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『ブルーヘロンのいる森で約束したこと』第14話

♡第13話続き♡

『そろそろ寝床を作らないとな』
そう言うとヤシムンは木霊たちの住む木の穴の中へ入って行った


「ちょうど良い樹洞じゃ 寒くないように敷物いっぱい重ねといてやったわ」
「ありがとうヤシムン。トゥリーたちの居場所もちゃんとある?」
「トゥリーたちは木の何処にでも座ってられるから心配せんで大丈夫や。俺たちみたいにぐっすり眠るわけやないからな」
「そうなんだ。。ずっと木を見守っているのね」
サヤカは木を見つめながら言った

「まだ眠るには早いからもう少しお話ししようよ」
そう言うとサヤカは外の木の根にちょこんと座った
「あっ流れ星!」
サヤカが叫ぶ
するとみんな一斉に空を見上げた

「何かお願い事した お兄ちゃん?」
「あっいや。。今のは気付かなかった。ぼーとしてたよ」
「なんだ もったいないな。私はしたよ」
「お願い事をする習わしでもあるんか?」
ヤシムンが口を開いた
「ううん。決まりはないよ。ただ星が流れている間にお願い事をすると叶うって言われているの」
「ほほう そんな言い伝えがあるんやな」
サヤカは黙ってうなずいた

「で、なんてお願い事したんだ?」
ハヤトがすかさず口を開いた
「地球が綺麗になりますようにって」
「サヤカ素晴らしい ありがとうな」
ヤシムンが答えるとトゥリーも言った
「本当にありがとう 嬉しいよ」

聞いていたハヤトは少しだけ居心地が悪くなっていくのを感じた
それを知ってか知らずかヤシムンはハヤトに声をかけた
「ハヤト。。この森もそうだが他の地の森や山 自然、全てにそれぞれの神様がおられるって俺たちは知っとんのや。

そやから星の神様も今こん時もハヤトのこと見守ってくれてんやで。もしまた星流れてきよったらお礼言うたらええやん」

ハヤトはこのヤシムンの温かな心根に何度も救われてきたことを改めて思い出していた
「ヤシムン いつもありがとう」
「なんや 俺なんもしとらんで。そやけどありがとな。

な ハヤト。。この森来て自分変わったんとちゃうか」
ハヤトはしばらくこのヤシムンの言葉を噛み締めながら思いを巡らせていた

                ♡続く♡

私は自分の親との関係が良好でなかった為いろんな経験をしました。その経験を活かしてお母さん、お父さんの子育てのストレスが解放される楽しい時間を、たくさんの子供たちに笑顔を提供していきたいと全国の舞台で朗読劇、楽しいパフォーマンスをやる事を目標にしています。応援よろしくお願いします♡