三権分立?の恣意

 どうもしっくりと行かない。
 日本の政治の『無責任さ』に不満がある。
 誰も責任を取らない、取らせようとしない。
 政治家は官僚をかばう。
 官僚は政治家をかばう。

 やり放題で、チェックが緩い。特に、巨悪にはないも同然。
 森友での上部からの指示と担当の葛藤の事例の他に枚挙にいとまがない

 チェック機能って司法じゃない? という発想

 つまり、封建主義からの過渡段階にある 現在の民主主義は、施政者が責任を取りたくないしチェックされたくないから、司法をあえて弱くしている・・・んじゃないの?

 行政の中に置かれている、警察・検察・行政改革・会計検査院。
 行政が行政をチェックして不正・不効率・無駄をなくす
 天辺の首相の一言で、いや、大臣や上級官僚の一言でチェック機能は意味がなくなってしまう。
 それを是正するべき立法(議会)は、与党=多数政党が首相をきめるから声が小さい

 繰り返しになるが、今の三権分立は、特に日本の三権分立はチェック機能が極端に低い。

 マスコミ?
 キャッチ―な題材には飛びつくだけのマスコミが?
 タレントの浮気騒動で、汚職事件を埋もれてさせてしまう日本のマスコミが?

 アメリカだって同じような三権分立?
 いいえ、大統領は選挙制。
 少しばかりトランプ対応で疑問はあるけど、司法は立法と行政から尊敬され、司法を制御しようとはせず(※)いざとなると大統領も議会も従う。
  ※:極力だろう。 トランプの最高裁の人事いじり等には疑問がある。
 某国のように、大統領の意向で国際法を無視するような、浮つく司法ほどではなくても、日本の司法は行政に影響されやすい。

 アメリカが司法を尊重するのはなぜ?
 たぶん、おそらく、『支配されるのは嫌だ』という国民性が根っこになるし、訴訟社会でもあるから司法を無視すると天に唾することになる・・・からだろう。(多分 多分)

 ということで、司法の強化をするべきだろう。

 しかし、問題が
 司法は誰がチェックする?
 もう一つ、司法の職員、最高裁他の裁判官はどうやって選ぶ
 職員なら採用試験で良いかも。
 でも、裁判官は
 特に、立法と行政をチェックし是正命令(勧告より強くないとだめ)する裁判官は?

 憲法解釈と法関連の深い知識と、一番大事な、『主権者=国民』の利益への貢献精神を兼ね備えた人物をどうやって選出する? 育成する?
 いや、まず、見つけることが難しい。育成することも難しい。
 特に最後の国民の利益に貢献する精神は、それに秀でる人が大勢居れば、立法や行政の問題も無いだろう っていうくらい難しい。
 (ある意味パラドックス)

 今の司法の選出・任命方式は、法知識、憲法解釈の順で、一番大事な貢献精神には目をつむっている
 まあ、行政も立法も同じっ て言えば同じだけど。

 まとめ

・立法・行政のチェック機能が皆無(特に巨悪には)
・司法は意図的にチェック効力が弱くされている(多分)
・チェック強化は司法の強化が妥当だろう
・強化する司法の裁判官等は どう育成し どう選ぶ?

 最後の項目に光明が得られないと、逆に司法が独裁者する可能性が生じるから…いやぁ、良き解決策はないものですかなぁ・・・

 凡夫小人のレベルでは、ここまでで限界。
 誰が突破口を見つける?
 でも、それが正しい突破口だと誰が保証する?

 数世紀は混迷しそうな『政治形態』の課題でしょうね。

おつまみ

 ただし、ヴァン・ヴォークトの「非Aの世界」が基盤にしてるものに希望はある。
 集中処理ではなく、非Aで軽く触れられた分散並行処理の政治形態
 まあ、非Aでは、侵略者への対抗が、作戦の立案から実行までが国民個々で並行分散処理されるゲリラ戦となるのだが。今のゲリラ戦ではない。今のゲリラ戦とて、しょせん命令系統がある集中型の決定機構でしかないのだから。
 まあ、現在の集権型の集中処理型では不可能な『持続する政治判断機構』として、国民すべてが検討と判断を並行分散処理することで解決できるかもしれない。もっとも、国民個々の知識と分析・判断力は今のそれを上回るものでなければならず、今よりも効率的な教育制度の確立が要求されるのではあるが。
 そして、ネットでの情報流通、つまりSNSとそれに続くコミュニケーションアプリがそれを後押しするかもしれない。
 でも、主権者=国民の意識水準の大幅引き上げも必要だし、これも課題が多いね。(分散並行の政治形態 は別途書く つもり。 もう疲れた)

bye

ありがとー