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異次元その88◉麻雀視力3.0

例えば南家が1巡目に9、2巡目に西、と手出し手出しで切ったとする。
その手順は牌理的に逆手順だ。なぜオタ風より先に数牌が出るのか。その理由は6があるからというのが予想の本命だ。
南家の手の内に6はきっとある。
そうなると、リャンメンターツが1番面子に成長しやすい形なゲームであるため持ってる牌で当たることはできない時の方が多いと言う理論で6が安全性が高くなる。
安全性の高い牌のスジ牌はもちろん安全性が高くなるので3も安全性が高くなる。
また、序盤で捨てた牌の隣の牌は持っていない可能性が極めて高いため8は持っていないはずとも読める。

さらに、持っている牌の隣の牌は危険性が高くなりがちなので7や5は危険性が高くなる。
危険性が高い牌のスジはもちろん危険性が高いので4や8などの6を跨いだスジ牌も危険性が高い。

まとめると
9→西の切り順からは
36安全4578危険と言うことが予想出来る。
たった2枚捨てただけでそこまでの情報が見える。この見る目を私は麻雀視力という。

仮に序盤で1245とあるとして、ここから面子オーバーで落とす時は1から切るはずだ。2を落とす前に3を引いたらフリテンとはいえ2345の連続の並びは強いからだ。

つまり1→2の切り順には45のリャンメンターツを持っているという可能性の高さが隠されており、3-6危険という本命が読みに加わる。 
逆のケースだと2→1の順に捨てている場合その時点では5はあるかもしれないが4は持っていないはずと読める。持っていないと読める牌は危険度が高くなるので4は危険。すると筋の7も危険と繋がっていく。

このように2枚の切り順だけでも見通す視力を高めていけば安全牌に困ることも少なくなるし、山に残っている引けそうな牌の予想もつくのである。

ごちゃごちゃしてきた中盤戦は情報が複雑化された都市部のようで視力だけではどうにもならない。
最序盤の砂漠地帯でこそ視力が鍛えられる。

視力3.0の砂漠民のように普通は見えない先の先まで見通す力を手に入れろ!

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