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第6話 1つの実験

2023年11月にポスターを作り始めてから 「自分が中高生や保護者だったらこのポスターを見て 連絡を取ろうと行動するだろうか?」 と自問自答していた。 デザインやレイアウトが素人だという問題もあるだろう。 選ぶ側になればデザインを見て判断することもあるだろう。 ポスターには、こちらの性別や年齢も記載しない。 職業も本名もである。教員免許の種類だけは記載した。 自分でも「怪しい」と感じてしまうポスターが出来上がった。 ポスター第1号は12月中旬に掲示開始。 実際はすぐに依頼

    • 第5話 高校生のサポート

      3月(2024)には、高校生からの依頼が来た。 数学と化学を教えてほしいとのこと。 この依頼を含めると中学生、高校生、社会人の3名。 このサポート活動のターゲットと考えていた世代が全て揃った。 大学生でも、小学生でも構わないのだが学び直したいという小学生は いないだろうし、現役大学生ならばサポートを受けている場合ではないだろう。 例によって未成年は保護者同伴のもと、初日にサポートの説明を実施した。 当日は父親が付き添ってきたのだが、仕事帰りなのか紺色のスーツにネクタイ

      • 第4話 中学生のサポート②

        *** つづき 文章題になった途端に解けなくなるのはよくあること。 そこをサポートするのが活動の要だ。 初回、サポートの説明のときには次のことについても 考慮したうえでサポート受けるかどうか決めてほしいと 伝えている。それは 知らない人と向かい合って学習しているところを見られるのは 嫌だという場合は、サポート側で個室を借りてもいいですよ、と。 とりあえず初日は母親同伴でオープンスペースで実施。 30分ほどでサポートを終わることにした。 来週のサポートがその場で予約され

        • 第3話 中学生のサポート①

          1月末にさらに別のサポート依頼があった。 中2女子だということだった。 SNSの名前を見ると保護者かこどもか区別がつかなかった。 依頼者が未成年の場合は必ず保護者の了解と初日の保護者同伴 をお願いしている。 というのも、サポートの場所は公共のスペースを利用しているからである。 未成年女子が見知らぬおっさんと向かいあって何かをしていれば このご時世、通報されかねない。 サポートのポスターには私の性別は記載していなかったので サポートを依頼する側は結構勇気がいるだろう。 とり

        第6話 1つの実験

          第2話 保護者の立場

          ボランティア開始から1ヶ月ほどで、さらに依頼が来た。 ポスターにはSNSのQRコードを載せているので、興味があれば気軽に連絡が できるようになっている。 保護者からであった。おそらく母親。 保護者曰く、高校生の娘が不登校で困っているという。 せめて娘には勉強だけでもしてほしいのでサポートをお願いしたいとのこと。 不登校の原因はあまりにもさまざまありすぎて なぜ行かなくなったのかわからないし その時は不登校の理由は聞かなかった。 だがサポートの立場として1つ確認したいことが

          第2話 保護者の立場

          20240428 第1話 ボランティア開始

          義務教育の算数や理科、高校の数学や理科の基本を 勉強し直したいという人にボランティアでサポートしましょう という活動を2023年12月から開始。 成人男性(Aさん、20代後半) 。 私がボランティアのポスターを掲示して1週間で申込みが来た。 最初の利用者。 物理の勉強を補助してほしいとのこと。 2023年12月から月に1、2回のペースでスタート。 仕事しながら、大学進学を目指したいという。 目標は夜間部の大学。 高校の範囲で言えば物理基礎の範囲が必須とのこと。 数学Ⅰも

          20240428 第1話 ボランティア開始