「自分は」という一人称

自らの一人称に関してメカラウロコだったお話

自らの呼び方には色々な呼び方があると思います
例えば

  1. ウチ

  2. 〇〇(自分の名前)

  3. 自分

等々、単に思い浮かんだ一人称だけでもこれだけパっと出てきました
性格やキャラで自らを形容する一人称の呼び方は千差万別、だから日本語は世界一多様な言語と言われるんだなと実感します。
今回フューチャーしたいのはその呼び方の中の1つ
「自分」という固有名詞について

仕事の一幕

自らの一人称を「自分」という人結構いるんじゃないでしょうか
そんな私も、かつて多用し一人称として使用していました
年齢を重ね、仕事の幅が広がったことでいつしか一人称が
「自分」から「私」に変化していったのは自然な流れではないかと思います

2023年の6月某日、仕事でメーカーさんの部長と同行する仕事を申しつかりました
この部長、営業叩き上げで出世した方で、頭の回転も人当たりもよく
そしてとても厳しい方です
容赦なく他社の営業マンである私にも激が飛びますが、その分弊社の上層部が教えてくれないような作法やノウハウ、考え方を惜しげも無く伝え説明してくれる、とても人情味溢れる方です、感謝しても感謝しきれません

その部長との大口顧客の本社へ来社する際ふとこんな事を言われました

「ポチ、お前自己紹介の時の一人称、何使ってる?」


その言葉、正しいか?

部長さんからそんな投げかけをされて何を言われるんだろうと思いながら
「私」か「僕」を多用しています、と返答すると部長さんから立て続けに

「自らを指す一人称は、相手がお前を値踏みするに足るぐらいの情報があるんだ」とした上で本題です
「一人称を自分って言う奴いるだろ?アレは俺たち会社員は絶対に使っちゃいけないんだ」
「一人称を自分と称するのは、ヤクザか兵隊のどっちかなんだよ」

その答えを聞いた時にメカラウロコでした
私自身が知らないことはまだまだあるんだなと思ったのと同時に
知らず知らずのうちに使っているという怖さを同時に思い知ったわけです
また一つ賢くなりました、部長さんには本当に感謝です

ところで、日本人の中に、この「自分」って呼び方を最も似合う、代名詞と言っても過言ではない日本人が一人だけ存在します
それが、高倉健です
高倉健に関しては割愛します、ご自由に調べてください
ただ一言いうのであれば、男が惚れる男とはああいう人のことを指すのだと
思うわけです

何が言いたいか、と申しますと

結論としては
・言葉の質を底上げしようぜ日本人
・手っ取り早く本読んで勉強しようぜ日本人

ってことです
我々、自身が思っている以上に日本語に関して横着して、知らないことがたくさんあるんだなと考えさせられる一幕でした
多言語も大切ですが、自国の言葉を使いこなしてこその多言語
日本語の勉強、みんなしようぜ

以上

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