川端康成『みずうみ』 【読書感想文】
私が中学受験をした時には、日本人のノーベル文学賞受賞者といえば川端康成しかいなかったので、『伊豆の踊り子』が必読図書でした。
確かに小学生でも読める作品でしたが、あまり印象に残りませんでした。
関東在住の友人たちは、この本を読んで天城峠に行ったりしたようですが、関西人の私にとっては、伊豆なんて、全くなじみのない場所ですし。
その後、中学生の時に『雪国』と『古都』を読みましたが、私には縁のない作家だという気持ちが強くなっただけでした。日本的な美しく繊細な世界なんて興味