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DIIVのライブを見てきた in オランダ

2024年3月5日にオランダのユトレヒトにあるTivoliVredenbrugというコンサートホールで念願のDIIVのライブを見てきた。私がDIIVを知ったのが2015年だから実に9年越し。彼らは2020年にアジアツアーを予定していたけどコロナウイルスの影響でキャンセルに。もちろんチケットを買って「DIIVのライブを観ることができたら我が生涯に一片の悔い無し!」と高鳴る胸を抑えきれずにいた私は大ショック。仕方ないし、リスクを負ってまで渡航してそれこそメンバーがコロナに感染したとなっては悲しいし、最良の選択だと私も思う、思うけど見たかった…と悔しい思いは隠しきれず。しかもこの年New Orderの来日も決まっていて全日程チケット購入していたのにこれも度重なる延期の末、中止になったんよね。個人的にこの2バンドのライブを観れたらもう私死んでも何も思い残すことはないわって思っていて、それが見れてしまう!わーいわーい!と歓喜していたのでこの時期はまぁまぁショックが大きかった。きっとまだ神様が「あんた、まだ全然死なれへんで。」って言ってるんだなと思いました。

なぜオランダのライブハウスに行ったのか

長すぎる前置きはさておき、私は2月からデンマークに住んでいて、こっちでなにかライブないかな〜と探したところ、なんとDIIVがヨーロッパツアーをやるとのことだったので、これはどんなに無理をしても行くしかない!とツアー初日に当たるオランダのライブに行ってきた。

チケットには整理番号はなく早く来た人から入れたので、私は早めに行って、なんと最前列のセンターで見ることができた!でもさすが平均身長が世界一高いオランダだからなのかステージが私の身長より高く(おそらくステージは165cmぐらいあった)ゼロ距離だけど身長157cmぐらいの私はまぁまぁ見上げないとだめでそれだけが少し大変だったが、こんなに間近でDIIVを見れる日が来るなんてってもう感動でしかなかった。

演奏が始まる前に映像が流れ、これからいよいよ始まるんだ…という心地よい緊張と高揚が会場を包んだ。映像は全部英語だったので全然聞き取れず、聞き取れていたらもっと楽しめたんだろうなと。リスニング力を鍛えなければと思った瞬間だった。

いよいよDIIV登場

DIIVが登場した瞬間、嬉しさ以上に本当に彼らが実在したことがまだ受け入れられず私の頭は混乱していた。演奏が始まってもしばらくはそんな感じで、音源でしか聴いたことがなかった曲たちが目の前で演奏されていて、私の鼓膜を直接揺らしていることが不思議でたまらなかった。ギターボーカルのコールの声が心地よくて、夢より夢を見てるような実感のない感じが続いた。しかし5曲目”Taker”の演奏でギターのアンドリュー・ベイリー(DIIVのポッドキャストを聴いていると彼のことはみんなベイリーと呼んでいるみたいだったけど、それで良いのかな?)が、ちょうど私の目の前でストップして演奏した上に目がバッチリ合ってこれは現実だ!と確信できた。(このときの動画を取っていて、目があったのは勘違いではないことが証明された!)

演奏中は常に彼らの後ろで映像も流れていた。演奏、映像、証明のバランスが素晴らしくって、空間が完全にDIIVの世界になっていた。ベンのドラムとコリンのベースの安定感、コールが首を少しもたげて歌う姿、一人様子がおかしい(めちゃくちゃ褒めてます。)けど演奏ピカイチのベイリー。一見バラバラに見える4人だけど、ものすごい絶妙なバランスで成り立っているように思えるDIIVがどんどん愛おしく思えてきて、このライブを見るまでは”恋”だったのが”愛”に変わった瞬間を体験した。DIIV本人たちが誰よりもこのライブを楽しんでいる姿が私の心にじわっと刺さった。

ライブを観た感想

大好きなDIIV。いつかライブを見たいから日本に来なくても私が海外に行って見ようと思っていたDIIV。思わぬタイミングで見れて、でも実際に見てみたら目の前にDIIVがいることが不思議でたまらなくて、ニューヨークという世界の中心といっても過言ではないところで生きている彼らと、日本で生まれ育った私が、今オランダで出会って、同じ空間で生きていて、それが本当に不思議で不思議で。今まではDIIVの音楽最高!だったのがDIIVという存在そのものが愛おしくてたまらなくなって、音楽だけでなく彼らのバックグラウンドとか音楽以外の部分も知りたくなった結果、彼らのポッドキャストを聴いている。もちろん全部英語で話しているから話の2割も理解できていないけど、彼らが話しているだけで嬉しい (笑) それに私の英語学習を助けてくれているので、感謝しかない。

彼らが今この世界にいてくれて、素晴らしい音楽を作ってくれていて、そしてそれをリアルタイムで楽しめていて、なんて最高なタイミングに私は生まれてきたんだと自分を褒めたい。

ライブレポを書くつもりだったけど、ただの私の感想になってしまった。

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