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【感想&考察?】CLANNAD 古河渚ルート(一週目)をやってみて

こんにちは。なるぼぼです。

メガテンサボって何しとる!?でお馴染みの僕ですが、今はCLANNADしてます。
理由は人生だから。酷いね。
まぁそんなこんなは置いといて、最近ようやっと古河渚ルート一週目をクリアしました。
感想としての第一前提的な部分は「この先クソなっが!」なんですが、それは全く別の話なんで、古河渚ルートを回って他に思ったことや、考察?みたいなことを書き込んでいこうと思います。

※注意点が二点。
一つ目、思いっきりネタバレします。
CLANNADネタバレ苦手無理な人は回れ右推奨。
履修してる人多いと思うけど…。
二つ目、あくまで渚一周して出てきた感想なんで、全部回り切った後では全く違う感想を抱くかもしれません。
まだ途中である、という点を頭に入れておいてもらえれば幸いです。
では行きましょう。

1.古河渚という人間が持つ魅力

このゲーム、今までやってきたギャルゲーとは違ってストーリー>キャラという感覚で始めたタイトルです。
今まで僕がやってきたタイトルってキャラの魅力が溢れているものがほとんどで、入り口は「この子カワイイ!ルートでのイチャイチャ最高!」みたいな感じでした。(そりゃえっちなゲームだし!)
でも、CLANNADに対しては結構キャラは二の次で、「あんまり興味ないや~、ストーリーで思いっきり泣こう!」ぐらいの気持ちでいました。
それもあってか、最初は渚があんまり印象的に映りませんでした。
大人しい子だな~、ぐらい。
ただ、攻略サイトは一番上に渚ルートが書いてあったので、「とりあえずこの子からやってくか」気分で進めていきました。

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まぁ彼女と出会って色々と起こっていくわけなんですが、雨の日のバスケあたりから印象が大きく変わっていきます。
段々と彼女に対する信頼感が増していって…。
最初はドジっ子とか変な子とかいう印象だったのに、彼女の家族と触れ合ったり、彼女自身の孤独を受け止めていくうちに、彼女の魅力が少しずつ、少しずつ見えてくるようになりました。

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そして極めつけは付き合い始めた直後。
なんか一気に距離感が縮まる。本当に一瞬です。
なんというかこれには驚いた。
この手のゲームって、結構じんわりと関係が進んでいくのかな~、的な印象が強かったんですが、渚は距離の詰め方が早い。
まぁずっと一緒にいたから当然と言えば当然なのか…?

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そこから、意識していなかった彼女の可愛い部分を意識するようになりました。
なんだろう、放っておけないというか。
言われてみればカワイイ的な話が作中に出てきますが、プレイヤーの目から見てもホントにその通りだと思います。
もしかすると個人の先入観があったからかもしれませんが。

2.渚の魅力は周囲の人間から…?

ここまでで渚の魅力を語ったわけですが、僕はこのじわりじわりと上がってくる魅力は、周りの人々の影響を受けていると思っています。

例えば古河一家。
親父さん(秋生さん)は主人公に対して恐ろしいほどに口が悪いですが、どこか主人公と似たオーラを感じます。親バカな部分以外。
早苗さんの方は、かなりゆる~い感じの人でありながら、いつも渚のことを気にかけ応援してくれている人です。

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彼らとの出会いや交流の中で、渚の過去だったり古河家の雰囲気だったりを感じることができます。
特に古河家の雰囲気は印象的で、主人公の荒んだ家庭環境と対比されたかのような幸せなオーラが常にあります。
この幸せオーラを古河家に何度か泊っていく中で感じた主人公は、親が子に与える感情というものを感じ取ることになります。
結果的に彼は家を飛び出ししばらく古河家に居候することになりますが、そのタイミングでは、「もしかすると主人公は父親と和解できる日が来るのかな」とは感じていました。
一週目ではかなわなかったですけど。

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僕は、この古河家の魅力が主人公一家と対比して映ることによって、その中心にいる渚はすごくいい子に育っている、と感じました。
渚の優しさや家族に対する印象の源に古河家があることで、彼女のような人間が生まれていくんだという様子を、渚の両親は教えてくれたように思います。

3.孤独な人たちのささやかな戦い

渚と主人公をつないでいた感情は「学園内の孤立感」「夢を諦めざるを得なかったやるせなさ」というものです。
彼ら二人がそれらをつないでいたように、主人公の友人である春原もまた同じ感情を抱いていました。

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春原は主人公の友人でありますが、古くから同じはみ出し者であるという共通点を持っていました。
普段からバカ騒ぎしかしないこいつら二人組ですが、渚と出会い行動していくことで、より強い絆で結ばれたように感じました。

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春原はサッカー部を些細な争いで辞めされらたこと、主人公はバスケを両親との喧嘩で起きた怪我で諦めなければならなかったことで、夢を諦めた人として表現されています。
その中で、渚は独りぼっちでも、何度夢を壊されようとしても、その夢を諦めない女の子でした。
彼らからすれば、渚の存在はそれはそれは魅力的に映ったのかもしれません。

