【4分で読める】自分の言葉で語る(木戸)
*博報堂時代の『心・技・体』…体㉕
こんにちは、HDAの木戸です。今日は、このツイートから。
自分の言葉で語る、というのは非常に難しいです。
特に、サラリーマンにとってはさらに難しい。なぜなら、会社の方針があり、上司の考えがあり、その次に自分の意見があるため。
全てが一気通貫してなんの相違なく語れるなら問題ないですが、そんなケースばかりではありません。
そもそも、純粋に自分のみの意見として語ることがほとんどなく、基本的には誰かの意見のウケウリをして語り続けると、人の心に刺さりません。
ツイートしたように、党首討論会をみても、ずっと党首としてやってきた人と、そうでない人の語りが、言葉に魂がこもっているか、温度差があります。
切り込んだ質問に対して、具体的に返せるか、もしくはオウム返しで同じことを繰り返しているだけか、論点をずらして別の話をしているか
論点をずらすことはテクニックですが、だいたい、自分の言葉がない人は、少し半ギレ気味になって、ムッとしてるので、顔見ただけで度量が分かります。
では、自分の言葉を持つために必要なことは何か、今日も3つに整理します。
1.自問自答を繰り返す
あるテーマに対して、より深く、相手の心に響かせたいなら、より深く、その物事を事前に考えておくべきです。
例えば、「なぜ100本ノック」をしてみると、物事は表層から核心へと深くなっていきます。
スポーツに関わる仕事がしたい。なぜ?
自分もスポーツをしてきたから。なぜ?
スポーツで仲間と本気で勝利を目指すのが楽しいから。なぜ?
本気でやってると、化学反応(ケンカも含めて色んな衝突)が起きるから?なぜケンカすると良いの?
ケンカをした後こそ、仲間と本当に仲良くなれるから。なぜ?
自分の本音(弱さも含めた)が出てくるから。なぜ本音が出ると良いの?
それだけ、自分をさらけ出せていることだから。なぜ自分をさらけ出せると良いの?
将来、何かもっと辛いことがあった時にも、弱みをさらけ出し、一緒に乗り越えるための仲間になれるから。(素直になれるから)
これは個人的な見解ですが、スポーツの価値の1つは、本気で打ち込むことで一生の仲間ができることだと思っています。
そんな風に、自分の考えを深めることができ、より精度の高い自分の言葉が見つかります。
今月より、メルマガのテーマを「就活」に置いて、HDA3人で配信しています。ほんの一例ですが、だいたい、志望動機からはじめて、なぜ100本ノックをしていれば、面接で聞かれたことには答えられます。
2.自分のエピソードをまじえて具体的にする
抽象度の高い意見は人の心にささりません。
例えば、「死を意識することで、人生を深く考えさせられる。」という人生観を語られるよりも、
「29歳の時に交通事故で死にかけた。その時、人生で大切なことは何かを考えた結果、仕事をやめて、本当にやりたかった人のキャリアに関わる仕事を始めました。」と具体的に語った方が、人の心には刺さります。
僕が、研修でも、noteでも、基本的にエピソードトークを必ず差し込むのもそういう意図です。
前者は、誰でも言えます。
でも、後者は僕の経験なので、僕以外は誰も言えません。そんな風に、自分の言葉を差別化する意識も非常に大切です。
3.脳内リハーサルを常にやる
難しいことではありません。その質問に対して、自分だったらどう答えるか、をシミュレーションしておくのです。
例えば、プレゼンの場で、クライアントから上司が質問をされたとして、自分には聞かれてなくても、自分ならどう答えるかを常にリハーサルしておくんです。
できれば、上司より先に自分なりの答えを用意するんです。
そうすれば、上司と自分の意見のズレも分かるようになりますし、もし自分に質問をふられた時の回答の精度も確実に高くなります。
身近な上司でなくても可能です。
自社の社長がメディアに出ていたとして、会社の経営に対してされた質問に対しても、自分ならどのように応えるか、を常にリハーサルしておくんです。
テレビのコメンテーターでも構いません。
あるニュース、問題に対して、コメンテーターが答えるより先に、自分なりの意見を自分の言葉で脳内で語るんです。
そんな風に、脳内リハーサルを続けていると、自分の言葉は磨かれていきます。
すぐに実感するはずです。そして、成長度も加速します。
では、今日はこのへんで。
HDA木戸
このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。
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