東京の異常性に慣れすぎです の恣意 副題:リモートワークに乗り遅れた会社の余命はせいぜい10年?
東京は異常です。
何をいまさらって?
いや、経済の事や人口密度の事でなくて、会社員の生活を見て異常を感じるのです。
通勤するお母さんやお父さんは疲弊しています
一時間以上の通勤電車。
地方都市では、大阪や名古屋でも一時間は『長い通勤時間』です。
それでも会社の近くで同僚と一杯。
残業を終えての一杯。
だからサラリーマンの帰宅は遅くなる。
出勤も早朝ではなく、地方の会社員から見ると未明です。
港区や中央区、新宿や渋谷に住んでいる金持ちならいざ知らず、たとえ大企業の重役クラスでも通勤時間は一時間が当たり前です。
深夜の帰宅と、早朝の出勤。
会社の近くで同僚と一杯の帰宅は余計に疲れる。
それでなくても、大人の仕事は(会社員? いや、大人になってお金を稼ぐ仕事)気疲れするものです。
だから休日にはグッタリとなってしまう。
若いお父さんお母さんなら別ですよ。
一晩、あるいは土曜日に休息を取れば、子供にせがまれての日曜日の遊びに出かけることもできる。
でも、40代が見え始めると急速に低下する回復力は、土日の休息だけでは疲れは取れません。
肉体よりも精神が疲弊しているせいかもしれませんが。
会社帰りの一杯が異常です
地方都市ならば、電車で30分も走れば、田園風景か山の中です。
もっとも地方都市で通勤に30分もかけている、いや、電車に乗るだけでも30分もかけている会社員は、特例です。
しかし、東京は電車内が一時間がザラです。
そして、長時間の帰宅電車がありながら、東京の会社員は会社の近くで一杯ひっかけ(一杯で済むはずはありませんがね)酔ったまま、混んでいる電車で帰宅する。
駅の近くに住んでいる人は少ないから、駅からは更にバスか、深夜なら歩く(会社員にタクシーは贅沢です。バブル時代とは違います)。
これが異常でないと言えますか?
お父さんは、お母さんは、働いているから帰りが遅いのは当たり前。
これは東京だけの常識です。
残業が無ければ、会社員の帰宅は7時前。
子供とそろっての夕食とお風呂と団らん。
疲れも少ないから休日にはそろって遊びにも行ける。
リモートワークに期待
ところで、会社の建物へ行く必要が本当にありますか?
面と向かって話さないと会議にならない?
重要な商談を電話で済ましているのに?
重要な指示を接待ゴルフの途中に部下への電話で済ましているのに?
会計処理すら厳重な暗号化で保護されて自宅でできる時代に、顔を見ながらじゃないと仕事ができないというのは・・・
電話が日本で使われるようになった時の「楽をするな。面と向かって話さなければ本当の仕事はできないものだ」と叱りつける光景の現代版ではありませんか?
パソコンは扱いづらいから?
そういうあなたは、複雑な釣り道具を自在に操る、場面に応じて巧みにゴルフクラブを選ぶ、競走馬の複雑な血統や当日の天候から勝ち馬の予測をする、興味が無い若者には全く分からない複雑なプロ野球の順位争いアルゴリズムを習得し素人目には何を言っているかわからないスポーツニュースを理解して一喜一憂する、麻雀の複雑なルールを操って勝負に没頭する。
パソコンを忌避するあなたは、それ以上に複雑怪奇なものを理解し操り、興じているのです。
つまり、貴方はサボッテいるのです。
新しいことを勉強することから逃げているのです。
確実に経済と会社業務のネット化は加速します。
パソコンは若いものに任せて、昔ながらの顔を突き合わせる会議を繰り返すあなたの、会社員としての余命はせいぜい5年 10年です。
異常な東京に慣れて、未だに異常な長時間通勤をして、それでも『会社で仕事』をすることにこだわると、会社自体の寿命も数年~10年でしょう。
bye
ありがとー