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ひよこ裏日記。こじらせ女子①

時々思っていた事と裏腹なこというのは
わかっていた。主に好きな人に対して。
なんでかはわからない。しまった!と思うが口から出た言葉はもう取り消しができない。

クレアさんから言われた。こじらせ女子だと。認めたくないが。クレアさんは救護室で治療してくれてながら時々はかわいいスパイスだとしてもひよこちゃんのは可愛くない。試して確認してをずーっとしてる。わかってるくせに喜びとか愛情を受け取るを自分から手放してるのよ。

仕事にはなんの支障もない。友達としておしゃべりして遊んだりすることも。だからべつにそれならそれでよかった。でも真正面からいわれるとショックだ。うっすらわかっているだけに。

でも男女のあれこれになるとどうしてこんなに可愛げがないのかそうやってしまうのだ。

喜びとか幸せとかをもう少し真面目に受け取れるようになりましょう。

男女のあれこれって源のエネルギーでもあるしね。

そういってグリーンゴールドのひかりを全体に。ほわんとしたベビーピンクのひかりを下腹部にどんどん注入する。ベビーピンクのひかりは入れても入れても全然追いつかないみたいでクレアさんは…何よこれ…やりがいあるじゃない。やってやろうじゃない…。腕まくりした。

ベッドに寝たままエネルギー療法しているので眠たくてたまらない。ウトウトしてたらドアが開く音がする。ちゃーっす!きましたー!
テオの声がする。
もう一回ドアが開く音がする。
こんばんは。ひよこはまだ治療中?
フレッドの声もする。

あ、ふたりともちょっと待ってて。そこらへんにあるものテキトーにつまんでいいから。
治療もう少しかかるからご自由にどうぞ。

カチャカチャ食器の音がするからたぶんフレッドがお茶を淹れる準備してるんだろう。
ウトウトはマックスでそこから意識はぷっつり切れた。

次に目がさめたときお腹があったかかった。
いったいどれだけ吸収したのか見当もつかないクレアさんからひよこちゃん起きた?
こっちに来れる?もしかしたらクラクラするかもだから…フレッド起こして連れてきてあげて?

わかった。
カーテンが開いて起きれるか?と聞かれた。なんかぼやーんとしてるけど、そしてなんかフレッドがちょっと違う感じに見えるけどなんでかな?

ただ治療してもらっただけなのにすごくお腹空いていたからそこにあるお菓子類を片っ端からもしゃもしゃ食べてお茶をごくごく飲んだ。クレアさんは興味深そうにわたしをみている。

なんか変ですか?

ううん。明日が楽しみだなあとおもって。
キラキラしたヴァイブレーションだわ。いい感じね。でも始めたばっかりだからしばらく通ってね。さっきの療法で古いエネルギー抜いて入れ替えしたから今日はちょっと不安定かも。でもまあ、それも夜は嬉しいハプニングだと思って頂戴。

なんのことやらさっぱりだけど今日ぐっすり寝れるならそれでいいし肌がピカピカになるならオールオッケー。

突然テオがフレッドに質問する。
意中の女のコに好かれるにはどうしたらいい?的なやつ。

チラッと横目でフレッドを見ると心底困ったような感じで眉をよせて考えこんでるようだった。へえ、こういう質問に戸惑うんだ?

ひよは?みたいにいきなりふられて
テオはどうなの?と言いたかっのに口からでたのはテオはクレアさんが好きなんだねだった。
みんなキョトンとしている。
訂正しようと口からでたのはフレッドは他の部署にいいなって思うコはいるの?だった。違うそうじゃない。慌てて、もしいたらわたしに言ってね。…違うそうじゃない!

わたし応援するから。
応援なんてできやしないくせになんでこれいった…

いつもならハイハイわかりました。とか流してくれるのに隣の人はみるみる温度がさがってく。

やってしまった…

それどういう意味?本気でいってんの?

あー、どうしよ!

や、あのその…空気が怖くてそれ以上言葉がでない。。

ちょっと来い!
ぐいっと腕を捕まれて向こうに連れて行かれた。

こわいいやだ逃げたい!いやっーーー!!

奥のベッドのところのカーテンをしめて
努めて冷静に話そうとしてるがめちゃくちゃ怒ってるのがわかる。どういうつもり?
馬鹿にしてるのか?矢継ぎ早にくりだされる早口な言葉。これマジモードだ。目がメラメラしてるし。なんにも言い返せない。ごめんなさいすら口から出てこない。 

傷ついた。あんだけいってもそんな言葉でてくる。オレはおまえの何なの?!

へっ?
初めてそんなセリフ聞いた。
おまえオレが同じ事いっても平気でいられるんだな?そういう事だろ?

全然平気じゃない。たぶん死ぬほど落ち込む。

だけど頭が回らない。こわいいやだなんとかして。逃げたい、ここからいますぐに

ほんとの気持ち教えてよ。こわごわ顔を上げたら悲しそうな目の人がいた。
傷つけてごめんなさい。そんな事いいたかったわけじゃない。もっとなんか可愛げがあること言いたかっただけなのに。

もらったものは全部捨ててないもん大事にしまってる。全部大事で大切にしてるどこにもいかないでよ一緒にいるっていってくれたじゃない
全部いっぺんに言おうとして支離滅裂な言葉になった。

意味不明もいいところなのに
わかった。といってくれた。わたしがわるいのに。ごめん俺が言い過ぎた仲直りしようといってくれた。わたしが悪いのに。

ほんとにごめんなさい。

口から言葉がでてこなくて喉にひっかかってる
うまく言語化できなくて男性がいやがるナンバーワンらしい女のコが泣くがわんさかでてくる
また嫌われた呆れられたとがっかりしていたが
この人はそうじゃなかったらしい。

わかったから。大丈夫だから

帰ろう。おまえのクセのパターンはわかっていたくせに声を荒げてごめんな。

とことん優しくてなんでここまでしてくれるのに突っぱねるんだろうと自分が情けなくてしかたなかった。合わせる顔がなくてうつむいていたら手を握ってスタスタあるき出した。手が温かい。帰るといってサッサと救護室から出してくれた。クレアさんはなぜか嬉しそうな声で
良い夜をといっていた。

ああほんといい年してなにしてんだろう。就職して社会人になってオトナのいいオンナになりたかったのにいつまでこうしてダサい事してんだろう。自立したいいオンナどころか真逆をひた走っているなんて…

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