見出し画像

異次元その85◉あえて一発を消さない

南家からリーチが入った。私は西家だ。
すると対面の36000点持ちトップ目の親の顔が一瞬曇った。それを私は見逃さなかった。

局面は南1局。

トップ目以外はダンゴ状態
大差ない点棒状況の7巡目。ドラは⑤。

南家の切ったリーチ宣言牌は2。正直鳴ける。
私の手は

六七⑤⑤345678(二二二)ポン

このようなタンヤオドラ2テンパイ

南家の捨て牌には宣言牌の2の他に2巡目に8と5巡目に五がある。
私はスライドチーして打8で安全に現張りテンパイキープは可能ではあるが、今回だけはツモ山に手を伸ばした。

ツモ2。

親の前巡の切りは④。表示牌である。

下家の捨て牌には8がある。8を切っても2を切っても同じようなものだが、あえて下家が鳴かない方を選び、打8。

そうして、一発が生きてる状態でトップ目の親にツモ番を回す。
つまり、あえて一発のプレッシャーを消さないでツモ番を回してベタオリを選択させる。

ここから先は

776字

¥ 100

気に入って下さったら、サポートお願いします。サポート金が集まり次第、不定期でこの戦術書の冊子を作って欲しい方にプレゼントしたいと思います。