異次元その195◉逆転不可能のお知らせ
オーラス南家
私は2着目と15900点差のトップ目
2着目は北家でラス目が親という並び。2着目の逆転条件は満直かリーチ棒出てからの跳ツモだ。かなり厳しいが無理かどうかはやってみないと分からないと思っているはずだ。なのでその希望を断ち切る事にする。それが序盤リャンメンチーだ。1334の5をチー
二四六六③⑤13中中(345)
私はこの局2巡目に唯一のリャンメンターツをチーした。そこだけは鳴く必要ないだろというターツを逆に鳴く。するとどうなるか。これにより2着目の方針が決まる。
よし、諦めて2着キープしよう。と思うはずだ。なぜなら、私が鳴いてしまったからだ。
門前のままなら良い形になれば多少の危険牌が打たれることも期待出来た。もしかしたら役無し多面待ちでリーチしてくる可能性もあるかもしれない。そうすれば直撃のチャンスもあったしツモでもリーチ棒さえ出るなら捲れた。しかしその希望はこの鳴きにより絶たれ、しかもリャンメンチーから見せられては速度的にもかなり早いことが窺える。まして相手は百戦錬磨の私である。鳴いたら最後。絶対に満貫放銃はしてくれない。するのは安手への差し込みだけだ。
それを分かっているからこの局は諦める。
そうすることで大物狙いでじっくりという選択を捨て役牌で軽く仕掛けて仕上げてくれる。つまり、2着目が味方につくのである。
自分の手が早くなくても下位に早々にトップ逆転を諦めさせることで終わりにするという手もあるのだ。
のびのび打たせてはいけない。もしかしたら倍満を作られてしまうかもしれないし、親の連荘なども面倒である。可能な限り早い段階で逆転不可能のお知らせをすること。
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