BNT323/DB-1303(BioNTech&DualityBio)
BNT323/DB-1303は、BioNTechとDualityBioが共同開発している新世代の抗体薬物複合体(ADC)です。この薬は、HER2(ヒト上皮成長因子受容体2)を標的としており、HER2は固形腫瘍に表面発現するタンパク質で、癌細胞の攻撃的な成長と拡散に関連しています。
要は第一三共が誇るADCエンハーツの競合品候補です🤔
今日はこちらを掘っていきます!
作用機序
BNT323/DB-1303の作用機序については、第三世代のトポイソメラーゼ1阻害剤を基にしたADCであり、DualityBioの独自のDuality Immune Toxin Antibody Conjugates(DITAC)プラットフォームから作られています。薬物対抗体比(DAR)は約8です。
作用機序自体は、エンハーツと同じですね。
Duality Immune Toxin Antibody Conjugates
DITACはDuality Immune Toxin Antibody Conjugates(デュアリティ免疫毒素抗体複合体)の頭文字で、トポイソメラーゼ1阻害剤をペイロードにつかったリンカーペイロードテクノロジーです。
詳しい情報は見つけられませんでしたが、抗体の選択性と化学療法のがん細胞殺傷特性を組み合わせることを目的としており、患者に対する化学療法剤の毒性を最小限に抑えることを目指しているそうです。
まぁデルクステカンテクノロジーの競合ですね🤔
臨床試験
では効果の程はどこまでわかっているのでしょうか?
ここから先は
1,460字
この記事のみ
¥
100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?