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2023個人的ベスト10選【前編】

皆様おはようございます、こんにちは、こんばんは。
ボードゲーム大好きおじさん、18toyaこと冬夜です^^

さて、2024年になって「年も変わったからお財布はリセットかかったぜ!さぁ、がんがんボドゲを買って行くぞ〜!」などと考えている皆様。

私も同じですw

なんなら2023チャレンジが終わった安堵感から買いすぎてるかもしれません 笑

まぁそれはともかく。

新しい年、新しいゲームに臨むのはもちろん良し!
ただ、その前に2023で好感触だったゲームはどんなゲームなのかを整理しておくことは有益だと思うのです。
なぜって自分の好みや現在の遊べる環境等を浮き彫りにできますからね!

そんな訳で、私も昨年初めて遊んだゲームの個人的ベストと、どこが良かったのかを整理してみたいと思います。
買おうかどうしようか悩んでいる…という方の参考になれば幸いです^^

ちなみに、最初に念のために言っておきますがあくまで「現物で遊んだものからの、個人的なセレクト」ですので「アレは入らないの?」等、思うところはあるかと思いますが温かい目で見てもらえれば幸いです。

✳︎ちなみに上の写真は2023年にBGAで遊んだ回数が多かったゲーム4選です。こちらも2023まとめという事で載せてみました☺️

軽量級:2本

ルールがかなり易しく、時間も説明を含め1ゲーム20分以内、ゲーム慣れしていない人とも一緒に遊べる作品たち。

2023のわたしベストは以下のとおり。
・カイト
・沈黙ノ艦長

カイト

2~6人。インスト込み20〜30分。

色が異なる砂の入った6本の砂時計。これらを、どの砂時計も落ち切らないようにプレイヤー全員で協力してひっくり返していくリアルタイムゲーム。

ただし、同時にひっくり返せるのはカードでプレイした1〜2色の砂時計だけ(白い砂時計は少し特殊だが今回は省く)。ランダムに配られた手札では、砂が尽きそうな危険な砂時計を自分がひっくり返せるとは限らない。

砂時計を落ち切らないようにキープするには絶対的に仲間とのコミュニケーションと協力が重要
「俺は青ないけどオレンジなら出せる、でも黄色もひっくり返るよ!」
「俺青黄あるからフォローできるよ」
「やった!じゃあ私は単色あるから白行くね!」など。

こうして砂時計が落ち切る前に山札、手札を全て使い切れれば完全勝利となる。

ルールは単純だがクリアが簡単とは限らない。リアルタイムゲームなので得手不得手が分かれると思われるし、完全勝利は一筋縄ではいかないが、全員で一致団結する楽しさは短時間ながら充実感がある

逆にこうしたゲームが得意で基本ルールだけでは簡単すぎると言う人には選択ルールも3種用意されており、複合して導入することで難易度をどの程度上げるか調整できる。各自、自分に適した難易度で遊ぼう。

軽ゲーと侮るなかれ。これはお勧めの協力ゲーだ。

沈黙ノ艦長

3〜6人。インスト込み10分。

昨年話題になった作品なので知ってる方が多いかもしれない。
赤瀬よぐさんの作品。説明も込みで10分ほどで遊べる点がまず優秀。

本作は協力ゲームだが6つの役職のうち艦長とそれ以外の5役職では全く役割が異なる。砂時計が落ち切るまでの1分間で、艦長以外はカードを読み上げて敵の出現・撃退情報を艦長に伝え、艦長はこれらを注意深く聞いておく。

砂時計が落ち切ったのち、艦長はみんなの報告を聞いていて敵が最も少ないと思った方向にワープし、敵が最も多いと思った方向に主砲を撃つ。両方とも当たっていれば全員の勝利だ。

このゲーム、表向きは協力ゲームという事になっているが、実は艦長以外は艦長が困惑してくれている方が楽しい 笑

一応協力ゲームという体になっているので非協力的に報告することは無いのだが、1分以内に全てを報告しようとすると早口すぎて伝わらなかったり声と声が被って自然と難易度が上がる作りとなっている。

一方艦長は艦長で目をつぶって皆の報告を聞き、おもむろにカッ!と目を見開いて「右舷ワープ用意」「後方主砲準備用意」などと重々しくクルーに告げたのち「撃てぇぇーーーっ!」と右腕を振るえば気分は沖田艦長かネモ船長と言ったところだ。

ゲームには勿論勝利したいのだが、それ以前にそもそも艦長気分になること自体が気持ち良いのである。

こうして艦長がワープと主砲のどちらも当てて勝利すれば拍手喝采、外せば「おいおいーw」「自信満々で撃てぇーとか言ってたのにどうしたのさw」などと煽りも入るがこれもまた楽しいものだ。

クルー側で遊べば艦長の困惑具合を楽しむことができ、艦長側で遊べば「なりきり」を楽しめる。つまりどちらでも美味しい。軽ゲーとして定番級であると断言しよう。

軽中量級:3本

初めてボードゲームを遊ぶ人に勧めるのは躊躇われるが、何回かボドゲを遊んだ経験があって適性がありそうな人とは遊べそうな(と私が思う)作品群。人によってはこれらも軽量級と認識しているかもしれないが、私は若干ボドゲ適性が必要なゲームたちと判断した。

2023のわたしベストは以下のとおり

・ことばのクローバー
・OPEN
・波乱と海原

ことばのクローバー

3〜6人。インスト込み50分程度(人数による)

ワード系協力ゲーム。ワードゲームと言えばディクシットやコードネーム、ジャストワンなど名作が多いが、本作もこうした名作と肩を並べ、新たな名作と目されるに相応しいゲームと思う。

