価値創造デザインPJ始動
PJ先の決定
大阪タオル工業組合さんと山縣ゼミとのコラボプロジェクトメンバーに決まりました。山縣ゼミに入ってしたいことの一つが企業さんとのコラボPJだったので非常にわくわく感と期待で満ちあふれています。これから気合いを入れてPJに取り組んでいきたいと思います。そして、この貴重なPJの体験についての記録をnoteにアウトプットしていきたいと思います。
PJを進める上で参考にする本がこちらの突破するデザインという本です。この本は自分の所属する山縣先生から読むよう進められた本です。
要約すると「意味のイノベーションを起こす」という事です。意味のイノベーションってなんぞやと思う方も多いと思うので簡単に説明します。
ろうそくを思い浮かべてください。ろうそくは昔は「明かりをともす」という意味がありました。しかし、現代に電気が登場して以来、急速に売り上げが落ちていきました。ところが、現在では売り上げが伸びている市場です。現在ではろうそくを人をもてなす時に使用したり、アロマ効果に使用したりします。これって「明かりをともす」という意味から「ぬくもりを感じる」や「においで癒やしになる」という意味に変わったということです。このことを意味のイノベーションと呼びます。
この本を読んで僕はすごく感銘を受けました。だって成熟市場と考えられていた製品を意味のイノベーションを起こして成長市場に変えられたのだから。これってすごくない?と単純に思ってしまいました。専門用語でいうとレッドオーシャンからブルーオーシャンに意味のイノベーションで製品のポジショニングを位置づけ直したというのであろうか?(まだ、本を完全に理解仕切れていない部分もある笑)。
意味のイノベーションは自分にとってはすごく魅力ある考え方です。今回の泉州タオルについても同じ事がいえると思います。タオル業界も成熟産業であると私は考えます。そこで今回のPJでろうそくの例みたいに意味のイノベーションを起こしてタオルの新しい意味を提示できたらタオル業界にも新しい風を吹き込める!と勝手にわくわくしています。(すごく大きな野望)また、自分にとっても実現できたら実績にもなるし、自信にもなると考えています。
5月14日泉州タオルチーム始動
手始めにチーム5人でmiroを用いてタオルについての現状把握やイメージ、タオルを用いた時に感じるわくわく感などをブレーンストーミングしていきました。実際の写真が下に載せたものです。
このブレーンストーミングでは各メンバーの特殊な体験や、その人にとっては当たり前のことがメンバーにとっては意外な行動であるということなど様々な事を発見できました。
ここで、「突破するデザイン」の話に戻ります。本の内容で一番不思議というか、今まで僕が習ったことと真逆の事が出てきます。それは、「自分が愛すべき製品を贈る」ということです。つまり、「自分が理想とする製品をユーザーに提供する」という事です。マーケティングを習っている人ならすごく変に思うかもしれません。普通マーケティングではユーザーを調査して、出てくる問題や課題を発見して自分が良いと思う製品を作るのではなく、ユーザーがいいと思う製品を作るという風に習ってきたと思います。しかし、この本では真逆のこと、言うならば「内から外へ」という自分原点から外に発信し、イノベーションを起こすというものです。(詳しくは本でご確認ください)
しかし、タオル業界に精通している人であれば自分の理想の商品を考えるのは良いと思いますが、私たちのようなビジネス経験、製品の開発などしたことないものはやはり、情報が少なすぎると思うので、ユーザー調査(インタビューやアンケート調査)を行って、タオル業界や市場について調べ把握するべきだと私は考えます。そして、インタビューやアンケート調査からわかった実態から「わくわくする世界」、「理想の世界」を描くべきだと考えます。
5月21日第2回PJ会議
前回の14日から進歩して「タオル(生地)の新しい使い方のビジネスモデル」と「生活における日常的な衛生を生かしながら実現する」についてmiroを使用しながら考えました。そして、各メンバーが「わくわくする新しいタオルの使い方」や「新しいタオルの意味」をなんとなくぼんやりとですが頭に浮かべるようになりました。
6月3日 泉州タオル工場見学
実際に泉佐野にある大阪タオル工業組合さんとお会いしてタオルを作る前段階の糸の加工からタオルを織る工程、染める工程などタオルの作り方の一連の工程を学ばせていただきました。その後、タオル工業組合の方やタオル製造会社さんを含めたPJメンバーの会議を行いました。実際に自分たちがやりたいことや理想とする意味のイノベーションについての考えを会議で話し合いましたが、PJのメンバーの皆さんは優しくて全て受け止めてくれました。ダメ出しというより、愛のある改善点を提示してくださったり、すごく有意義な時間となりました。ここで、1つ自分の例を出します。
私は「タオルを持ち歩かないですむ世界」を理想とする提案をしました。
具体的にはトイレにペーパータオルを泉州タオルにしてその場で使って、使用後には返却ボックスに投げ入れるというモノです。(多分この説明ではよくわからないと思いますので興味のある方は私まで連絡ください)これを、提案したときに、問題点として「タオルが持ち帰られる心配がある」が挙げられました。この問題点に対して、メンバーの方から「要は発想の転換で、持ち帰られるという事は泉州タオルを欲しいと思ってくれているからファン獲得にもつながるかもしれない」とのアドバイスをいただきました。ここから派生した考えが「拭く」から「広告」としての意味のイノベーションです。タオルを水分を拭き取るという意味で使用していたものから広告媒体としての使用としての意味のイノベーションの1つのアイデアに発展しました。
6月4日第3回PJ会議
先日見学の後の会議でフィードバックをもらったことを念頭に入れながら各々の「理想の状態」、「わくわくする状態」の強化をみんなで「なぜ?」や「なんで?」、「これってこうじゃない?」、「これってこうも考えれるよね?」と意見交流したり疑問をぶつけたりして論を強化させていきました。これは突破するデザインの中ではスパーリングといって信頼するパートナーと意見をぶつけ合って曖昧な状態からより強い論にするための工程に当たると思います。
今後の展望
今回は5月に始まり、最近の6月までのPJの振り返りの記録などについて述べてきました。まだまだ、PJは始まったばかりですが少し完成形が見えてきたような気もします(ぼんやりと笑)。
今後はプロジェクトメンバーの企業さんに少し強くなったアイデアを見てもらい、フィードバックをいただく予定です。コロナで例年通りスムーズに進まないことや普段ない障壁に立ち向かうことも予想されますが、PJメンバーのみんなで引き続き頑張っていきたいと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました。
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