マーティン・マルドナド(2023年 ヒューストン・アストロズ)【パワプロ2024 パワナンバー】
マーティン・ベンジャミン・マルドナド・バルデス
Martín Benjamín Maldonado Valdés
低迷する打撃
昨シーズンの査定はこちらから
大谷の相方として活躍していた時期もあり、日本での知名度もまずまずあると思われる。キャッチャーの名産地であるプエルトリコ出身で、守備面の評価が高いキャッチャーでもあった。
2019年にアストロズに戻ってくると、強力打線の中で守備でチームを支えるマルドナドは一発もあるキャッチャーとして下位打線を支えた。しかし徐々に打力に陰りが見えてきており、2021年から打率が1割台という厳しい数字に終始するようになった。
2023年はWBCプエルトリコ代表に選ばれ、プエルトリコ代表の正捕手となり、長打は無いながらも打率.333と活躍したことで、復活が見えたかに思われた。しかしレギュラーシーズンが開幕して見ればいつも通りの打撃成績に終始する結果となってしまい、終わってみれば打率.191とやはり2割を切ってしまった。15本塁打を放つパンチ力は健在ながら、OPS.606と打撃成績にはかなり厳しい部分があり、かつては定評があったフレーミングの数値も悪化、守備指標もマイナスとなってしまい、攻守両面に精彩を欠いた。
2024年はホワイトソックスへと移籍することとなったが、さらに打撃成績が低迷。打率1割台と0割台を行ったり来たりするという前代未聞の大不振で記録したwRC+は10と打撃面は大スランプに陥っている。復活の芽はあるのか。
2023年成績 .191 15HR 36打点 0盗塁
査定について
前年もマルドナドを作りましたが、全体的にかなり落ち込んだこともあり厳しい数字になってしまっています。打撃面はともかく守備面の衰えが大きく、限界を感じさせてしまう能力に。
マルチ弾
2023年に1試合2本塁打が1回と決して多いというわけでもないですが、2024年は4本塁打でマルチ本塁打が1回ということで、これはむしろつけてもいいのではないかという判断にいたりました。
対左A
対右OPS.538は壊滅的ですが、対左に限ればOPS.816と盛り返しています。左相手ならまだギリなんとかならんでもない。
キャッチャーE、送球F、守備職人
かつてフレーミングで+21.6を記録したこともあるキャッチャーですが、2023年は-15とキャリア最低の数字に。これはキャッチャーEでも仕方ないかなという感じ。
送球の速度自体はまだまだ衰えていないのですが、100盗塁企図で86盗塁といくらなんでも走られすぎという点は否めず。送球エラーも5個と目立っており、肩の強さを生かせていません。
ベテラン捕手ながら守備面で全く魅力のない選手という感じになってしまうので、ここは守備職人で一応守備のうまいキャッチャーという要素を残しておきました。が、総合的に見るとやっぱり厳しい。
バント職人
バントがなくなりつつある昨今のMLBにおいて年間12犠打を記録し、MLB最多となっています。打力がアレだからバントをさせられる場面が増えるというのはありますが、とはいえ。
ひとこと
ベテラン捕手と言えばやはり円熟味の増した守備という部分を期待したくなる選手ですが、守備面でプラスを生み出せなくなってしまったのが痛すぎる。今年のホワイトソックスが低迷する中でマルドナドの打撃も大ブレーキ。アストロズの強力打線にあっては守備型キャッチャーでも問題ない部分がありますが、やはり打線が打てないと守備型捕手という強みがどうしても厳しくなりますし、その守備面もマイナスだとさすがに評価が下がってしまうのは致し方ないなという感じです。
サポートしてくださると非常にありがたいです。