本作は、4方向に異なる単語が書かれているワードカードを4枚、ランダムにクローバー型のボードに設置。どの場所にどの向きで置かれていたのか、各自確認したのちカードを外す。そしてノイズとなるカードを1枚山から加え、5枚のカードを見て他のプレイヤーに復元してもらう。

自分が見た通りのカードの場所・向きを皆に当ててもらえれば、当ててもらえた枚数だけ得点となる。勿論、出題者は何も喋ってはいけないが、他のプレイヤーの相談は自由だ。

問題は自分だけが見たカードの場所・向きを他の人にどうやって当ててもらうかという事だが、2つの単語を連想してもらえそうな単語を1つずつ、クローバーの各辺にヒントとして書いておく。この書き込まれたヒントを見て「この書かれた単語から類推すると、置かれていた2枚のカードは何で、どの向きだったのか」を他プレイヤーは推測し復元する。

面白いのは、「ここにこのワードカードをこの向きで当てはめるとこっちのヒントにもこの単語が来るからちょうど良いよね!」等の、連鎖した推測だ。パタパタと頭の中で繋がった時にとても気持ちいい「パズル的な楽しさ」がある。この面白さはワード系では新しいのでは無いだろうか。

ちなみに冒頭に書いたプレイ時間は、遊ぶ人数や、ヒントを考える時にサッと書けるか悩んでしまうかにも左右されるので参考程度で。

OPEN

2〜4人。インスト込み50分〜1時間

たったの6枚で行う、大富豪のようなカード早出し競争。自分の手札を誰よりも早く出し切ることが勝利への道ではあるのだが、いくつかの工夫が本作を一層エキサイティングなゲームに仕上げてくれている。

まず公開手札
このゲームでは各自の手札6枚のうち4枚が全員公開されている。これを見て、自分が勝つための戦略を考えることができる。
ただし各自が持つ6枚のうち2枚は公開されていないため、このカードが何かによって色々と話が変わってくる場合もある。つまり「中途半端に見えることで惑わされる」。これが難しくも面白い。

また「占い」もアツい。
誰が勝つかを秘密で賭けるのだが、この時「この人が勝つだろう」と賭けてる人が多ければ多いほど配当の点数は低くなり、逆に配当を高くするには1人賭けしなければならない。
つまり、強そうな人にみんなが賭けるとほとんど点数は得られないので、他の人が賭けてなさそうな人の勝利に賭けておいて、その人が勝てるように手助けするという戦略も成り立つのだ(ただし上手くいくかは分からないが)。

ラウンドが終わるまで誰の勝利に賭けたかはオープンされないので最後までドキドキだ。

各ラウンドが6枚の出し切り勝負というのもテンポが良くていい。最終的な勝利には合計で決められたポイントを取る必要があるが、1つや2つのラウンドが良くなかった時も、よし次!と気持ちを切り替えられる。

慣れてくるとカードの構成が歪(いびつ)なのも大事と実感するだろう。赤と黒の2色が1から10まである中で数字により黒が1枚だったり2枚だったりするのも結構勝負のポイントになったりする。

サニーバードさんから商品版が出たので入手が容易になったのが嬉しい。遊ぶたびにジワジワ面白みが出てくるタイプのゲームだと思う。

波乱と海原

3〜6人。インスト込み1時間。

切り札なしマストフォローのトリックテイキング。取ったトリック数が失点となり、誰かが15失点に達した時点で最も失点が少ないプレイヤーが勝利となる。

本作ではトリックを取らないことが重要だが、よくあるマストフォローのゲームと異なり、リード(トリックの最初に出されたカード)スートが切れていたとしても油断はできない

というのは、あるフォロープレイヤーがリードスートと違うスートを出した場合、その後のプレイヤーはリードスートと、自分の前に出たリードと異なるスートのどちらでも出す事ができるからだ。

つまり、マストフォローの範囲がリードスートだけではなく、場に出ているスートのどれか、になる。その結果、出たカードの中で最多となったスートの中で最も大きな数字のカードがトリックを取ってしまうのだ。

これにより一般的なマストフォローの感覚だと安全だと思っていた場面でも想定外にトリックを取らされることがある。この油断のならない感覚が非常にスリリングで楽しい。ガチでやるならカウンティングは結構大事だ。

なお、もし最多スートが複数ある場合は、それらのスートのうち数字が最大のカードがトリックに勝つ。これも計算に入れて出すカードを選ばなければならない。

本作はトリックテイキング初心者の人にはあまりお勧めはしない。非常に面白いゲームだが、トリテ初心者ならウィザードやペッパー、スカルキング等のもう少しシンプルなトリテを導入にした方がいいと思う。

しかし上記のようなトリテを経験した事がある人にとっては、本作の捻りは非常に面白いと感じられるのでは無いかと思う。特にトリテ好きの方ははぜひ一度本作の「油断ならなさ」を味わってみて欲しい

ちなみに、筆者はまだ「波乱ルール」で遊べていないが、こちらもルールを読む分には非常に面白そうだ。ぜひ機会を捉えて遊んでみたいと思う。

以上です。5作品の紹介で結構長くなってしまったので一旦ここで区切りとします。

レビューだともう少ししっかり書いた方がいいのでしょうが少し文章が長くなってしまいますし、と言って感想だとXでも書けるので、その中間的な感じのイメージで書いてみました。皆様の参考になったのなら幸いです。
もし感想などあればコメントいただけるととても励みになります!

それでは皆様、後半でまたお会いしましょう。よきボドゲライフを☺️

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