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春原が合唱部に「夢を諦めた子がいるからそのために部の座を譲ってくれないか」と言われたときに強く反論したことや、3on3部でバスケ部のやつらを倒そうと行動し始めたことは、彼の中にある「ハンデを盾に使う人間を許せない」という気持ちの表れでしょう。
実際作中でも言ってますし。

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バスケ部との対決での勝利以降、彼らの中で生まれた感情の共有、そして渚のやりたかった「みんなで何かを成し遂げること」の影響は、より大きなものになったと思います。
春原は合唱部にぎゃふんと言わせたかったのかもしれませんが、目的が違っても渚のやりたいことにつき合ったことで、彼も何かを成し遂げることに意味があると思うようになったのでしょう。多分だけど~。

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このハンデに頼らず、自分たちの力だけで学園生活を楽しくしていきたい、という彼ら(特に春原)の行動は、一つ一つに意味があったように感じます。
皆で何かをしたい、という渚の言葉がキッカケでありながらも、3人が全く遠慮することなく接し合えるのは、素直に羨ましいと思いました。

4.色々な人々の感情とラストシーン

2とか3で話した古河家、春原、その他の人々も含めて色々な人と接していったことで、渚も主人公も色々なことを考えるようになります。

ただ、そんな中でも一見幸せそうに見えた古河家には、家族の間の溝がありました。
もちろん主人公の家ほど深いものではありませんでしたが、子と親の間には過去にまつわる悲しい話がありました。
渚がしようとしていた劇の続きを追いかける最中、主人公は秋生さんとの会話の中で、渚が両親との過去に負い目を感じているという事実を知ることになります。
その負い目は、両親が自分のために夢をあきらめたというものでした。
そして、両親は幸せな家庭を維持するために、渚との過去(思い出)を封印しました。

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結果的に彼女はこの秘密を知ることになってしまい、悲しみに暮れてしまします。
そして、彼女は両親への強い負い目から、「こんなことはできない、両親に申し訳ない」と演劇部として壇上に上がった際に泣き崩れてしまいます。
彼女のその行動は今までの主人公たちの努力を裏切るような行為でもあり、主人公自身もすべてを喪失したと感じていました。

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そんな時に出てきたのが秋生さん。
この時の秋生さんはカッコよかったです。
でも下の画像のセリフって、親の視点に立ってよくよく考えると結構普通のことなんだなって思います。
子の夢を親が思うことって、すごく良い両親だからこそ言えることだと思うんです。
古河家らしい感情が出ていて、やっぱりいい家族だなぁと感じました。

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そして、主人公も秋生さんに負けじと叫びます。
この一か月間が本当に楽しかった、と感じていた彼の本気の叫びというものは、ボイスで聞こえなくても感情が伝わるかのようでした。
正直感動しました。
4月初めからの集大成がここに全部詰まっているようで。
渚や主人公、皆の成長がこの一幕に全部あるように感じました。

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この先は皆さんご存じでしょうし、僕自身もここは何かしら変化する部分があるんじゃないかと思うので、言及は避けておきます。
ストーリーの話はここまでにしておきます。

5.主人公が不憫に思える理由を考えてみる

渚ルート、まさに大団円で終わるかのような美しいフィニッシュを決めるわけですが、この際に僕は「主人公はやるせないなぁ…」という感情を抱いていました。

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この記事書いてて気づいたのが、「主人公は恋人っぽいことをほとんどできていない」という点です。
彼は恋人っぽいことをしたいと心から願っていたわけですが、渚の夢をかなえることに精一杯になってしまい、結果的に自分の望んでいたことをかなえられませんでした。
それが全部が全部ってわけではないですし、なんだかんだキスまでしてるのでそれっぽいっちゃあそれっぽいんですが…。
結局彼らができたデートっぽいデートって一回だけでした。

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これ、僕は「渚が顧問を合唱部に譲ったときと同じだ」と思いました。
このシーンでは、渚が彼女の「演劇部を作りたい」という思いを押し殺して合唱部に顧問を譲り、合唱の道を目指して努力しようとする後輩の夢を叶えてあげようとしました。
この際、主人公は肯定も否定も見せていません。
要するに、主人公は、自分の「渚と恋人みたいなことをいっぱいしたい」という思いを押し殺して彼女の夢をかなえてあげたんです。

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顧問を譲った後、結果的にはバスケの試合を経て顧問の兼任が決定し、渚は夢を諦めなくてもよくなりました。
じゃあ主人公はどうなん?
僕は救われるような気がしてます。まだ推測ですけどね。

6.終わりに

いかがでしたしょうか。

まぁまだ始まりたてもいい所なので、この感想だったり考察だったりが的外れだったとしても、温かい目で見ていただければと思います。
的外れだったらガチで恥ずかしい…!

今後ですが、1ルートごとに感想書くか、クリア後まとめて感想書くかは悩んでいます。
渚でこれだったら正直一人一人書いた方がええんちゃう?と言うのが本心ではあります。
今は風子ルートを進めているところなので、また感情の振れ幅が大きく動いたら書きます。

それではまた次回。またね~。

—他ルートの感想は以下のリンクからどうぞ―

・風子ルート

・藤林姉妹ルート

・智代ルート

・ことみルート



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