お金は寂しがりと言うけれど

実家暮らしで貯めに貯めた貯金は、引っ越し先が想像以上に田舎で仕事を探すにもどこもかしこも繋がっていて絶望しているうちに面白いように減っていった。私が無駄遣いの激しい人間だったせいも少しある。タダでは死ねない身として、死ぬためのお金を除いたらもう本当に何も残っていない。

数ヶ月前までは、この田舎じゃダメだ!そもそも別にここに住みたかったわけじゃないし引っ越そう!という精神で生きていたが、案の定というか、寒くなるにつれてその精神はお亡くなりになった。

そして更に案の定、今の仕事は目標の月収に届かないまま今月末で契約終了となった。

もう本当に八方塞がり。諦め悪くちょいちょい働いていたことが仇となり、手帳の等級も変わらなかったし、障害年金も貰えない。それはつまり、最初から開き直って1ミリも働いていなければ良かったじゃんというやつであり、無知というのは本当に恐ろしい。

ところで、無知なりにここまで金銭的に追い詰められて初めて、色々「なんでそんなことを知らなかった」ということを知った。

さすがにこのままではどうかと気づいて、無駄遣いが随分減った。本来は部屋の片付けなどの作業をすることで気づきに至るらしいが、私は片付けられないので片付けずに気づいた。どうせならついでに片付けもできる人生でありたかった。

あと、職場で常に噛み付く相手を探している好戦的なシンママ(怖いことに1人ではない)の気持ちがわかった。

貧しい時、最低限の飢えすら満たしてくれない(給料の)職場にいるの、めっちゃくちゃしんどい。せめてたとえば、頑張りに応じて給料が少しでも上がるならまだいい。頑張っても頑張らなくても給料は低いままで、しかも仕事が暇すぎてもはやただ女の争いをするためだけに通っている。せめて給料が低くてもまだ仕事がある程度忙しければなんとか紛らわせられるのにそれがない。実はアラサーの頃にまさに今と同じ、自治体が民間に委託してる職場で働いたことがあり、そこも本当にクソほど暇で女の争いの煮こごりだった。あの頃は実は、あと少し待てば社員にしてあげるよと言われたから信じて働いていたなぁ。今はそんな年齢ではないし、そこで懲りたこともあってそんな夢を見ることはない。あ、思い出した。つい数ヶ月前に、自称30歳の人に3年の派遣期間を経て正社員になれなかった憤りをぶつけられてボコボコになったっけ。そんなに職場に欠かせない人材だったというならなんで切られたんですかねー?もう、今だからそういう風に言えるけど、あの頃は辞められない(派遣元、先両方の事情から短期間で辞めさせたくなかった)なら物理的に来れなくなればいいんですよ!ってネチネチ責められてそうか死ぬか……って考えてたな。多分、その3年いた会社に私とどこかしら被る人がいてその人は正規雇用になったんだろうな。なるほど〜。(今??)

いつものことだが脱線した。

本当に、本当に、暇すぎる職場は良くない。少なくとも私とは壊滅的に相性が悪い。飲食店で24時間全ての時間帯で働いてた時にうっすら気づいてたけども、私は職場での暇の潰し方が下手すぎる。他の人が上手く暇を潰していても何も言われないのに、私だけは即、こまめに、完膚なきまでに怒られる。なんで私だけという気持ちは物心つく前に「私だから仕方ない」で片付けたものの、さすがに怒られ続けていれば職場で居心地が悪くなる。で、辞める。この繰り返し。

そこは変わっていなくても、私も一人暮らしを始めてずいぶん変わった。家を出た時はとにかく必死で、先のことなんか考えていなかった。正直、家を出たらどうなるのか想像もできていなかった。実家にいたら発狂して死ぬと思って一人暮らしを始めたが、一人暮らしをすることで発狂して死ぬのでは?という不安をずっと抱えていた。これに関しては、少なくとも今の地点では言える、実家より1億倍マシです。一人暮らしでも発狂して死にかけたことはあるが、どんなに寝込んでも「親に罵られない」、ただこの1点があまりに強いので一人暮らしの圧勝。いつか孤独死するとしても、親に罵られながら死ぬより静かに死ぬ方が1億倍いい。本当に、2年前の私ありがとう、よくやった。

うーん、うすうす感じていたけど欲が出てきたんだと思う。私が死んだあと親に身柄を預けられたくない、そんな欲が出てきた。2年前はそこまで考えられていなかった。

まあ仕事やら収入のことはさておき、2年前の私が頑張ってくれたから、今死んだあとのことを考えられるんだよな。だからどうするのか、まではまだ考えられないけれど、そのことを思い出せてよかった。

ついでに今の私がどうやってギリギリ正気を保っているのかというと、新しい推しができました。買うことはないだろうと思っていたSwitchごとゲームソフトを買いました。出会いは実況動画でした。本当に、Switch(中古)を買ったことでずいぶん精神が落ち着いたし、家に帰れば推しがいると思えるようになった。

経験上、私が猛烈に推せるものに出会うときは何かしらの極限状態にあるときであって、前ジャンルも今ジャンルも「このままではまずい」時に出会ったな。これって問題を先延ばしにしてるだけなんだけども、人並みの判断能力をもともと欠いている、先延ばし癖のある私には良くないんだろうなと思いはするけれど、まあこれにも何年かしたら一応の答えが出るんだろうか。

ともかく、明日の弁当を作って寝て、明日も仕事に行きます。

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