
滋賀生まれということで生まれてこの方生粋の阪神ファン。好きな選手は佐野仙好。1985年の優勝を目撃した生き証人。
とんでもない打者がいると聞いたトロオドンスラムズのオーナー、トロオドンはそのバッティングセンターへと向かった。待てど暮らせど現れないオッサンを待ち続け3日。平日の午前10時にそのオッサンは現れた。
バッティングセンター最速の170km/hのボールを軽々と打ち返す様子はまさに強打者。
「俺でも佐々木朗希ぐらい打てるんや」
この一言がトロオドンオーナーの心を動かした。42年間バッセンに通い続けた男に声がかかる。
「プロ野球選手になりたくないか?」
「なんや、誰やお前」
「プロ野球チーム、トロオドンスラムズのオーナー、トロオドンと申します。」
「知らんなそんなチーム」
「ぜひ我がプロ野球チームに加入していただけないでしょうか?」
「もうこないな歳になってもうたけどな、俺はまだ夢を諦めきれへんのや……」
「うちでぜひ夢を叶えましょう!あなたの力が必要です。」
こうして49歳の超オールドルーキーが入団することとなった。
入団会見では
「田中"せいぎ"やのうて、田中"まさよし"言いますねん、こっちの方が本家ですねん」
と語り、詰めかけた記者たちの失笑を誘った。五十肩で肩が上がらないオッサンのプロ生活が始まる……。
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査定について
入団後に調べた結果、バッセンのおっさんは実は元ラグビー部であったことが明らかになった。バッセンのおっさんは暗黒期阪神を見て自分ならもっと打てると思い、ひたすらバッセンに通い続けたのだ。そのため、野球のルールは理解していたが基本的な野球の技術は持ち合わせておらず、加えて年齢的な衰えから身体能力は最低クラス。しかしラグビーで鍛えた持ち前の体の強さでそれをカバーする。
試合では打てないが試合前打撃練習で柵越えを連発するオッサンの姿には、ファンも首脳陣も夢を重ねる。
ひとこと
守備に関しては本当に壊滅的だったので、守備に就かせてはいけません。が、一応全ポジションを守ることが出来ます。レフトで1試合5失策とかいうとんでもない試合を見せられることになったりします。
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