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地元愛は意外なところに隠れている

最近、シソンヌにハマっている。
きっかけは、じろうさんが津軽の人だったから。
彼を見るたび、いつも青森を思い出す。

本州最北端で生まれ、大学を卒業するまでの22年間、旅行や就活以外で他県に出たことはなかった。
都会の人からすれば自然に囲まれた贅沢な環境なのかもしれない。だが、それが日常である私にとっては山や海なんかより、東京のビル群やお洒落なカフェの方がうんと魅力的で羨ましかった。
りんごもホタテもイカも、食べ飽きて3周回ってまた食べたくなるくらい食べた。
テレビで地元が取り上げられる時、いつも字幕がつくのが恥ずかしくて、なるべく方言が出ないように全国ニュースを見て標準語のイントネーションを勉強していたのも懐かしい思い出だ。


現在、結婚して夫の地元に住んでいる。
最近妙に恋しい。


ケンミンショーで特集が組まれると家族LINEからお知らせが来るし、母親から仕送りをもらう時は冷蔵庫の源タレ残数を必ず確認する。スーパーに行き、でかでかとした「青森県産」の文字を見ると誇らしくなる。ほらね、しじみも長芋もにんにくもやっぱり青森なんだぞー!って言ってやりたくなる。

ただ、悲しいことにここまで意識するようになったのは、青森ディスがきっかけだった。
前職で同じ課のおばさんと何気ない会話をしていた時のこと。出身地の話になった時に青森であることを伝えると、
「ええ?あんた青森なの?やだわぁ。あたし昔東京に住んでいた時、青森出身ですかって聞かれてすごい嫌な思いしたわよ。」と。

今までもちょくちょくいじられたり小バカにされることはあったが、ここまでストレートに言われたのは初めてだった。驚き過ぎて数秒固まったが、トイレに行ったらなんだか泣けてきた。自分でも驚くくらい悔しくて悔しかった。

それまで自分の地元愛なんてものは、薄すぎて、ほとんどないようなものだと思っていた。田舎で娯楽も少ない、冬は雪かきばかりで、海と山以外何もない青森が嫌いだった。

けれども、その「嫌い」には語り尽くせない愛がある。憎たらしくなるくらい故郷を愛していることを、その時初めて知った。

今は同郷の人が活躍していると素直に嬉しい。
じろうさんのTwitterやインスタを見ると、青森の話題が沢山出てくる。コントにだって、津軽のおじさんがいる。コロナでちっとも帰れていないけれど、いつも青森を思い出させてくれる。 
そしてそんな彼を尊敬し、感謝している。
ありがとう、じろうさん!

私の「地元愛」をくすぐって喜ばせてくれるシソンヌを、これからも応援してます!!

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