Nikki No Nikki

Nikki No Nikki のオーナー。 海が好き。散歩も好き。寝るのが大好き。 大…

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Nikki No Nikki のオーナー。 海が好き。散歩も好き。寝るのが大好き。 大学で鍼灸治療をしています。 睡眠鍼灸リトリートの開業準備中。

最近の記事

「まどろみ」マジックとは? What is "Slumber" Magic?

光の揺らめき キャンドルの光、焚火の炎、暖炉の火など、ゆらゆらしているものをみていると心が安らぐのは、揺らめく光の信号のおかげです。私は海のさざ波を見ているのも好きなのですが、月光や港の灯りが水面に反射してできる水面の揺らめきも、炎の揺らぎのように心が落ち着きます。この心地よい感覚を楽しんでいる時、ヒトは「まどろんでいる」状態です。 シータ波とは まどろみを感じるぐらいの、ゆらゆらした光の波の間隔は、1秒間に4~8回ほどです。すなわち、4~8ヘルツの周波数のゆらめきです。と

    • ストレスを貯めないコツ Tips for avoiding stress

      新生活で疲労蓄積 新生活が始まって多くの方は、何となくストレスフルな生活を送っているのではないでしょうか。新しい環境は、ただ受け入れるだけでも、心身ともに負担がかかります。 本人が気づかないうちに、ちょっとでも無理した生活を続けると、しまいにはカラダが悲鳴を上げてしまいます。そこで今回は、誰でも、何処でも、何時でも使えるお勧めのツボについて取り上げます。 「合谷」は「極楽」 ずばり「合谷」というツボです。合谷は、自律神経を整え、疲労回復にとても効果的です。手の甲側にあるので

      • 変わらないは危険

        「おひさしぶりですが、お変わりありませんか?」「おかげさまで、特に変わらないです。」という相手を気遣って、変化がないかを伺う挨拶なので、一度は耳にしたことがあると思います。変わらないことが良いことのようなニュアンスで使うことが多いフレーズでしょう。しかし、よく考えると「お変わりない」状態なのは危険なのです。実は、変わらないヒトはいないのが現実で、変わらないと逆に問題があるのが自然です。 ヒトも中身が変わっている ヒトの細胞は、ほぼ3か月で全く新しい細胞に入れ替わるそうです。

        • 東洋医学で眠りを捉える Understanding Sleep with Traditional Chinese Medicine

          なぜヒトは眠くなるのか? 現代医学の世界では、眠気について科学的に完全には解明されていません。夜になると睡眠物質が蓄積されるからヒトは眠くなるとも言われています。睡眠はまだまだ、わからないことが多い未知の分野です。 東洋医学的アプローチ はるか大昔から、ヒトは生命のリスクを冒しても眠ります。たとえ意識がなくなっても、毎日かならず脳を休めます。眠りについて東洋医学的視点からとらえると、睡眠は「陰」、覚醒は「陽」です。陰陽とは、「古代中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありと

        「まどろみ」マジックとは? What is "Slumber" Magic?

          「当たり前」の日常に欠かせない現代版3種の神器 The Three Sacred Treasures of Modern Life

          平和を考えた時に想い返す「当たり前」という尊さ 普段の日常生活では、日々の作業に追われて、当たり前に過ごしている空間について、深く考えることがないでしょう。当たり前なので、絶対に必要だけれど、当然に存在している前提として、特に話題にならないのでしょう。しかし、突然の大震災や大事故により、「当たり前」が「当たり前」ではなくなり、それを獲得するために「当たり前」を意識した途端に、ヒトはその「当たり前」を欲するようになるのです。 三種の神器とは 昭和時代の三種の神器とは、洗濯

          「当たり前」の日常に欠かせない現代版3種の神器 The Three Sacred Treasures of Modern Life

          眠りを習慣化する

          眠りのルーティンを作る 何かを継続して行うためには、無意識でも、それを継続する仕組みが必要です。例えば、大人は日々の生活の中で、当たり前にトイレに行きます。乳児の頃はオムツをはいていましたが、小学校に入る前には、トイレトレーニングを終了し、トイレで用を足します。トイレトレーニングを通じて、何度もトイレに行くことを体に覚えさせることで、やがて膀胱に尿が貯まると自然とトイレに行くようになります。当たり前のように一日に何度も行くトイレも、実は始めの頃は意識してトレーニングをして獲得

          眠りを習慣化する

          光が睡眠を導く

          春眠暁を覚えず 春眠暁を覚えずとは、「春の眠りは朝が来たことに気付かないほど心地よく、寝過ごしてしまう」という意味だそうです。由来は、中国の孟浩然(もうこうねん)という詩人の『春暁(しゅんぎょう)』という題名の漢詩の冒頭部分です。いつの時代でも、春になり陽気な光が気持ち良いと、朝が来てもついつい布団からでられずに寝過ごしてしまいがちです。 朝から眠る準備? 実のところ、朝の光は、良い眠りに重要な役割を果たします。というのは、ヒトは朝にしっかり起きて光を浴びることで、眠気を導

          光が睡眠を導く

          睡眠負債を健康投資でカバーする

          睡眠負債とは、日々の睡眠不足が借金のように膨れ上がり、健康を害する可能性があるという概念です。十分な睡眠がなぜ必要かというのは、睡眠は負債があっても資産はないということです。ヒトは元来、寝だめができないため、最も良い睡眠状態というのは睡眠負債がゼロの状態です。そして、いったん寝不足になると、睡眠負債が借金のように積み上がり、心身に悪影響を及ぼします。ヒトは、睡眠を貯蓄することができないのが宿命なのです。  平均寿命が延びている人生100年時代といわれる現代では、健康寿命をいか

          睡眠負債を健康投資でカバーする

          続けることが難しい時こそ、大事にしたいこと

          しばらく投稿をお休みしておりましたが、またマイペースで投稿を再開します。 私は元来飽き性なので、同じことを同じペースで続けて行うことがちょっと大変だと思うことがあります。年を重ねるにつれ継続して物事に取り組むためには、時々休むことが必要だと痛感します。休みを入れた方が、逆に継続ができるという、一見すると矛盾していますが、同じことを同じペースでやらなくても良いという、ちょっとだけ都合の良い考え方です。それでも、大局観で投稿をすることの意義を捉えると、その方が良いと思えたからで

          続けることが難しい時こそ、大事にしたいこと

          刺さない鍼ってどうなの? What about acupuncture without needles?

