優しい虐待

妊活中、というか妊娠が分かるか分からないかの頃、わたしがすごく救われた記事があります。

それが幡野広志さんのこちらのブログ。

https://cakes.mu/posts/28551

幡野さんは、相手のためと信じて、でもじつは相手を苦しめる行為のことを「優しい虐待」と呼びます。

これこれ、わたしが苦しかったのもこれだなぁ、と思った。

気にしすぎだよ。気にすればするほどうまくいかないみたいだよ。引っ越したら環境も変わってうまくいくかもよ。次のステップに進んでもいいかもよ。仕事を辞めてストレスがなくなったら...。

ぜーんぶ、わたしにとっては、優しい虐待でした。真綿で首を絞められるかのように、それにじわじわと苦しめられていく日々。

それは、妊娠が分かってからもやっぱり同じで。憂いのないアドバイスには、時に苦しさを感じることがあります。

妊娠を手放しで喜べて、これからも順調に育つことを疑うこともなく、変わっていく自分のからだを受け入れられて、そんな妊婦ばかりじゃない。

せめて自分は、優しい虐待をしない人でありたい。そんなことを気にしたらなんのアドバイスもできなそうだけれど、でもそのくらいでいい。

他人の辛さに、100%共感することはできない。

であるならば、少しでも寄り添える想像力を持った人でありたい、と思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?