かつ丼とカレンダー2020 〜Pray for the earth〜

「おい!そこのお前!なんでかつ丼さんのアドカレなのにヘッダーが牛丼なんだよ!」
 と思ったそこのあなた、正解です。noteのみんなのフォトライブラリ機能でかつ丼の写真を探したらなぜか牛丼の写真も出てきます。しかも一枚じゃなく何枚も。

 Twitterでよく「チー牛奢れ」って言われてる僕にピッタリなヘッダーだと思います。

 ああそうだ、アドカレなんだった。これはかつ丼とカレンダー2020の12月3日の記事です。トロオドンです、よろしくお願いします。

 話は遡ること2019年、マストドンのみんながアドカレで盛り上がってる中「俺がいきなりアドカレ書くなんて言っても『誰?』ってなるかもしれないな」「とりあえずやめとくか」そんな消極的な考えから僕はアドカレに参加しませんでした。
 そしてみんながアドカレで盛り上がってる中、「羨ましいなあ」と思いながら指を咥えて見ていました。それが去年です。

 そして今年2020年、今年こそは絶対にアドカレを書こうと決意した私はタイムラインに流れてきたかつ丼とカレンダーの12月3日を予約しました。かつ丼さんと別によく絡んでるわけでもないのに。本当によく受け入れてくださったと思います。

 というわけなんですけれども、まあ結局ネタらしいネタを仕入れる努力は特にしませんでした、アホですね。12月3日にやべえやべえと思いながら書いてます。夏休みの宿題を提出日に片付けるタイプです。

 よくよく考えるとかつ丼っていうのは不思議な食べ物だと以前から思います。本来とんかつというのは揚げたてのサクサク感を大事にしている食べ物のはずなのにそれをなぜか煮込んでふやけさせてしまう食べ物です。とんかつの食べ方に礼儀作法が存在する世界線ならまず間違いなく邪道とされる食べ方なのではないかと思います。

 「とんかつは、サクサクと揚げたて、とんかつの端に、ほんの一寸か二寸、からしをつけてたぐり込む。そうしなければ、とんかつの味が判らねえ。」
 そんなことを言いながら多分江戸っ子はとんかつを食べていたんだろうと思います。そして死ぬ前には
「たった一度でいいから、とんかつを、かつ丼にして食べたい。」
 そういって畳で死ぬ、多分江戸っ子っていうのはそういうものなんじゃないかと思います。

 ここまで書いてきて「かつ丼は卵とじだけじゃねえから!」とか言いたくなる人も出てくるかもしれません。そうですね、ソースかつ丼とかも美味しいですよね、江戸っ子にとってはソースかつ丼の方が正解だったのかもしれません。

 ただ僕にとって忘れられないとんかつの思い出というものがありまして、あれは親戚が東京に出張ということで東京で飯を食おうと誘われ両国のとんかつ屋さんに連れて行かれた時のことです。

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 僕がとんかつを端っこから食べようとしたら親戚がいきなり怒り出しまして。
「お前、とんかつを端っこから食べるような奴はあかん、大物になる奴は真ん中から食うんや。」
 と意味不明な理由で怒られ、真ん中の一切れをとって食べたのを思い出します。あれからというもの僕はとんかつを真ん中から食べるようになりました。大物にはなれていません。

 この時の思い出から、どんな食べ物にも『粋』な食べ方があるんじゃないかと考えるようになりました。江戸っ子ととんかつの云々かんぬんはその辺で思いつきました。

 よくよく考えるとかつ丼って絶妙な食べ物だと思います。丼ものなので庶民的というか、さくっと作れてさくっと食べられるというのが丼ものというイメージで、牛丼なんか日本のファストフードといった位置にまでのしあがりました。

 でもかつ丼はどうでしょうか。

 かつ丼ってそういう意味では丼ものの中ではそこまでインスタントな感じはありません。で、例えばとんかつ屋さんに行ったとしてかつ丼を頼むことってあんまりないんですよね、僕は。いっつもヒレカツ御前とか頼んでしまいます。これなんでなんでしょうかね、かつ丼食いたい気持ちでとんかつ屋いっても結局ヒレカツ御前を頼むし、キャベツを無限におかわりしてしまうあの感じ。

 僕は昔長野県松本市に住んでたんですが、そこに住んでた頃家族で行きつけのとんかつ屋さんがありました。古民家を改装したと思われる内装で、趣のある感じの店でした。店名や場所は覚えていません。よくよく考えるととんかつは明治時代にカツレツを日本人が魔改造した結果誕生した食べ物で、古民家ととんかつという組み合わせは結構違和感のある組み合わせなんじゃないでしょうかね。その店はご飯味噌汁がおかわり無料で、無限にご飯をおかわりした思い出があります。

 多分ここのお店だと思います。建物は江戸時代末期らしいです。

 昔僕はスーパーでバイトしてたことがありまして、午前中は酒販担当、午後は惣菜担当といういわゆる二刀流起用されていました。三重県の大谷こと私です。で、酒販で働いた後昼休みに自分とこのスーパーで昼飯を買うわけですが制服で買い物をすることは許されておらず、制服(といってもジャンパーだけ)を脱いでから買い物に行くわけです。でも惣菜コーナーに行くと見知った顔がいて「お前何してんねん」みたいな視線を感じて、特に定番のかつ丼を買おうとしてると「店員の俺が客のかつ丼購入の権利を阻害していいのだろうか」なんてことを考えてとりあえず悩んでるフリをして一周するみたいなことがあったりしました。そんなことしてるから昼休みも買い物で勝手に短くなって、本当に何をしていたんだろうかと思います。

 かつ丼の思い出といえばスキー場もあります。スキー場のグルメといえばカツカレーか味噌ラーメンという印象ですが僕は割とかつ丼を食べます。山梨県なんかはソースかつ丼が有名で、まあそんな影響か知りませんが割とスキー場にはソースカツ丼があり、スキー場のソースかつ丼を食べるとなんだか「スキー場に来たな」という感じがします。でもカツカレー食っても味噌ラーメン食っても感じます。

 スキー場といえば初めてスキー場に行った時、あれは小学1年生だったと思いますがスキー場でカップラーメンを作って食べるという経験をしました。あれは懐かしいですね〜。幼稚園時代から日清のカップヌードルが好きだった私は幼稚園の年中時代の夕涼み会でカップヌードルを食おうとしてぶちまけて火傷した思い出があってもカップヌードルは嫌いにならなかったわけですね。両親はシーフードヌードル派で、割と趣味が一致しない両親ですがここは一致する、そういうところが面白いところです。俺はトムヤムクンヌードル派です。

 話がとっ散らかって伏線を大量にばら撒きましたがそれを回収するつもりはありません。何も考えてないんだから。いつもそんな感じです。確か12月13日もアドカレあるんですよね、頑張ります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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