          刺さない鍼ってどうなの? 鍼を刺されるのが怖い人におすすめなのは、ズバリ刺さない鍼です。刺さない鍼の刺激は、刺す鍼に比べてかなり弱いのですが、皮膚を刺激することで自律神経機能を調節する作用があります。鍼といっても、皮膚をさする(摩る)あん摩に感覚的には近いかもしれません。あん摩やマッサージや指圧は、鍼とは別の国家資格として確立していますが、皮膚への刺激という意味では、刺さない鍼と共通しています。 鍼は痛そう 鍼灸の受療率は、世界では増加傾向ですが、日本においては年々下が

          刺さない鍼ってどうなの? What about acupuncture without needles?

          眠ろうと努力しない "Not" trying to sleep

          眠れない時ほど、ベッドに籠らない 眠くもないのにベッドに入り寝ようとする時ほど、目が覚めてしまうことはありませんか。そういう時は大抵、時空を超えた不安に包まれていることが多く、逆に頭が冴えてしまって、眠気には包まれにくい状態になっています。 眠れない時には、眠気を待とう ベッドに入って20分ぐらいしても眠気が訪れない時は、一度ベッドから出ましょう。まずは一旦、気持ちをリセットしてください。そして再度、入眠の準備をし直して、大脳が休んでいる状態に仕上げてください。大脳が働

          眠ろうと努力しない "Not" trying to sleep

          魔女の一撃には、鍼の一撃 Acupuncture shot for a witch's strike

          年末の大掃除での出来事 それは、今年最後の治療院での出来事でした。20台もある電動治療用ベッドを持ち上げて敷マットを取り換えている途中に起きました。電動のベッドは一台100㎏ぐらいあるので、そう簡単には持ち上げられないのです。そして突然、私は魔女の一撃を食らったのです。腰に激痛が走り、急性腰痛症を発症しました。痛みに悶絶していたところ、同僚が鍼と灸の治療をしてくださり、なんとか生還しました。魔女の一撃を迎え撃つには、やはり鍼の一撃ですね。おかげで私が午後の施術を引き続き行う

          魔女の一撃には、鍼の一撃 Acupuncture shot for a witch's strike

          羊が1匹、羊が2匹では眠れない⁉ One sheep, two sheep... You can't sleep⁉

          羊が1匹、羊が2匹・・・ 私は小さい頃に、眠れない時には羊を数えたら良いと言われて、一晩にかなりの羊を数えました。100匹、1,000匹と数を数えるほど逆に頭が冴えてしまった記憶があります。そもそも羊に馴染みがないので、羊を数えている途中に、「羊には角があるのか?」、とか「羊って、どう鳴くのか」とか、羊に関する些細なことが気になり始めて、数えるのを諦めました。 なぜ羊なのか? そもそも、なぜ馴染みのない羊を数えるのでしょうか?それは英語では、羊はSheep、眠りはSleep

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          ヒトをたたかず、手をたたいて Don't crap on people, clap your hands

          東洋医学は気の活動を重視 アントニオ猪木の「元<気>があれば、何でもできる!」と明言をご存じの方も多いと思います。「気」という言葉は現代の日常生活でも、当たり前のように頻繁に使われます。東洋医学では、「気」を生理活動に関わる基礎的な物質を表すともともに、生命活動を維持する働きを表す言葉としても使われます。「気」は、体中に満ちています。人体を構成し、生理活動の原動力になると考えられています。そしてその「気」は絶え間なく運動しています。ちなみに「元気」とは東洋医学でいう「腎」と関

          ヒトをたたかず、手をたたいて Don't crap on people, clap your hands

          年末年始の“忙”しい時に陥りがちなワナに気をつけて

          今年もあとわずかになり、多くの方は、なんとなく忙しない日々を過ごしていると思います。“忙”しないと、読んで字のごとく、“心”が“亡”くなるというぐらい、心に余裕がなくなります。そして日常に忙殺されてしまい、メンタルが消えてしまいそうになります。忙しいからという理由で、ついつい無理をしてしまい、当たり前のルーティンワークである睡眠を削ってしまいがちです。そしてカウントダウンの頃には、風邪でダウンになり、残念な年末年始になりかねません。そういう時こそ意識してもらいたいのが、あえて

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          失敗するからこそ見える世界とは What a world we can see because we fail.

          一番怖いのは、失敗をすることではありません。失敗をしたことがない方が、よっぽど怖いです。最も重要なのは、失敗から何を学び、何を得るのかということです。失敗するのが怖いのは当然です。だからこそ、失敗しても大丈夫だというような環境をつくるこという、長期的な人生設計をするのが良いのです。 一番カギになるのは、失敗してもリカバリーできるような環境を整えることでしょう。そこは無謀な行動による破滅とは全く異なるところです。リカバリーできる環境とは、日々の生活面では、十分な睡眠や栄養を取り

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