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せっかく夢の地に来たのに、なんだか頑張れないってときの話

デンマークへ来てちょうど10日が経った。疲れが出たのか、翌日には38.3℃の熱を出した。あまり熱出さないのでびっくり。今はかなり改善したけど、まだ100%ではない。85%ぐらいかな。体調を崩したせいもあると思うけど、実は気持ちも少し沈んでいた。沈んでいたというよりは、ポジティブになれなかった感じかな。そんな今の私の心境を少し吐露したいと思う。

ときどき世界が敵に思える時がある。
そう言う時は大体心がちょっと疲れているし、自分に課すものが無駄に大きくなっている時ってのは、さすがにもうある程度長い時間 "私" という人間と付き合ってきたからわかる。

もっと若い頃、たとえば学生時代はそこに若さがあったから、勢いだけでがむしゃらに前に進めたけど、大人になる=経験を積んだからこそ、なんとなく未来を予測できるようになってしまって、以前より挑戦を避けるようになったと思う。簡単に恐怖を想像できてしまう。希望より恐怖の方が簡単。

そんな自分に嫌気がさして、「もっと挑戦しないといけない」「どうせなら楽しまないと」「もっともっともっと…」みたいな感情が増えていく。楽しむことすら課題にしてしまって楽しめない。人間誰しも浮き沈みはあるし、楽しめない時もある。普通に体調が悪い時もある。それなのに、楽しんで、充実して、規則正しく、自立して…と完璧を求めてしまう。完璧なんて無理だということはわかっているのに!!!

人には甘い。誰かが「頑張れない」って落ち込んでいる時はそんな時もあるよ、って簡単に声をかけることができるし、本当にそう思っている。でも自分には異常に厳しい。たしかに自分に厳しいことで良い面もある。よし!もっと頑張るぞ!と思える時もある。でも何事も過ぎれば毒である。あまりにも高い理想や、こうあるべきを自分に求めると、どんどん自信を無くして何もやりたくなくなってと悪循環に陥る。知っている。このループ、知っている。もう何回したことか。その度に「はいはい、また始まったね〜。いつものことだね〜。」と自分に言い聞かせるけど、それでもいちいちしんどくなるし傷つく。自分で自分をいじめている。本当にそろそろやめた方がいい。

書いていて気づいたのだけれど、自分に厳しいと言いながら、その厳しさゆえに頑張れないと言って、結局逃げるための理由を作っているだけだなぁと思った。頭が無駄に回ってしまうのは行動していないからだよ。と自分に言ってあげる。

人生のコツは何事も楽しむことにある。楽しみの渦中にいる時は不思議なことに恐怖も変なプレッシャーも感じない。力まずにただ楽しむ。でも楽しめなくてもいい。結局どちらでもいいけど「こうでなくてはならない」からは卒業したい。日本とは違う国・文化の中に身を置くことで、私の中に新しい価値観が生まれることを願う。

と、少し元気になった今だからこそ言える。誰だって頑張れない時や逃げ出したい時、恐怖に飲まれそうになる時があるよね。

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