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Miss Dior

香水がすき。

ストーリーを感じさせてくれるから。

香りは記憶を呼び覚ましてくれる。

本能にダイレクトに響く香りの世界は官能的

ちょっと背伸びして買ったGUERLAINのシャリマーはまだわたしには敷居が高くてなかなか使いこなせないけれど。

GUERLAINの香りは上質なカシミアのセーターや魅惑的なシルクのランジェリーを着る人のための香りがする(個人的な感覚)

ナチュラルなメイクにインパクトのあるリップとか
潔さと隠しもった色気のバランスの真ん中に香水があるような。

ヨーロッパの香りはすごく気温が下がって吐く息が白い日につけた方が香りだちがいいような気がする。
雪の日とか。雨上がりの夜とか。


でも今、日本は(わたしが住む地域は)暖冬で
とてもこの香りを使いこなせない温度
湿度や温度は香水を選ぶ。

香りは天気や季節に合わせてシーズンやシーンにあったものをつかいたい

そうはいっても香水はいつもは使ってない。
コレクションも多くない。
ずいぶん前に断捨離して処分した。

今になるともったいないことしたな。とおもうけど

もっている香水は自分でかったもの。人からプレゼントされたもの半々だけど人からプレゼントされたものはほとんどローズの香りがベース

プレゼントしてくれたひとは皆こういってた
「あなたには薔薇が似合う。フレッシュな薔薇が」

ひとりだけローズを選ばなかった人がいた。
「ヴァイオレット。あなたは繊細だから。」

ミスディオールは若い友人にプレゼントを選ぶときに
香りを嗅いで可愛い香りだったからきっと似合うだろうと思いプレゼントした。

とてつもなく可愛いかおり。これからの香り

羨ましくもあり。もう還ってこない時間の経過に
侘しさも覚えた

わたしは既にいい年齢のマダムだし
若いときにうんと「可愛い」を満喫しておくべきだったなあ。と思ったりした。

そうだわたしは「可愛らしさ」を邪険にしていたなと
この香りを前にして思った。

時間は戻らないけれど
「かわいらしさ」は手のひらにもっておきたい。
「カッコいい」も「凛とした」もいいけれど。

「チャーミング」まですてなくて良かったよね。

無理やり感のないチャーミングをまた拾いにいこうと思い、自分へのクリスマスプレゼントに
「Miss Dior」を買った。

「可愛い素直なわたし。還ってきてね。」の願いを込めて

甘いブーケの香り。
買ったその日の夜つけて寝た。イヤミのない可愛い香りはすぐに眠りに誘ってくれた。

歳をとってもチャーミングのまま生きていきましょう
カッコいいわたしもキライじゃないけど。

いつも言われる凛とした人もいいけれど

ときには誰かに頼れる素直な可愛いわたしもいてほしい。

守られるのが気恥ずかしくて邪険に扱わなくて良かったのに。

そんな柔らかな部分まで置き去りにしなくていいのにね。




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