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記憶の欠片の物語

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19世紀のロンドン そこに生きてた「HE」のストーリー
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#いつかのじぶん

記憶の欠片の物語

記憶の欠片の物語

あいつにはじめて会ったのは論文の発表会だった。

わたしはひどく態度が悪かったらしい

(わたしは態度が悪いなんて微塵も思っていないけど)

あいつは緊張してひどく顔を赤らめて登壇して論文を発表していた。

聞いてるやつらなんているのか?

こいつの話を。顔を赤らめ、ひどく真面目に
訛りがでないように緊張しながら自分の論文を発表している。

ここはロンドン。大学構内

わたしはいつも一人きりで行

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