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ひよこ日記 わたしのかわいいべべたん。


アルベルトからアレヤコレヤと甘いセリフを吐かれても信じたいけどシンジラレナイなにかがある。原因はアルベルトじゃなくて自分にある。と思っていた。

オンナに生まれるメリットてなんなの?
ロクなことないじゃん。

ひー。。

信用しちゃいけない。いつ裏切られるかわかったもんじゃない。

…ねえ、ひよこちゃん、ものすごいおたから出てきたけどどうするこれ

いま、わたしはクレアさんと意識を共有させて自分の肚のそこに深海にコンクリ詰めにされて投げ込まれたかのような何世代分かの自分と血筋やその他諸々から脈々と継いできたかのような不信感の固まりなブラックボックスをみつけてふっかいため息をついた。

ああ、これは、うん。わからないわけではないわ。あなただけじゃないもの。

けどひよこちゃんはそんなポンコツな奴らはもう自分の周りには居ないってことを我が身に体感しないとなかなかサヨナラ案件にはならないぽいわね。。

いや、ほんとに。

無理ないわね、いやそれのセイとは言わないけどね、ひとつの可能性としてよ?

これ納得したらどうなるの?

もちろんあなたの最高の味方になってくれるんじゃない?だってさんざん惨めな目にあってきたのに今回はそれを覆してくれるかもしれないパワフルなコが自分たちのタイムラインに現れたんだからそりゃサポートするでしょ。

そっかあ。追い出すんじゃなくて、消滅させるわけでもなくて行動で納得させるってことね。

別に魔物じゃないわよ。

じゃあわたし今回すごーくラッキーなのね?

そうね。みつけて大事にしてくれる人なんてなかなかないわよ。手間のかかる作業だもの


でも鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギスだわ。いい事例ね。やりがいあるわ。

あ、秀吉

わたしほらゲーオタだから(笑)

うん。

魔物ていうとなんだかかわいそうなのでべべたんにしてあげた。
べべたんはとっかわなコなのだから
極上のサービスが必要なのだ。今まで冷たくあたられてきたから拗ねてるだけで
いっぱい可愛がってあげたら機嫌がなおるかもしれない。

べべたんを知ってから、何回かクレアさんと一緒にこういう潜る作業をしていたら発熱した。結構ぐんぐん景気よく熱がでる。

わたしの知ってる誠実で心の優しい有言実行なふたりは交代で看病してくれた

寝ると意識があちこちに飛んでいきいろんなワタシに出会い、お喋りした。

べべたんはわたしをちゃんと扱おうとした。嬉しかった。これからはひよこちゃんはうんと愛されて大切にされたらいいよ。そうしてもらえたらわたし嬉しい。とコンクリの塊が溶け出し、美しい螺鈿細工の漆塗りの箱が出てきた。

え。あれがこれ?!

うっとりするほど綺麗な箱

わぁもったいない。この箱に見合ういい思い出なかったの?

ないわけじゃないけど…

わたしも頑張るからそっちも協力して?

あなたがそう言うなら…

じゃあ、そうしましょ!

中身は掃除して構わないのよね?

ずーっともってるのもなかなかしんどい。

そうしよ!そうしよ!

ねえねえ全部の世界線のワタシがスッキリするんじゃないのこれ?

そうかもしれない…

ブラックボックスじゃなくてハッピーボックスにしようよ?

そんな事できるの?

やってみないとわかんないじゃない

…あなたらしいわね。

どの時代もそうだったんじゃないの?

かもしれないわね

決まりね!はい、じゃあいまからわたしの応援部隊に編入してもらうから

…切り替えがすごいわね。

見捨てないんだから

そのセリフ、彼にもいってたわね?

そうだっけ?

あれを見たから…もしかしたら私達も…て
浅ましいかしら?

全然!

わたしが幸せならあなた達も幸せになるんでしょ?

ええ。

じゃあもう最初から決まってるようなものじゃない


かわいいべべたんに戻ってわたしのところで活躍してね?























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